南アルプス 大井川 明神谷本谷

2006年8月30日~9月2日
森広(記)、倉田

8月30日

1号線から安倍川に沿って登り、富士見峠を越えて井川ダムに下るころには暗くなる。

田代の駐車場に泊まる。

8月31日

晴れ。

11:03のバスで明神谷出合を通り過ぎて白樺荘まで。

バス停以外には止まらないということだ。

少し戻って明神谷沿いの道へ入る。

取水堰堤の柵を越えて階段を登り、ハシゴを使って沢に下る。

すぐに渡渉。

しばらくは河原だが、まもなく渡渉を繰り返すようになる。

寒いので泳ぎはパスして、ゴルジュ内の小滝を巻き、まもなくオウダ沢出合。

台地があるはずだったが、削られたらしく、奥に狭い場所を見つけて、焚き火をして泊まる。

9月1日

夜から雨、日が高くなっても気温が上がらず、寒い。

カッパを着て前進、瀞や釜は泳がず、小さく巻いて通過する。

西魚岳沢が大きく開けて出合う頃、いったん雨が上がって明るくなった。

天気が回復するのを期待したが、再び雨になる。

ヒルが多いという噂だが、この天気と寒さのためか、全く見ない。

アザミ沢を過ぎて魚無沢に入ると、沢は目に見えて小さくなり、倒木も多くなる。

器械体操のように石積みを越えていく。

伏流になりそうなところで水を汲み、右へ獣道のような踏み跡を見つけて、尾根に取り付く。

稜線まで1時間ほど、三方峰の少し下に出る。

稜線の道は最初やや急だが、やがて緩やかになって、針葉樹林の中を延々と続く。

スカイラインが見えているようで、なかなか登りきらない。

大無間山の頂上に着いたのは、日没近くなった頃だった。

山頂のちょっと下にテントを張る。

9月2日

晴れ。

早朝はかなり冷え込んで寒かった。

緩やかな尾根道を歩いていると、昆虫少年が一人やってくる。

いまどき、針葉樹林で何の虫だろう? 日が高くなると、暖かい。

所々崩壊地のそばを通り、樹林が途切れて眺めがよかった。

小無間山から少し急な下りになり、小さいピークを越えていくが、4つ目のピークに居心地のよさそうな小無間小屋がある。

針葉樹林から落葉樹林に変わり、さらに単調な人工林の中を下って諏訪神社に出る。

昨日と取り替えたいくらい、いい天気だ。