タイ クライミング旅行

1997月3月15日~3月24日
中嶋(記)

3月15日

成田~バンコク

成田第二ターミナルにはお店がいっぱいあるが高いので見てるだけ。幽霊ツアーのチケットを手にして飛行機に乗り込んだ。

PIAはしぶい、出発が結構遅れた。スチュワーデスの態度がでかい。マニラ到着の時には酸素ボンベが降りてきた。みんな写真を撮っていた。飯の量も少なく、酒がないのが悲しい。快適とはいいがたい。

ドンムアン、日本時間1:00、タイ時間23:00着。色々やってロビーに出たのがタイ時間0:00。他の日本人はホテルの予約があるということで次々に去っていってしまう。空港で適当に夜を明かすことにした。空港には色々な民族の人がいっぱいいる。でもみんな違和感無く存在している。何時になっても活気がある。

茶店で粘ってウロウロしていたが2:30頃シュラフに入って本格的に寝る。プロのバックパッカーは既に本格的にビヴァークしている。プロのバックパッカーには2種類、汚い白人の若者、アジアの出稼ぎのような人。夜はタイを恐ろしく感じさせた。

3月16日

バンコク~クラビー

7:00頃起きる。うだうだしていたらバス停に着いたのが8:00。既に人が一杯でかなり苦労してバスに乗り込む。日本の地下鉄のラッシュ並、つまりかなり激しい(でも日曜だったからましだったのかも)。女の子達はお年寄りが乗ってくると一斉に腰を浮かして反応している。やさしい国だ。いきなりタイの人達とスキンシップしてしまって感動した(汗でべとべとだったけど)。

ファランポンは終点だったから降りられたに過ぎない。空港なんか比較にならないくらいあらゆる人が沢山いてひしめいている。それらを椅子に座ってぼーっと見ているのは心地よい。出稼ぎの群、旅行者の群、坊さんの群、徴兵の群、客引きの群、物売りの群、無茶苦茶な暑さの中みんなが勝手なことをやっている。変な日本語でVIPバスを700バーツでふっかけてきた。全部無視して、荷物を預け(これも結構怪しいものだ)南バスターミナルに向かった。バスを使いこなすのはかなり難しい。おかげでやたらと歩いてしまった。その散歩も面白かったが、暑さがひどいのにはまいった。犬もねこ並になっている。南バスターミナルの食堂には2回も入ってしまった。初めてのタイ料理は辛かった。男の子が良く働いていて、その兄もいつも最後に「thank you!」と言ってくれるのでまた行きたくなる。果物はパイナップルしか食わなかった。

ターミナルでバスのチケットを手に入れ(540バーツ)、軽く観光に出かけた。国立博物館に1時間位、その横では凧上げ大会をやっていた。すごい盛り上がりだった。その直後にはすごい規模の反政府デモ?にぶつかってしまった。バスの中のテレビニュースでもやっていた。おかげでなかなかバスに乗れなかった。

バスの出発は18:30、乗ってすぐドーナツと缶コーラがでて、テレビドラマやニュースなどを見ていると急にみんな降りるので付いて行くと食事が用意してあった。お粥中心の大したこと無い物だった。それと朝コーヒー一杯。

3月17日

プラナン
Ton-Sai

朝6:00クラビー着、私達以外ほとんど外国人がいなかったのでTAXIの客引きの手から逃れられず。アオナンへ250バーツ、ぼられてないけど高かった。ソンテウを捕まえられれば良かったのだが。アオナンでもあっと言う間にボートに乗せられ100バーツ、高い。ライレイに着いたのが7:00頃で人気が無い。右も左も判らず素直に直進したらYA-YAバンガローに着いた。唯一名前を知っている施設だったこともあり即チェックイン。お姉さんの英語は難しく何か小馬鹿にされているようだった。シャワーを浴びて朝飯を食いに外にでたとたん日本人4人とすれ違いすかさず挨拶をした。彼等を追ってTon-Saiへ。と言っても難しいルートしかないので、Dam’s kitchenの6aと6bを登って、Ton-Sai唯一の6aのエチュードを登ってこの日はおしまい。ウォーミングアップの日。初日を有効に使えて良かった。

3月18日

Ton-Sai

午前中6a(エチュード)とやはりDum’s kichin の6aをやった。7aの予習1回。昼は13:00~17:00位までいつもうだうだする。壁は暑くてとても登れない。浜茶屋の雰囲気が最高で、子供達とねこやヤギがウロウロしている。トカゲ、蛇などを岩の下にすんでいるサドゥーが捕まえて大喜びで持ってくるので子供達が大騒ぎになる。この茶屋にはクライマー以外ほとんどいない。海で泳いで遊んで17:00過ぎる頃から日がかげってくる。

午後一のトライ、7aを登れてしまった。自分でこの日のこの瞬間をフリーデビューと定義した。

3月19日

TAIWAND-WALL

この日は6a+2本と6b1本で、その後cavingしてビーチに行った。6bは25mいっぱいのルートで、ランニングはぼろスリングのみ。高度感もあってかなりスリリング。その名もMonkey Loves。cavingは以外と短い、まあ面白い。ビーチに出たので大喜びで海には行ったら一分以内にクラゲに噛まれた。運が悪い。夕方6人でlow view pointへ、大したこと無い。そしてまたプラナンビーチへ戻って、彗星探しをした。30分くらいぼーっとしたあげく何も見えなかった。でも6人で浜辺で寝そべってぼけっとしているのはとても良い気分だった。

