谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁ダイレクトルート

1997年8月31日
向畑、板橋、瀧島(記)

晴れ時々曇り

無雪期の一ノ倉は何年ぶりだろうか。94年9月に幽ノ沢の滝沢大滝、一ノ倉に至っては93年6月の変形チムニー以来4年以上通っていなかったのだ。今回は暑くもなく、寒くもなく快適に登ることができた。

取り付きは鎌形ハングの右端。細かいフェースを40M,2ピッチ目は草付きの凹角を左上から右に出て南稜からくる右下がりの帯状ハングの右端のビレー点まで。3ピッチ目はハング下を右に出て困難なフェースを直上して大テラスへ。ここまで向畑のリード、ここでトップを板橋に代わる。凹角を試みるが登れず、戻って右から回る。(正規ルートと凹角の間)25M。5ピッチ目はボルトラダーをフリーで登る。(俺だけ荷を背負っていたので人工。ああ、情けねえ。)後はチムニー、フェース、草付きルンゼと3ピッチ伸ばす。ここから草付きを40Mトラバースして南稜に出て終了。内容は今まで烏帽子で登ったルートの中で最高だった。特に下部3ピッチはすばらしい。ぜひ南稜フランケを登りたいと思う。時間はゆっくり登って約6時間。下りは南稜を下降。