瑞牆山 カンマンボロン 太陽の登

瑞牆山 カンマンボロン 太陽の登
河合、川上(記)

これまた緊急事態宣言の隙間の記録。
このルートの記録書くの何回目だろうか。

前回、散々付き合ってくれた川上さんを裏切り、抜け駆けで太陽の登を登ってしまったので、今度は川上さんにも太陽の登にけりをつけてもらうべく、もう1日行ってきました。本人は忙しそうなので、また勝手に私が記録つけておきます。

(今回のルール)
・各ピッチ、どちらかがRPしない限り先に進まず、チームフリーを目指す。
・2、3ピッチ目は未RPの川上さんリードで、川上さんRPまで先に進まない。
・フォローのテンションは、時間あれば下からやり直すけど、基本やり直しなし。
・河合はサポートで1、5ピッチ目のリードを担当(足引っ張るなよ)。

【1ピッチ目5.12a リード:河合】
7;45開始。2、3ピッチ目の川上さんのトライのためには一発で登りたいところ。このピッチは4回連続で落ちてないので大丈夫と思ったら、最後の核心で右手の結晶がポロっと取れてズルっといきかけて危なかったけど耐えた。川上さんはフォローで核心1テン入ってしまったけど、足はちゃんと乗れていい感じだったそう。

壁黒くね?
いや、気のせいだろ。
黒く見えるのは心が煤けているからだ!
雨上がりの1ピッチ目。

【2ピッチ目5.12a リード:川上】
この日は本当に緑が綺麗だった。このルートの魅力は内容もさることながら、景色にもあると思う。なんてことを思いながらまったりビレイしていたら、最後の核心で川上さんが落ちてしまった。長いのでやり直しは体力を消耗する。短い休憩を挟んだ2便目で川上さんはきっちりRP。私も落ちずにフォロー。

新緑の道!

【3ピッチ目5.12c リード:川上】
川上さんの根性を見た!川上さんは1便目はヌンがけに徹し、さあ次で、と思ったら出だしの核心ではまり2~4便目を無駄にしてしまう(出だしのみでロアーダウン)。気持ちはわかるが、少し落ち着こうか。日差しでホールドが温まってきてしまったけど、大休憩を挟んだ5便目で出だしの核心を抜け、遂に行ったか!と思ったら上部最後の核心でミスったそうで、吹っ飛んできた。「マジかーぁぁ!」の声がこだまする。さすがに今日は無理で出直しかな~と思っていたら、6便目でなんと決めてきた!9便目で5.12c RPしてくるとか、どんな体力してるんだ・・・私も出だしのランジが一発で決まりシャウト、そのままの勢いでノーテンフォロー。

ビレイ点にて、川上さんbefore

【4ピッチ目5.10a リード:河合】
後は俺の仕事だ任せろヘッデン出してでも今日中にチームフリーするぞ、ということで河合リード。大分ボロいホールドは掃除したと思う。問題なく再登&フォロー。

【5ピッチ目5.12a リード:河合】
このピッチはトリッキーなムーブがあるけど安定してこなせて、危なげなく再登。川上さんは出だしの核心で落ちてしまったけど根性でテラスからやり直し、最後の核心で歯食いしばってノーテンフォロー、マルチピッチフリーかくあるべしという気合を見た。やばいぜ!

イクストランへの旅に出ているパーティが!いいなぁ!!

【6ピッチ目5.7 リード:河合】
川上さんはこのピッチを登ったことがないというので「行く?」と聞いたら、「もう5.10台でも落ちそうな位ヨレてる」そうで、「5.7だから行けるじゃん」なんて野暮なことは言わずに河合リード。ボロいルンゼも慣れたので問題なく再登&フォロー、17:20カンマンボロン頂上に到着!

川上さんafter。
そしてこの笑顔である。
肖像権は・・・

今回は9時間半かかったけど、ワンプッシュチームフリーで太陽の登を登ることができた。個人的には一度も落ちずに頂上まで登れたのが嬉しい。それにしてもこの日13便出した川上さんには脱帽するしかない。私も体力付けないとなぁ。