瑞牆山 十一面岩正面壁 微笑み返し

1997年8月23日~24日
中嶋(記)、板橋

金曜の夜三鷹をでて北沢の出合いまで車で入って寝る。

23日 雨のち晴れ

一応6時に起きてみたが雨が降っていたので、また寝てしまった。次に目がさめたときは12時近かった。板さんも言っていたがこんなのは初めてだった。気を取りなをしてカサメリでフリーをやることにする。とりあえず、昼飯のうどんを気もちのいい渓流の脇でだらだら食べた。

ミルクミルク 10a オンサイト
出だしを右の方からハンドトラヴァースした。10aにしてはかなり難しいと思う。10の後半くらいに感じた。おもしろい。

キンタの大冒険 10c
コケっぽくて難しい。結局上部のスラヴはおっかなくてトライしなかった。スラヴに抜けるまではけっこう面白い。

漁師の娘 11a
かなり難しい。左の方からカンテからせめて、とりあえずムーブはつながったが、失格かもしれない。

レーザーズエッヂ 10c RP
前にオンサイトしたルート。クールダウンにはちょうどいい?この日はまたも北沢出合いで泊まる。

24日 晴れ

とても良い天気だったので、カサメリを先にして良かった。この日は頑張って薄暗いうちにアプローチをはじめる。取り付きは小ヤスリの時さんざん確かめたので間違えようがない。

1ピッチ目、中嶋、ツバメ返しの大ハングは思っていた以上に大きい。また、取り付いてから数手は水をかぶらねばならない。一人1時間ずつかかってしまった。このところ人工は修行してなかったから。2ピッチ目は迷ってしまいそうなスラヴ。次のピッチでトポにある3ピッチ分をまとめて登ってしまった。出だしのチムニーはノーピンで恐い。続く人工は易しいが、そのあとテラスにでてからの人工が完全にAAで、エイリアンとナッツの掛け替えになってしまった。はたして合っていたのだろうか?それでも4ピッチ目は板さんがトポの6、7ピッチ目のA1を登っていたのであっているのだろう。5ピッチ目でルートが良く判らなくなり、ベルジュエールに入ってしまった。多分ノーピンのスラヴを登るのが正規ルートだがかなり悪そうだった。途中、何らかの鳥の巣があって、ひながぴーぴー鳴いていたが、私が近寄ったら騒いでおっこちていった。かわいそうだった。此のベルジュエールのピッチはフリーだと10a だが、完全にエイドになってしまった。かなり美しいフレークなので、近いうちにフリーで登ってみたいと強く思った。ラスト板さんが1ピッチ伸ばしたら、気もちのいい岩頭の頂上。頂上直下の9のフリーはフォローだったのでかろうじて行けた。実質6ピッチ、所用時間6時間ちょっと。

下降は頂上から2回続けて懸垂すれば歩いて下れる。ルンゼの下降はごぼう下りなども入るのでわりと恐い。車までの道は右のルートを通って、岩峰群を眺めながらお花畑の中を歩いていった方がだんぜんすてきだ。 瑞牆ランドにギリギリで温泉に入れてもらい(6時まで)、水車のそば屋でとろろそばの大盛りを食べて大満足で帰った。水車のお姉さんはいつもかわいいし。でも中央の渋滞60キロにはまいった。