会津駒ケ岳 檜枝岐川下ノ沢

2019年8月4日
谷水(単独・記)

7月は毎週末雨が降っていた。凍えない沢山行はなかった。しかし、最終末になり一気に夏日が続くようになり沢日和に。登山大系がいう「ゴルジュと滝の連続する豪快な沢」に誘われて遡行することにした。

コースタイム
村営駐車場(0550)-(0630)入渓(0640)-奥の二俣(1145)-(1350)駒ノ小屋(1420)-
村営駐車場(1530)

行動記録
8.4(日) 晴れのち雨
前日の夜に村営駐車場へ移動。途中のPAに財布を忘れて慌てて取りに戻る。2hロスしたが無事に財布を回収できたので本当によかった。車中泊でも快適な気温の中快眠でき、朝0500起床。しっかりした車道を竜ノ門の滝への登山道に入る。駒ヶ岳への登山者は沢山いるが、こちら側へ来る人はいない。静かな山行になりそうだ。
下ノ沢と登山道が交わるところで身支度を整え入渓。下はネオプレン、上は薄手の長袖。5分ほどゴーロを歩くと短い瀞が現れた。へつっていくとすぐに足がつかなくなり泳ぎに。おっと泳ぎがあるとは聞いてないけど・・・ビックリして一度引き返し、上もネオプレンを来て再挑戦。側壁はぬめってつかめなかったがなんとか奥まで到着。気持ちのいい泳ぎだった。

最初で最後の瀞

しばらくあるくと本日初めての滝(2段50m)。竜ノ門の滝だと思われる。1段目は簡単に登れたが、2段目は無理そうで右からまく。笹を頼りに滝上に降りられた。ゴーロ歩きは暑いのでネオプレン脱ぎ、なるべく水線をいく。竜ノ門の滝から1h歩き次の滝へ到着。次々に滝が現れ、右から左から直登できておもしろい。ただ、どれもぬめるので慎重に登った。そうこうしていると6m(?)CS滝に到着。中央から取付き右側に移動。落ち口のガバを頼りに体を持ち上げた。右側に残地ハーケンもあった。水が気持ちいい。

CS滝

滝を登とゴーロがあり、そこから稜線を望むことができた。そして青空!久しぶりのコントラストにテンションも上がる。その後も登れる滝が続く。岩がぬめるがそれがアクセントとなって緊張感ある滝登りを楽しめた。中でも二俣を左手にいった先の7m滝は、滝裏を通って右から左側に移り直登できる滝で、暑い日にはピッタリな涼しい滝だった。

滝裏を通れる滝

その後も奥の二俣まで5m前後の滝が続きそのほとんどに100㎝位の深さの釜がある。へつろうにも足元の岩がぬめり全て釜にはまった。暑い日でなければ凍えていただろう。しかし今日は最高気温30℃こえる夏日。水からあがればすぐに暑くなるため、水の中は心地いい。奥の二俣を左手に進むと15分ほどで水は枯れ、沢型だけに。両側から藪が伸びてくるがまだ快適な方。いつのまにか背丈をこえる藪漕ぎとなった。途中、木に登って周囲を見ると左の方に草原を歩く登山者の姿が見えたので頑張れた。14時近くに駒ノ小屋に到着。沢装備をほどき大休憩。するとポツポツと雨が・・・。もう濡れてるし関係ない。周りの登山者が雨具を装備するのを横目にのんびりしていると雨が強くなってきた。じっとしていると薄寒いので下山。上ノ沢を下りたかったが、予定より時間が押しているし雨強いし満足したので一般道を駐車場まで駆け下りた。

今シーズン初めて沢山行で凍えなかった。最終的に雨には降られたが気持ちのいい山行でした。気温も上がってきたので今度は只見の方からも詰めてみたいと思います。