錫杖岳 左カンテ、中央稜左、1ルンゼ

1996年8月21日~8月25日
荒井、大滝、宮島

8月20日

車で東京発→8/21AM3:00 槍見温泉(所要5時間)

8月21日

7:00槍見温泉~8:40錫杖沢出合(テント設営)~10:30左方カンテ開始~15:00終了 同ルート下降~17:00取付帰着~17:45テント場

8月22日

8:15出発~9:301ルンゼ左ルート偵察で2P登り下降~12:001ルンゼ開始~17:00終了 同ルート下降~18:40取付帰着~19:40テント場

8月23日

9:00出発~10:00中央稜左ルート開始~12:00終了 同ルート下降

8月24日

雨のため槍見温泉へ下山

8月25日

6:00東京へ出発~11:00東京着

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浮き石あり、ぐらぐら古いハーケンあり、A0、A1ありの古典的な感じ。

ハーケン、ボルトは打たなかったが、1ルンゼ6P目の細クラック状のところはハーケンがぐらぐらしていたので、ボトル2本ぐらい打ってやりたいと思った。    フリクションはいい。

左カンテ最後の2P目の下降は支点の木が根元をけずられて、ゆさゆさしている。岩壁側からシュリンゲでサポートしているが不安。いずれ木は無くなるかもしれない。 そうなったらボルトは2本なので打ちたした方がいいと思う。

テントばは川沿いなので水があって焚き火もできて快適。

 

奥武蔵 浦山川冠岩沢

1996年6月16日
櫻井(記)、大橋、宮島

冠岩部落は一軒だけになっていた。生活臭はあるものの、人影は無かった。冠岩まで浅い地形に植林、ボサで楽しくない。ゴルジュは滝を3つ持ち、やっと沢らしく楽しい。最初の10mはロープ使用で3級。興味が続いて大滝。これはほんとうに大きかった。左のルンゼ状から上がり中間で左の木と岩の斜面に入りピッチを切る。

さらに落ち口の左に回り込んで終了。4級。その次の10mは見た目、厳しそうだったが右から落ち口に向かって3級+。ロープは使わなかった。

これで昨年からの一級の沢3部作(釜の沢、大黒茂、冠岩沢)が完成した。釜の沢、大黒茂は秋にまたいきたいが、冠岩沢は、.....もういい。

 

北アルプス 赤沢岳西尾根

1996年5月3日~5月5日
櫻井、大滝

5月3日

7:30 扇沢トロリーバス乗車。晴れ。 8:30 黒四ダム出発

9:00 大きく回り込んだ地点の広く浅いルンゼをつめる。途中右方のブッシュが濃い尾根へ右上。ルートに不安を抱いたまま急なブッシュ登りを、ザイルを使用しないで登る。

10:00 1920M地点。展望よく剱岳見える。晴れ。これより尾根らしくなり、問題にはならないがキノコ雪などでてくる。

12:00 2100m地点

13:15 2300m地点。薄曇り。これより三峰西峰のドーム状岩壁のトラバースになる。安定した雪壁をザイルなしでトラバース。支稜についたら雪のない急なブッシュを直上。一ヶ所露岩あり、緊張する。最後は右上気味に行くと雪面に出られた。2400m地点。

14:30 安定しているのでツエルト設営。

5月4日

7:30出発。薄曇り。 露岩帯を行く。巻くときはいつも右側。少し怖い。

8:40 猫の耳 三峰。風少々。9時の交信。  三峰の下降は45mザイル1本で2回半。残置シュリンゲ有り。その後、稜線通しはブッシュがうるさそうなため雪の斜面を右上気味にトラバースしながら高度を稼ぐ。 二峰も巻いたためピークには立たず。

