丹沢 中川川 箱根屋沢

2018年9月8日
赤井、谷水(記)

谷川に行こうとしていたが雨予報のため、唯一晴れ予報の出ていた丹沢に転身。聞けばアブミルートをもつ滝もあるという。シャワークライミングとはまた違った刺激を求めて出発した。

箱根橋(8:05)―F7(10:10)―右岸側の尾根(12:30)―大滝キャンプ場入口(13:00)―箱根橋(13:15)

朝の車で天気予報を見ると、南関東以外は雨予報。空は曇り空だが雲の切れ間から青空も見えるし、転身してきてよかったと思いつつ入渓点である橋に到着。準備を整え入渓する。堤防2つは右手に梯子があり問題なくこえていく。すぐに3段20m滝がある。ロープを出して赤井さんがリードする。ハーケンが打ってあり、ランナーを取りながら右手から登りはじめ、一度左手にいってから右上していく。この日は水量が多いのか思いっきりシャワークライミングになった。ただフリクションはよく気持ちよく登れた。その上はコンクリートで固めたような岩壁が現れる。左手からこえていく。F3は5m滝、とあるがもうちょっと大きいのでは(?)と思える迫力があった。明らかに水量が多い。右手が階段状だがシャワークライミングとなる、滝を一段登って左手にトラバースすればシャワーでなくクライミングできそうな壁がある。少し考え、赤井さんはシャワークライミングを選んでリード。次のF4は12m滝。右手の階段状クラックにハーケンがメタ打ちされていた。谷水リード。
F5は2段逆くの字の滝。それぞれが8m。楽に登れる(山行中はそんなに大きい滝と思っていなかった)。F6も歩いてたら過ぎていた。F7は2段20m滝。左手にシュリンゲがかかっているがそこまで行くのがどうも悪そうで、休憩後右手から巻くことになった。後から他のパーティの記録を見ると、シュリンゲの右下にもハーケンがあったらしいが気づけなかった。

F7の滝(下段10m) 右手はハングしている

F7下段をまき、F7上段の下におりる。登れるか見るがどうにも無理そう。雨が無視できない位強くなってもいる。上段の滝もまくことになった。これが以外に悪かった。つい高まきすぎて尾根に出てしまいそうになる。少し下りて軌道修正しトラバースしてたらトラロープ発見。拍子抜けしながらそれを利用し、F8に降りる。対岸にもトラロープがあった。どちらからでもF7上段の滝は巻けたらしい。F8がアブミルートと言われる滝だったのだが、ここで痛恨のミス。登れる滝じゃない、と判断し巻いてしまった。

F8と思わず高まいてしまった。残置が1つ高いところにある。

F8と思わず高まいてしまった。残置が1つ高いところにある。
ミス判断をしてしまった原因としては、水量が多く、アブミルートの滝に見えなかったこと。アブミルートにしては残置がないと思ったこと、雨が強くてテンションが下がっていたことがある。
記録を書いていても悔しいが、どうしようもない。その後はスラブ滝があったような気がするが、さしたる山場はなかった。計画では沢をつめて960mまで行く予定だったが750m位で左上して800mの尾根上に出た。下山に使用予定の尾根だったのでそのままそれを下っていく。屏風岩山の作業道に合流し、それを大滝林道まで下り、大滝キャンプ場入口に出た。そこから15分ほどで入渓点の箱根橋まで戻ってこれた。

雨を避けた山行のハズが、がっつり雨に降られてしまった。こんなに天気予報に裏切られたのは久しぶりだったが、寒くはなかったのでこれはこれできっと何かの練習になったハズ。メインの滝を巻いてしまう失敗が痛かった。もっとよく右手を見ておけば間違えなかったかもしれない・・・。今後は気を付けよう。