2001年11月3日
瀧島、一ノ瀬(記)
11/2夜東京発、間籐駅で寝ている高橋さんと合流。
ここで仮眠。
カモシカのステンドグラスがかわいい駅。
11/3 7時駅発。
健さんがいそうな足尾銅山を横目に、仮面ライダーとショッカーが戦いそうな、西部警察が犯人を車で追い詰めそうなところを走り、車を止め朝飯食べて出発。
1時間程河原を歩いてウメコバ沢出合いへ。
「この沢がアプローチなのか」自信のない靴と自分になにかが起こる予感。
気を付けていたにもかかわらず、5m程の滝上部で「ずるっ足どぼん」手をついたらそこは深くて「顔からごぼっ」
ずぶ濡れだ。
鼻から水も飲んじゃった。
とりあえず薄手のフリースに着替えて気をとりなおす。
三好・高橋Pは中央岩峰スーパーフレークルートを、瀧島・一ノ瀬Pはその右の門柱(恵子ちゃんルート)に別れて登る。
両ルートとも壁に白ペンでルート名・日付・JMCCと書いてあった。
取付きがスーパーフレークに近いため、2人が登ったあとに取付く。
楽しそうなフレーク。
恵子ちゃんルート(オール瀧島リード)
1P目;チムニー。
プロテクションは左のクラックにとる。
ボールナッツが効いてる。
チムニーの中のチョックストーンを頼りに頭も使ってうんこらしょずりずり、と這い登り右奥のテラスへ出る。
途中ひよってA0しようと掴んだらプロテクションが抜けてしなくて済んだ。やるなってことか。
でもクセになりつつあったのでよかった、がんばったな私。
フレークの向こうから三好さんが顔を出してひゅーひゅーと私をひやかす。
ひきつりながらイエ-。
見下ろす景色にウメコバ沢の立派な滝が奥に2本見えた。
凍ったら凄そう。
2P目;支点は打ったピトンと潅木。
ハンマー持ってきたのに下に置いてきて「だせー」と言われつつ瀧島さんに借り、初めてピンを外しました。
登りはじめいきなりちいさなインコーナーな核心部。
出口は小かぶり。
短いが手足がなく、アブミを垂らす。
私はそれすら頼れず乗れずにふがふが。
瀧島さんの助言でようやく乗っ越す。
3P目;こっからは階段状。
ずんずんとロープが延びる。
コールが聞こえない。
わっせわっせと登ると終了点には三好・高橋Pがひなたぼっこしていた。
下降は枯木にかかるフィックスロープで右下のR8へ懸垂&クライムダウン。
時間は昼過ぎ。
途中陽が差していたが雲の動きは怪しい。
少し沢を下降して岩場をショートなR6スベリ台に移す。
ノーマルルート(オール瀧島リード)
1P目;「さっさと登って降りよう」
先に別ルートをとって登っていた高橋さんを抜いて、背中でそういいながら瀧島さんがずんずん登っていく。
45m程ロープを延ばしてコール。
傾斜は緩く手足ばっちりやさしいルートだがぽつぽつと雨が降り出した。
15時から雨の予報がどんぴしゃり。
岩が濡れていく-、少しでも乾いているうちにと私なりにスピーディーにわしわし登る。
高橋・三好Pもダイレクトルートをノーマルルートに変更して続く。
2~3P目;雨も強くなり瀧島氏なおさらスピーディーに。
私もさぶいし後続に迷惑かけまいと集中してがしがし登る。
支点はピン1つ、あとはナッツで。
下降点はピナクル越えて右手少し先に降りたとこにあり。
ここから懸垂。
この先は狭いガレルンゼ(R6)だがクライムダウンできるのだろう、しかし雨と暮れゆく空にせかされ細木&打ったピンで再度懸垂。
4人が沢に戻った頃はヘッデン点灯となった。
周りはどんどん暗闇になり、その中を高巻&2ラペ。
滝音と暗闇が恐いけど絶対滑れない落ちれない。
緊張の中18時前ようやく出合い着、ほっ。
私としては2週連続のびしょぬれ残業となった。
いい経験です。
帰りは間藤駅で着替えてガチャ分けして駅近くの「石井食堂」でラーメン喰いながらTVでメスナーを観る。
支点少ないし岩は鋭くて手切っちゃったしいろいろあったし、けどうら淋しい松木沢、よかったです。
もちろん人は4人だけでした。