10:38 赤沢岳山頂  空の高いところにどんよりと雲広がる。

13:15スバリ岳

14:40 針ノ木岳

15:45 針ノ木峠 峠からスタートした尻セードで下降。

16:30 大沢小屋付近でツエルトを設営  夜から雪となる。

5月5日

下山。雪の多い年だったので楽が出来たと思う。取り付きの急なブッシュ帯はザイルを使用しなかったが、2p程か。ザイルを使用したのは三峰の下降の時だけ。ハーケンも打たず。  グレードとしては中級だと思う。立山、剱岳、黒部別山、丸山等々展望が素晴らしく登っていて楽しいルートだった。

 

甲斐駒ケ岳 尾白川 北・西坊主ノ沢、滑滝沢

1995年12月31日~1996年1月4日
櫻井、大橋、大滝(記)、中嶋

12月31日

晴れ 無風

8:00 竹宇神社出発

13:45 黒戸尾根5合目

15:40 黄蓮谷

16:30 尾白川出合にてテント設営(ベースとする)

1月1日

北坊主ノ沢(櫻井、大滝)

6:50 出発 晴れ、風強し

8:40 西坊主の沢出合、1p登ってトラバースして北坊主ノ沢に合流。

9:30 取り付き

13:30 氷の終了点

14:00 ザッテル、北坊主ノ沢を下降

18:00 取り付き着

18:40 BC着(滑滝沢を登った大橋、中嶋とほぼ同じ時間に着いた)

1月2日

西坊主ノ沢(櫻井、大滝)

7:10 出発

9:40 西坊主ノ沢出合 F1のみを登ることにする

12:00 F1終了 右岸をアプザイレンをまじえて下る。帰路、北坊主岩北壁下部無名大滝左側で大橋、中嶋と遊ぶ。

1月3日

櫻井、大滝は北坊主岩北壁下部無名大滝右側で遊ぶ。大橋、中嶋は北坊主ノ沢を登る。

1月4日

晴れ、風強し

7:00 下山開始

9:50 五合目小屋

13:30 竹宇神社

’95~’96は氷が良く凍った良い年。甲斐駒ヶ岳は雪が少なく氷の露出感が強く迫力があった。黄蓮谷川床、尾白川川床どちらも凍っていて歩きやすかった。

 

明星山P6南壁 フリースピリッツ、左・右岩稜

1995年10月28日~10月29日
瀧島、大橋(さ)、中嶋、板橋

10月28日

晴れ

フリースピリッツ(板橋、中嶋)

取り付き9:30頃~終了14:30

西面下降路を下りBC着16:30

5P:クライムダウンのピッチ、支点が少し不安定で緊張する。

6P:下部核心となっているが岩は堅く面白い。

10P:この辺はルートがわかりずらく、少しルートをはずした

11P:すごい高度感のあるトラバース

12P:全ルート中の核心。岩は堅く支点も多い。

快適。実質ここで終了

右岩稜(瀧島、大橋)3P目でセカンドがスリップ。そのまま下降。

10月29日

晴れのち雨

左岩稜(全員) 4P:5.8~5.9がかなり面白い。松ノ木テラスまでで実質終了。同ルート下降。

今年は6月の集中豪雨のせいか西面下降路があまり安定していなかった。これからいっぱい踏まれていけばよくなるだろう。目印の赤テープは色あせてわかり難いので、ヘッデン下降はかなり難しいと思う。

 

谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩雲稜第一、烏帽子沢奥壁変形チムニー

1995年5月27日~28日
中嶋、板橋

5月27日

(衝立岩雲稜第一)

3:30起床

4:00登山センター発

4:45一ノ倉沢出合

5:30中央稜基部

6:00取り付き

6:30二人用テラス(最後のピンが抜けてきわどいフリーになる)

8:00第一ハング上

9:30第二ハング上

11:15ボサテラス

11:50洞窟ハング

13:00洞窟ハング上

13:50残り30mで衝立岩の頭

中央稜下降 基部15:45

5月28日

(変形チムニー5pまで)

8:00取り付き

9:15終了

 

