瑞牆山 十一面岩末端壁 調和の幻想

2001年8月25日
倉田、井上(記)


森がすっかり無くなった遊歩道をアプローチする。

1ピッチ目 (5.9、20m、倉田リード クラック)ジャムの良く効くクラックを登る。

2ピッチ目 (Ⅳ級A1?、20m、井上 クラックとスラブ)初手から最後までビショビショ。

クラックでエイリアンの人工を数手まじえ、その後濡れたスラブを登る。

残置ピトンから右上しようとしたところ、左にビレイ点が見えたため、クライムダウンして戻る。

3ピッチ目 (5.8、20m、倉田 フェースとクラック)残置が幾つかあった。

フェースのぼりで、クラックでプロテクションを取るという印象を持った。

4ピッチ目 (5.10a、20m、井上 スラブとクラック)スラブからクラックを登る。

所々濡れていた。

ルーフ下から上部に抜けるクラックは、ジャミングで登った。

このクラックをレイバックで行った中嶋さん(1997年の記録)は、力持ちだと思った。

5ピッチ目 (5.8、40m、倉田 クラック)とても綺麗なワイドフレークが空に向かってのびていた。

その後、オフィズス。

ワイドフレークではかなりランナウトしていた。

このピッチは登っていて本当に気持ちがよかったので、リードしたいと思った。

終了点から少し登ったテラスで、のんびりしてから懸垂で下った。

クラックを登りこんでいる倉田さんは上手だった。

カムのセットのスピードと登るスピードに違いがあると思った。

トポは中嶋さんの記録が参考になった。

ルート中のプロテクションは取りやすかった。

この日の十一面末端壁には人がたくさんいた。

次は末端壁のクラックルートやベルジュエールを登りたい。

翌日は、ヨセミテ行きの準備がある倉田さんと別れて、赤井さんと三好さん達に合流させてもらって小川山に行った。

ビクターの下地がまっ平らに整地されているのにびっくりした。