大谷不動

2002年1月30日から3日間
森広、大滝(記)


1月30日

峰の原スキー場10:10発 快晴 13:30不動尊着 本流へ下見に行く。
17:00テント場着。

1月31日

午前 雪
11:30発 右側壁の氷瀑へ向かう。
13:30取り付き
15:30終了
17:20テント場

2月1日

5:20起床 晴れ
7:00発 不動裏の氷瀑へ向かう。
11:30テント場着
12:00発 15:00峰の原スキー場

 

去年初めて大谷不動に行って虜になってしまった。

今回で2回目だ。

東京から須坂は遠いので、中央道梓川Pで仮眠した。

スキー場の端でスキーシールを外し順調に林道を行く。

去年、森広さんの板がワックス不足で雪が付着して苦労した。

しっかり準備したらしく今回は問題ない。

わかんらしき跡がある。

ここはスキーのほうが楽だ。

不動尊に着いたらテントが1張あった。

後で会ったら、2人パーティで1人は森広さんの知人だった。

わかんとスノーシューでの入山で1日かかったそうだ。

13:30中途半端な時刻なので、本流へ下見に行く。

早目に沢に降り詰めて行く。

F1が大きい。

去年はたいしたことがなかったのでノーザイルで越したが、8M程垂直。

下は壷が口を開けている。

そのまま行こうかと思ったが、森広さんがロープを欲しがったので、アンザイレンした。

ここを越すと本流F2と右側壁の氷瀑が現れる。

F2は去年より下部が易しく見える。

前回、右側壁に取り付こうと思って近づいたら、雪の塊がぼたぼた落ちてきてそそくさと逃げ帰った。

近くで観察すると、中央は良く凍ってはいるが少し雫が垂れている。

右端が登れそうだ。

右端の垂直を登り、左にトラバースし、切れればピッチを切って直上する。

そう言う作戦で行こう。

テントに帰って美味しいおでんを食べた。

 

1月31日、起きたら雪が降っていた。

天気待ちをして、昼前に出発。

F1を越し、右側壁に着く。

本当は中央を行くべきだろうが、ぶっ立っているし、でこぼこしていてランニングが採り難そうだし、雫も落ちている。

ここは右に逃げよう。

力が付いたらいつか中央を登ろう。

右端に取り付く。

10m程垂直に近い。

途中、オフィズスみたいにへこみがあったので身体を入れて休んだりした。

緩傾斜になり左上する。

上部垂直部の下に着く。

ピッチを切ろうと思ったが、下から見るより傾斜があるし、氷がすかすかしていて、ビレー点には心許ない。

このまま登ろう。

一休みして登り始める。

段々と腕が疲れて来る。

うー、辛い。

うー、苦しい。

うー、まずい。

手首で振ると言うよりも、腕全体で振る。

はあー、なんとか垂直部は抜けた。

良かった。

ビレー点の木は10m位先の左だ。

遠くてコールが聞き取り難い。

後で森広さんの言うには、ロープが一杯になったので登ってきたそうだ。

懸垂したら50m一杯だった。

右から登ったので足りなくなったんだ。

使用スクリュウ6本

 

2月1日、帰る日なので早く起きた。

不動裏に向かう。

去年は左だけ登った。

今年は右ルートを登ろうと考えていたが、会ったパーティに聞くと、右ルートをトップロープで登ったそうだ。

左ルートを登って、回り込んでロープセット出来るらしい。

左ルートは前回より垂直部が短く見えた。

それでもやはり緊張する。

上部で容易に右に歩いて行って、立木にトップロープをセットする。

下降してみたら、ハングになっていた。

とてもじゃないがリード出来ない。

上で確保してもらって、トライしたが、疲れて、疲れて、2回程、ぶら下がって休んだ。

森広さんは5回程休んだ。

暫く前から、ペツルのルベルソーを使っているが、セカンドのビレー時にフルロックするので、この様な時はとても楽が出来た。

今回も満足した。

来年の計画を思案しながら、快調にスキーを滑らして、明るいうちにスキー場に着き、「湯っ蔵んど」の温泉に入って帰京した。

 

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