3月20日

Ton-Sai

池田さんを除く3人は今日が最終日。上遠野さんは午前のトライで7a登れてよかったね。石井さんも7bをいくつか登ったみたい。池田さんは相変わらず「まぐれのオンサイト」ねらい。森広さん夕方真っ暗になっても後一歩で6b登れず。私と智子さんは夕方のラストトライで同じ6c+をRP。これはフレークが2/3位のかなり面白いルートだった。1本目のボルトが遠いけど。浜茶屋のメニューが貧弱で笑えた。米と卵とパイナップルの組み合わせが違うだけ。この日の夜はya-yaで豪遊ビールをやたら飲んで魚も食った。その後2次会でまたもビール。その後干潮のビーチに座って観望会をやりました。

3月21日

TAIWAND-WALL

だいぶ疲れが貯まっていたので朝はだらだら。いきなり2ピッチのマルチ。1p、6bなかなか面白い。2p、6a+とにかく長い。2pの終了点が洞窟になっていてくつろげる。1pを登っている途中に日本人3人がボートでkrabiへ向かうところで下を通った。大きく手を降ってさようなら。その後6b、6a+でかなり疲れたが、だめ押しで6b+、35mこれはRPすらできなかった。バックロープが重くて大変、やたら難しく感じた。へろへろになってこの日は終わり。

3月22日

レスト

起きたらかなり疲れていたのでとりあえず午前中はレスト。View Point でビールを飲んだまま海を見ていた。夕飯の時のイタリア人クライマーの話が興味深かった。「プラナンはビーチ、岩、音楽、女の子の全てが揃っている。」「いずれは資本が投下されて巨大ホテルが立ちクライミングは禁止なるだろう。ここの政府はバカだ。」「1週間で帰ってしまうなんて日本人は変わっている。私は3カ月働いて3カ月遊ぶ。」どの意見も賛否両論。

3月23日

1-2-3  BKK

昨晩のみ過ぎたせいで夜に暑く、虫に刺されて何回も起きた。この朝は1-2-3に日本人6人で大集合。我々は早目に切り上げ、11:00ちょうどにcheck out。他の4人はthe Keepで遅くまで登っていたようだ。池田さん、お姉さん、とはこれが最後になった。北海道の2人組はkrabiまでボートが一緒。旅行代理店で別れたが飛行機も一緒らしいからまた会えるだろう。

・ボート:行きもこれにすれば良かった。50 分位。全員無口で不思議な時間。結構沖にでて少しづつ景色が変わる。なんだか判らないけど良かった。

・krabi:こんなにナイスな町とは思わなかった。プラナンより心地よい。

・代理店:おじさんはムエタイ?に夢中で北海道の2人は乗り過ごしたみたい。熱心に電話しまくっていろいろやってくれたようだ。子犬がいた。

・ソンテウ:タイの女の子はけっこう体が触れても平気なようで、素肌がぎゅうと触れてくる。また降りると事を見極めるためにかなりキョロキョロしているので、こっちも負けずに景色を眺めまくっていると目があったりして非常に緊ちょーした。いや、みんなかわいかった。

・VIP:VIPといえばみんなOfficialかもしれない。同じチケットと同じようなバスだった。ただし飯が完全なディナーだった(タイ式)。喰いきれないほどでて、実際みんなさっさと引き上げてしまったので満足に食えなかった。途中ですごい雨。隣の娘がやはりかわいかった

・krabi:バスターミナルは街の中心から遠かった。街の中心にうまく行くのが難しそうだ。ライレイになれていたせいか、何もかも新鮮だった。

3月24日

BKK

VIPは南バスターミナルについた。トイレにもよらないでNo11-No29で空港へ。かなり正解だと思う。空港でザックの整理、着替え、ガチャ干し、歯磨き、くそ、etc。ザックをあずけてバンコクへ繰り出す。

No59~敗退~No3~歩いてボート乗り場・ボート~ノンタブリノンタブリが実はターミナルではなく、切符切りのお姉さんがボートを止めてくれなければ次の町まで行ってしまうところだった。お姉さんが泣きそうな声で「ノンタブリ~」と言ったのがかわいかった。

ノンタブリからNo63敗退。63のお姉さんがポストイットに書いてくれたのでNo114~No29がうまくいった。ドンムアンに着いたのが18:00頃、これから暇な時間をどうするか。

空港のファミマでシンハビールを買って飲んでいたら、知らないうちに廊下の隅で寝ていた。起きたら周りはイスラム教徒しかいなくて(それもかなりの数)、ちょっとあせった。3時間ほど眠ってしまったようだ。おかげで良い時間つぶしにはなった。

おぼえ

・タイの子供はまゆが困っている。

・タイの子供は良く店の手伝いをする。

・タイは子供のしつけが厳しい。母が「バシッ」

・タイのお坊さんに触られた。以外とフランクだ。船で何か話しかけられた。「お座りなさい、お若いの」たぶん。私がニコッとすると、彼もニコッとした。

・タイのお坊さんは試験勉強が忙しそうだ。

・日本人似のタイ人と、タイ人似の日本人は交換してもばれない。

・タイ人は英語がうまい。日本人へた。ウェイトレスなどに「Japan~!」と何回か言われた。(笑われた)

・タイ人は凧上げがすき。

・華僑のおじさんはまだ家長の威厳が残っている。給仕をしてくれた。大阪にいたことがあるらしい。英語が話せたい。

・タイ人の仕事は店番が多い。それと運転手と切符切り。

・ボート乗り場は雰囲気がすごい。店のトンネルを抜けなければ行けない。

・タイの女の子は強そうだ。(ボートのお姉さん)

・不良ボートはかっこいい。

・水上生活者がいっぱい。

・チャオプラヤの水を結構浴びた。

・タイの女学生の制服はかわいい。

・プラナンにはトップレスどころかフルがいた。

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以上です。