黒部別山南尾根~三ノ窓尾根~剱岳

1995年5月3日~5月6日
瀧島、大滝、桑原、大橋、板橋、森広

5月3日
曇り 7:30黒四ダム発。P7→P6→二段岩峰→P5の手前で雪の斜面を崩してテント設営(18:30)

5月4日
薄曇り3℃、7:10出発 10:15大切戸発 12:00P3のコル  15:00別山山頂 16:00二股 近藤岩にてテント設営 夜雨降り夜半雪になる

5月5日
8時頃雪止み、9:00出発 快晴 暑い! 渡辺斉さんの2人パーティと共に登った 15:30三ノ窓着 他のテントは15張りくらい

5月6日
浅田パーティと合流し、7:00発 快晴 8:45剱岳山頂 11:10早月小屋  14:10林道着

南尾根の岩場でロックハーケン使用。4~5枚あった方がよい。スノーバーやデッドマンは使用しなかった。三ノ窓は容易。ザイルも使わない。小型スコップはテント場で役立った。

 

八ヶ岳 ししヶ岩 第二尾根

1995年2月25日~26日
大滝、中嶋

2月25日

曇り-5℃ 雪少なし 7:10舟山十字路発 8:10旭小屋-2℃曇り無風 10:10立場山 10:30青ナギ0℃ 11:30出合 12:30取り付き

1P:岩から草付きのリッジへ。ランニングはブッシュで。40m。

2P:急で悪いブッシュ登り20m。ほとんど雪なし。

3P:草付きとブッシュ20m。草付きにバイル効く。

4P:容易なリッジ35m

5P:リッジ左側を草付きとブッシュ30m

6P:リッジ右の雪面もなか雪のラッセルに苦労 35m

7P:右寄りに雪面を斜上し終了、20m。 16:10曇り 小雪 弱風 17:30立場山山頂にてツエルト泊

2月26日

小雪 6:15出発 7:10旭小屋 8:00舟山十字路

取り付きにビレーピンがなかったので小型フレンズでとった。あとはすべてブッシュでランニングをとった。ロックハーケンは打たなかった。打つリスもない。ブッシュが多いのでブッシュで充分。

 

唐沢岳幕岩大凹角ルート~唐沢岳~餓鬼岳~安曇野

1994年12月29日~1995年1月2日
瀧島(記)、桑原、中嶋

幕岩から頂上を目指したい、頂上は餓鬼岳。そしてどうせなら安曇野まで行こうということで、計画した。餓鬼岳から燕岳への稜線は数年前の冬にトレースしたので、今回は直接安曇野の信濃常盤駅を目指す事とした。岩場から縦走して頂上を踏み下界の駅まで歩き通すこの計画はを自分でも気にいった。人気も少なくラインも素直だと思えたからだ。

12月29日 快晴

七倉 7:00―取付 12:30―洞穴テラス16:50―17:50

七倉で計画書を提出して出発する。ダム下より水に落ちないように気をつけながら唐沢をつめる。風もなく天気も良いので、大町の宿で登はん準備をしてすぐに取りつき、中間バンドを目指す。

1ピッチ目、右稜のコルヘは上がらずルンゼの左のダケカンバから夏の取付である凹角まで雪の斜面を登る。

2ピッチ目、ここからが夏の1ピッチ目だ。凹角を人工で抜けてから直上し50メートルいっぱいで洞穴テラスに這い上がる。夏と違い、すごく難しい。

3ピッチ目、洞穴を左から回り込み人工で直上するがボルトの掘り出しに苦労する。草付からボサテラスに上がる。ここまでトップの中島はロープをフィクスして下降してきた。ボサテラスには3人が楽に寝られるエスパースは張れないので今夜は狭い洞穴の中で膝を抱えて寝ることにする。

12月30日 曇りのち晴れ

洞穴テラス 7:50―中央バンド11:10―終了点15:35―BP17:00

洞穴は乾いていてけっこう快適だった。とはいえ体を延ばせないビバークはきつかった。ボサテラスまでユマールで登り返す。

4ピッチ目、トップは桑原。ボルトにすがりながら左にトラバースしてから凹角に入る。心もとないブッシュにアブミをかけてアイスフックをきめて、草付にはいあがっていった。

