カナダBC州 スコーミッシュ

2016年8月11日~22日
鳴海と(記)、鳴海げ(外)

夏季休暇を利用して、家族でスコーミッシュへ出かけました。スコーミッシュは言わずと知れた花崗岩の岩場。
トラッドから、スポート、ボルダー、マルチまで、ジャンルや力量を問わずクライマーなら誰でもが楽しむことができます。
また、バンクーバー周辺には、多くのマイクロブルワリー(小規模醸造所)があり、リカーショップには日本では考えられない数のクラフトビールが並んでいます。
岩もビールも日替わりで楽しめます。これはもう天国ですね。スコーミッシュの街にも「HOWE SOUND」というブルワリーがあり食事も楽しむことができます。

DAWN TOWNからみるTHE CHIEF
DAWN TOWNからみるTHE CHIEF

■クライミング
初日に看板ルートの1つ「Angel’s Crest」を登り、その後は現地で合流した兼原ファミリーやバム中の菊池君、異国の地でビール造りに励む塚田君やその仲間たちと、毎日ボルダーを楽しんだ。
スコーミッシュのトポには「TOP100」リストがついており、短期間で楽しむのに非常に役立ちます。
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ANGEL’S CREST
THE CHIEF   North Wall 5.10b 13ピッチ
THE Chief のセカンドピークに続く顕著なリッジを登る人気のマルチピッチルート。
遅めの出勤により、取りつきから4パーティ待ちの渋滞。しかもNORTH WALLで日陰にも関わらず午後から非常に暑い。
早起きして取りつくのが正解。交代でリードしながら登ったが、5.10台のピッチは少しずつ登り応えがあり、
難しくはないが全体を通して飽きのこない良いルートだった。なにより、THE CHIEFのピークに立てるのでお勧めです。

わかりやすい
わかりやすい
2ピッチ目の“Angel Clack”
2ピッチ目の“Angel Clack”
たぶん9ピッチ目のスラブ
たぶん9ピッチ目のスラブ
山頂にはピーク同士をつなぐスラックライン(ハイラインというらしい)があります
山頂にはピーク同士をつなぐスラックライン(ハイラインというらしい)があります

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BOULDERING
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スコーミッシュのボルダーエリアは森の中にあり、夏でも快適にクライミングを楽しむことができます。
日が長く、20時くらいまでは余裕で登れますが、街のスーパーは9時閉店なので買い物が必要な日は注意です。
課題はV10未満のものが充実しており、初級から中級クラスのクライマーは飽きることなく、毎日楽しめるでしょう。
登った課題をいくつか紹介します。
◆TOP100
– Dyke Surfer (V0)  V0ながらムーブがありおもしろい。
– Detached Flake (V1)  正に「スコーミッシュレイバック」下から上まで顕著なクラックをレイバック。降りるほうが難しい。
– Taitanic (V3)  フックとデットで登る看板課題。最後はこれ以上ないカバをとって終了。
– Superfly (V4)  傾斜強めで、出だしの数手が核心。
– Easy in Easy Chair (V4)  スローパーをトラバースする人気課題。
– Timeless (V5)  カンテ状のホールドにデットしながら登ります。
– Space monkey (V5)  登れたら、派生のV8も登れてしまうかもしれません。
– Swank Strech (V5)  自分のムーブではさっぱりだったが、ビール職人塚田君のムーブを真似したら登れました。

◆お買い得系
– Cradle Robber (V8)  TOP100のSpece monkeyから派生する課題。甘めのグレードだが夫に競り勝ち、先に完登できたので満足。

◆苦戦
– Brack Mark (V4)  みんなで撃ちまくって、兼原さんだけが何とか登れた。次回も是非トライしたい課題。
– SuperDyke (V3)  TOP100の課題。薄いカチを持ちながらダイク沿いに右上していく。だれひとり完登できず。

Superfly (V4)
Superfly (V4)
Space Monkey (V5)
Space Monkey (V5)
Timeless (V5)
Timeless (V5)
ATD (V7)
ATD (V7)
Resurrection (V9)
Resurrection (V9)

■宿
短いツアーなのでホテルを利用しました。多くのクライマーが利用する「Squamish Adventure Inn」に滞在しました。
費用は、シャワートイレ共同の部屋は一人1泊$30です。水回りの付いたプライベートルームもありました。
自炊用のキッチンがあり、冷蔵庫のスペースも割り当てがあります。宿のまわりにはブラックベリーが群生しており、採りたてをヨーグルトにいれて食べることができます。

Squamish Adventure Inn
Squamish Adventure Inn
共同キッチン
共同キッチン

■買い物・食事
クライマーの多くは自炊がメインかと思います。街にはスーパーが2件あり物資には事欠きません。
一方、小さな街なので、外食できる場所は限られます。今回ツアーで利用したのは以下2件。

ZEPHER
朝6:30からオープンしているカフェ。ブリトーやベーグル等、朝からメニューが豊富にあり朝食におすすめです。
予算:$10程度/1人
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HOWE SOUND
冒頭でも紹介したスコーミッシュのブルワリー。美味しいクラフトビールとハンバーガーを楽しみたい日にお勧めです。
予算:$25程度/一人
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■まとめ
老いも若きも誰でも楽しめる、そんな場所でした!
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以上