富士山

2015年12月19日~20日
薄田(単独、記)

行程:
12月19日(土)
富士山駅(旧富士吉田)750m 11:00 – 五合目(佐藤小屋)2,450m 16:00
12月20日(日)
五合目 5:30 – 九合目手前3,450m 10:50

「頭を雲の上に出し♪」歌い出しでありますが「え、そんな歌知らない!」という声が聞こえそう。
「山、高きが故に尊からず」は夏の話。冬は違います。
岳人(死語かも)には格好のトレーニング場と化すGoodな山なのです。
富士山駅から頂上まで標高差3,000mも有るのです。
その上、雪が早く(今年はご多分に漏れず無い)、その昔は皆さん吉田の駅から重いキスリングを背負って登ったらしい(私も見たことは無い)。

前置きが長くなりましたが、前日の忘年会が響いて19日は遅めのスタート。
吉田の駅を出ると、いつもの「ビリッと」する寒さが無い。やはり暖冬。
仕方が無いので、オーバーズボン(サイドファスナー無し)だけ履いて登り出す。
中の茶屋 → 馬返し → 一合目 → 四合目・・・雪が無い。全くない。
五合目の手前から、申し訳なさそうにやっと白いものが現れるが、水を作るのは無理(ガーン!)。
前日、関越道から見たときには五合目から上は白く輝いていたのに・・・。
水はテルモスも含め1.5Lしか持参していない。
佐藤小屋を頼りにするしか無い。
その佐藤小屋の周りも雪無しだったが、流石に営業小屋、天場代含む800円で水が貰えた。
「助かった。」

20日、天場を5:30に出る。
六合目、七合目と雪が無く、七合半でやっとアイゼン装着。
10:30、3,450mで時間切れ。
九合目手前
残す高度は300m、目の前に頂上が見えるが、所要時間を見積もると往復で一時間強は見ないといけない。
もう一時間早く出るべきだった。反省。
只、そこは「冬富士」。「ギラギラ」に輝く一面の青氷(青くないけど)のはず。
それを見て、オジサンクライマ-は思わず「ウオリャー!」と叫んだのでした。近くに同年代オジサンがいるのも構わず・・・。
ウオリャー!
老婆心ながら、ここからのテカテカ氷には、アイゼンの爪を鋭利に研がないと危険です。
当日は春のように風がおとなしいが、30m/sを越える突風も有り、友人もやられて佐藤小屋のブルドーザーに御世話になっております。