四阿山 大谷不動 本流右側壁

2017年2月25日
赤井、河合(記)、川上

先週登れなかった右側壁、赤井さん川上さんが付き合ってくださるということで、6日ぶりに大谷不動。

6:25スキー場スタート。今回は雪カチカチトレースばっちり。1時間程で大谷不動に着きました。この先はトレースがなく、一ノ滝の巻きはアイゼンとアックスでないと危ない感じ。右側壁8:30頃着。

この日の右側壁(登攀後撮影)

本流二ノ滝は先週より少し薄くなってましたが、右側壁はほぼ変化なし。ゆっくり支度し、9:25登攀開始。今回は河合リードで固定。中央と右端にラインが取れ、右端の方が垂直部短く簡単そうでしたが、敢えて正面突破で中央のラインを選択。
1ピッチ目を見上げる

登られた痕はなし。出だし2mで段がありましたが、その後10m位垂直の氷。多少凹凸があるので狙ってアックス打ち込みますが、固い。気温は-10℃と、先週より1℃低い位なのですが・・・すぐ腕も足もパンプ。この垂直部を抜けるのに、スクリューを5本も打ってしまいました。ビビりすぎ。
1ピッチ目リード中の河合

垂直部を抜け、傾斜の緩い弱点を辿りながら、スクリュー8本、ロープ30mちょっとでビレイによさそうな滝左側へ。ここでポカミス。ビレイ点を構築しフォロービレイ中ふと見上げると、ぶら下がる巨大つらら。これは崩壊したらアウト!幸い右側壁は日が当たらず、気温上昇も鈍かったので良かったですが、上がってきた赤井さんに、支点を右側に再構築してもらいました。ただ、そこも2ピッチ目の落氷ラインで、良い場所ではありません。ビレイ点は右端に作るべきだった・・・上はちゃんと見ないと。
2ピッチ目リード中の河合

大分時間を食ってしまいましたが、確か11時過ぎに2ピッチ目開始。
1ピッチ目より段が見えるものの、ほぼ垂直15m。
左右は水が滴りつらら状で悪そうだったので、中央のラインを選択。それでも水はかかりました。氷は1ピッチ目と比べ大分柔らかく、打ち込みは楽ですが支点が心配なので、短い間隔でスクリューをねじ込みました。垂直部で5本入れたはず。落氷ラインに赤井さん川上さんがいるので、極力氷落とさないよう気をつけましたが、脆い氷で、ちょこちょこ落としてしまいました。やはりすぐパンプし、大レストを挟みながら最後1.5m、ほとんど凹凸のない垂直氷を気合で乗り越え、大休止。抜けてからは雪壁と少し氷を登り、30mちょっとで正面左側の残置だらけの太い立木に到着。
2ピッチ目雪壁をフォローする川上さん

テンションかけずに登れましたが、結局2ピッチ、リード&フォロー2名で3時間もかかってしまいました。もっと早く確実に登るのが今後の課題。
懸垂下降は、ロープが巨大つららの近くを通ったためおっかなく、なるべく触らないようにそーっと降りました。

降りてきたらまだ13:00頃だったので、不動裏にも行ってみました。F1はほぼ雪壁でロープ要らない感じだったので、川上さんに氷でのリード→支点構築→フォロー確保→懸垂下降の一連の流れをみっちり練習してもらいました。時間が結構経ったのでF2はまた今度。まだ登れそうな感じでした。
川上さん練習中

16:40頃に大谷不動を出発。帰りは17:55と日没ぎりぎりとなりました。
大谷不動の屋根の雪は落ちていた

この日、左岸壁左ルート、右ルート、本流二ノ滝に人が入っていました。
右ルートのF1はまだ繋がっていて良さそうでしたが、左ルートF1の抜け口は薄そうでした。
右ルートF1

左ルートF1を登るクライマー