1999年10月24日(日)
向畑・倉田(記)
朝寝坊の向畑さんを何とか起こし、一番に取り付こうとしたが、ヒョングリの懸垂手前で足の遅い私のせいで、先行パーティーに抜かれ、(ヒョングリでは、暗くてクライムダウンに自信がない私が懸垂してと頼んだこともありどんどん遅くなり)、先に雲一に取り付かれてしまう。
しばらく中央稜の取り付き付近で待って、先行トップが2ピッチ目ビレーポイントにたどり着いたところで、アンゼイレンテラスに向かう。
雲一の取付き7:00。
奇数ピッチを倉田が担当。
1ピッチ目倉田リード、岩が堅くしかも良く乾いていて気持ち良く登れる。
ビレーポイントで、先行パーティーに追いつき、先行のトップがハングを越えるまで待つ。
先行のビレーヤーが以前登った(9/26)ダイレクトカンテでの先行パーティの一人で、思わず3人で話が弾んでしまう。
次の2ピッチ目は向畑さんリード。
最初フリーで、途中から人工。
3ピッチ目倉田リード。
フリーの混じる人工。
岩が脆いと言われる衝立だが良く登られているルートのせいか意外とそれほどでもなくなっているみたい。
でもビレー中、先行の方が足を置いた私の目の前の岩が(浮き石に見えなかったが)あっという間に落ちた。
直径50センチぐらい。
びっくり。
登ってくる向畑さんは大丈夫だったが、私の左足甲にバウンドして墜落。
ここから先、巻きこむたび痛む。
次、4ピッチ目向畑さんリード。
最後の出口のフリーが難しく感じる。
5ピッチ目倉田リード。
高度感がどんどん増してくるが、天気が良く風も微風で登っていると気持ちいい。
振り返ってみると紅葉がなんとも言えずきれい。
ボサテラスは広くて草が生い茂り大変居心地がいい。
6ピッチ目向畑さんリード。
凹角は草が生い茂っていて洞穴ハング下まで、草漕ぎ。
7ピッチ目倉田リード。
洞穴ハング越える所にぐらぐらのアングルピトンがあるが、それにアブミを掛けずにいくほうがスムーズに越えられた。
雲一の最後のトリ。
最終ピッチはコンテで、出だしのチムニーのところだけ慎重に登って、あとは草付となり、すたすた行ける。
終了点には、14:40につく。
北稜を下降するパーティがかなりいたので、中央稜を下降。
雲一の先行パーティも中央稜下降。
出合には19:00着。
運の強い私はいつも衝立では天気に恵まれ、今回も本当に気持ちのいい登攀が出来ました。
なんといってもクライミング日和なのに衝立にはたった2パーティだけで、人が全くいなかったのが良かった。
(中央稜はいっぱいだった。)
ちなみに私の反省としては、歩くのが遅かったり、暗い中でのクライムダウンに自信が持てなかったりして、どんどん行ってしまう向畑さんにいつも遅れをとってしまう点。
もっと体力つけなきゃと思いました。