阿弥陀岳北西稜

2018年12月30日~31日
川端(記)、小渕

12月30日
赤岳山荘駐車場に車を置き行者小屋へ。天気はいいが気温が低い。
行者小屋にテントを張りジョウゴ沢へ今季初アイスの計画でしたが、最近フリーばかりで久々の山ということもあり、深いラッセルがあるとキツいので、明日に備え北西稜の偵察へ。
行者小屋から少し下りたあたりで適当に尾根を目指しましたが、いつも間に北稜寄りになっていることに気づき、これまた適当なところをトラバースして北西稜の下部まで詰めて戻りました。トレースはありませんでしたが深いところでも膝までのラッセルで状態はまずまずでした。
12月31日
7:00出発
快晴。
前日付けたトレースを見失う間抜けなミスがあり時間をロス。
リッジでロープを出したこともあり行者小屋から岩壁の1Pまで4時間かかった。
11:00
1P 小渕
右のバンドを進み傾斜の落ちたところを登るとハンガーボルトがある。途中のランナーが取れず苦労していた。
2P 川端
ビレイ点からすぐ上の凹状を登る。ここもランナーが取りにくいが、よく見ると残置ハーケンが見つかる。かなりランナウトしましたがホールドもあるので落ち着いて登れた。3P 小渕
ビレイ点から左に回り込むが足元の雪が崩れそうで少々気持ち悪い。途中の木やハーケンでランナーが取れる。ハンガーボルトのあるところでピッチを切った。
4P 川端
出だしが少々悪い。一段上がったところから右へトラバースぎみに登る。ホールドもあり、お助け紐もある。スラブの下まで来たら手の届くところにハーケンがあるのでランナーをとり、細かいホールドを拾いジワジワ登る。凹角部分にハーケンが連打されているのでさほど恐怖を感じず登れたがハーケンが墜落に耐えるとは思えなかった。途中にスリングがあり助けてくれる。
最後の抜け口は雪がついている岩を持つ気になれずバイルをひっかけ一気に足を上げてリッジに出る。少し登ればハンガーボルトがあるのでピッチを切ってここで実質クライミングは終了。ここからコンテで御小屋尾根に出る。ロープをほどき阿弥陀頂上へ。15分くらい。阿弥陀岳 15:30
快晴に加え稜線にでてもほとんど風がなく、雪も締まっていたので最高のコンディションでした。