5ピッチ目、6ピッチ目は上部の大凹角目指して傾斜の落ちた草付を膝から腿くらいのラッセルで登っていく。ここ中間バンドでトップを瀧島にかわる。

7ピッチ目、右壁を人工でテラスへ上がり、さらに右壁を人工からフリーで右上する。ランペを左上して凹角内のテラスを目指すが、テラス手前の一歩がふんぎりがつかず、ビビった。

8ピッチ目、チムニー右壁を人工で直上し右に出てから、あとはフリーでロープを延ばし倒木をくぐると終了点の右稜の頭にヒョッコリとでた。

大凹角完登の握手を交わし、ガチャ類をしまい、上部西壁ルンゼを1時間程登ったところで、左岸にテントスペースを見つけ、喜びに浸りながら体を延ばして熟睡した。

ルートのポイントは2ピッチ目、夏は易しいが今回はえらく悪かった。3、4、5、7ピッチ目も難しかった。小さいサイズのフレンズとアイスフックには随分お世話になった。

12月31日 風雪時々晴れ

BP 7:30-唐沢岳13:30―BP16:00

外に出ると風も雪もほとんど気にならない。上部西壁ルンゼを膝下位のラッセルでつめ適当に尾根に上がる。頻繁に岩場も出てきて、感をたよりにルートをさがす。少々のヤブコギとちょっとした岩登りと雪壁、雪稜で楽しく高度を稼げる。13時30分、花崗岩塊の唐沢岳山頂についた。山頂付近は花崗岩が露出していて、その間を縫ってルートを探る。一度ロープを出しただけで、樹林帯に入ることができた。樹林帯に入ると急に雪がふえ深い所は腰までのラッセルになる。今回、軽量化のためワカンは持ってこなかったが、この位は覚悟していた。 2.5万図の2483m付近の森の中でテントを張った。

1月1日 風雪のち晴れ

BP7:40 -餓鬼岳12:30―大凪山16:00

夜のうちに30センチ程積もったようだ。もしワカンを持っていても、きっと着脱ばかりしていて、なくても大差ないように思える。一度右の尾根に引き込まれたが、すぐに気が付き、たいしたロスにはならなかった。餓鬼のコブ手前で 樹林帯を抜け出るとすごい風で時々は止まって耐風姿勢をとらねばならない。それでも今日行動できたのはこの山域が北アルプスで第三列目にあたり、立山と後立山の稜線が冬の季節風をさえぎってくれるからだ。

北アルプスで最も気象条件がよい山域だろう。

餓鬼のコブは花崗岩の立派なピークだが、簡単に右から巻くことができた。餓鬼岳の登りで一度は樹林帯に入りホッとしたが稜線直下で吹さらしにでると、前にも増して風は強まりやっとのおもいで頂上にたどり着いた。雲間から雪のない安曇野も見える。下降路の北東に延びる尾根を確認し、すぐに下りだす。百曲がりの急斜面を真東に駆け下り、大凪山に続く緩やかな尾根に着いてホッとして大休止。広く緩やかな尾根を惰性で大凪山まで歩き泊まる。

1月2日 快晴

BP7:40 -信濃常盤駅14:00

気温は低く雪崩はないと思い白沢の登山道を下る。とは言っても夏道はほとんど確認できない。途中、尻制動で飛ばし下部はルートファインディングに気を使う。 車道に出て満ち足りた気分で安曇野を満喫しながら駅を目指す。

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思えば山中では誰にも会わずすべて自力で進んだ。先行パーティーのトレースも皆無、自分達の力を思う存分試す事ができた。10月頃からメンバーでこの山行を想定してトレーニングを重ね、お互いのテンションを高めてきた。100パーセントの成功で満足している。