利根川本谷

2015年9月20日~22日
赤井(記)、野澤

9月20日 晴れ

湯檜曽駅に車をデポして、奥利根湖へ。
ボートで水長沢出合付近まで連れて行ってもらう。気分は川口浩探検隊である。
下船して準備。
右岸の道をすぐに川におり、8時ごろ遡行開始。
シッケイガマワシには雪渓が残っており高巻くことになった。先行きに不安を覚える。
しかし、この日は順調に遡行し、ヒトマタギでお決まりの撮影を済ます。
ヒトマタギ
ビバーク予定だった滝が倉の出合に着いたが、たき火がしやすいとの記述のあった、少し先の砂地のビバーク場所に行き、この日は終了。
夜がひたすら寒かった。

9月21日 晴れ

朝、出発するとすぐに雪渓が出てくる。
ヘッデンを点灯し胸まで水につかりながら2、3トンネルを突破して行くと体がガタプル状態となる。
このままだと低体温症になりそうなので、雨具に冬用毛下着を着こみ、再度、遡行開始。
この日はひたすら雪渓の下を走る。走る。走る。
ビビりながら走る。
雪渓の下を走る
魚止め滝?の右岸を高巻くとMSCのパーティに追いついた。
懸垂点で順番待ちをしていると、後ろからぶなのパーティが来たが、彼らは順番待ちを避け、少しもどって懸垂していた。
私らが懸垂終了してロープを抜こうとするが、途中から抜けない。
どうやら捨て縄のところでキンクしている模様。
登り返すのも大変そうなため、結局ロープを切断して回収した。ホキ。
この先もまだ雪渓があり徒競走続行。
憧れの奥利根滝はトップで登らせてもらった。
しばらく行くとハト平着。
昨日の反省で寝る場所のすぐ近くでたき火をしたのだが、寒くて夜中に目をさます。
再度、消えていたたき火をつけ何とか寝につく。

9月22日 晴れ

この日は、途中、先行していたMSCパーテイを抜き、小滝の連続を順調に超え、12時半稜線に到着。
源流碑の前で、そこにいた登山者に写真を撮っていただく。
源流碑の前で記念撮影
十字峡目指して下山。
この日は時間的にバス停ビバークか、駅ビバークを覚悟していたのだが、先ほどの写真を撮っていただいた方から、登山口で「浦佐駅まで乗って行きませんか」との暖かい言葉をいただき、車に乗せていただく。
親切な方に出会い、大助かり。16時すぎには浦佐駅に到着。
17時16分発の最終電車に乗り、湯檜曽駅の車を回収することができた。

感想: 雪渓は消えているだろうと予想していたのだが、甘かった。でも、念願の利根川源流を遡行できて、大満足です。野澤君、親切なおじさんありがとうございました。