瑞牆山フリーウェイ

2020.10/3
河合(記)、川上

9月は連休以外天気悪くて機会のなかったフリーウェイ、やっと週末に晴れ間が来たのでリベンジ。

今回はリードRPまで前進不可、フォローも落ちたらテラスからやり直し。つまり、リードもフォローも下から順にオールフリーで登らないとダメというルール。荷上げあり。

この日は夜から秀峰小川山集会だったけど、我々は完登するまでヘッデンでも粘る決意(少なくとも私は)。登れない限り酒には永久にたどり着かない・・・

宴会へ向けて落ちずに行くぞ~ということで、気合入れて7:55登攀開始

1p目5.10d リード:川上

今回はちゃんと寒くてフリクションあるぞ。川上さん危なげなくクリア。

未だかつてないほどパリパリの1p目

2p目5.11c リード:河合

前回酷い目にあったけど、今回はフリクションが来ていて問題なし。私は上部トラバースが下部より苦手だ。

 

3p目5.11b var. リード:川上

勝手に新スタンダートの5.11b var.経由。川上さんは2箇所目のトラバース地点で相当粘り1撃でRP、前回の雪辱を果たす。フォローしたら前回より大分楽に感じ、ラインとムーブわかれば11b易し目かも。荷上げの都合で、川上さんは手前の立木テラスでピッチ切ってました。ここまで40m位。

3p目残りⅢ級位 リード:河合

7m位斜め上に移動し、10cクラックの真下まで。

4p目 5.10c リード:河合

ここから先は1年ぶり。ワイドテイストなピッチで、4番2個あると心強い。問題なし。次の終了点はボロいので、カム0.4~1辺りで支点構築。

楽しそうにフォローする川上さん

5p目+6p目リンク 5.11a+5.10a リード:川上

出だしのカンテが悪い。川上さん遂にフォール!すぐさまやり直すも、かなりプルプルな感じでクリア。河合もフォローの出だし足滑ってフォール!すぐやり直してクリア。核心が最初の方でよかった。なお、この11aのピッチの終了点はハンギングビレイになるので、次の10aピッチもリンクした方が快適。リンクしてもロープ30m。

7p目 5.11a リード:河合

私の唯一RPできていないピッチ。1年ぶりに対面するも、出だしのスラフェースのマントルは相変わらず悪い。探りまくって意を決して発進するもフォール。2回目で突破。どうやら最適ムーブではなかったようだ。上部の10cスラブは、今回は問題なし。フォローの川上さんは11aマントル一発も、上部10cスラブで無念の不意落ち。もちろんロアーダウンでテラスからやり直し、次は突破。

8p目 Ⅲ級 リード:川上

 Ⅲ級となっているけど、出だしのワンムーブは5.9位あると思う。30m位ロープ出たところにある、残置のある立木でビレイ。

1年前に10cピッチの終了点に懸垂下降で残置したビナが、移動していた

後は台座の裏側から回り込んで、13:35に大面岩山頂に到着。

登攀5時間40分。

大面岩頂上の岩の上にて、川上さん

 [

同河合。背景真っ白

2回落ちたけど、やり直してオールフリーで終えることができて良かった。

コンディション良い時に登ると、こんなに快適なのか~というのが、正直な感想。

体力的にも余裕があり、ワイルド・アット・ホームや一刀への継続も視野に入って来た感じ。荷物絞って荷上げ無くせば、登攀時間も1時間は短縮できる?

けれど、今回は宴会が待っているのでさっさと下山。

下山時、いつも気になっていたボルダー課題、ジャイアンとパンダ3級のオンサイトを2人で決めた。この課題は高さがないのでノーマットでも怖くない。

小川山の宴会場には、瑞牆からなのに、まさかのクライミング組一番乗りだった。これで「ヘッデン野郎共」の汚名返上だな。翌日、川上さんは日没してからもスラブと闘って、すぐさまヘッデン野郎に戻っていたけど。あ、私もか。

フリーウェイはやっぱ5.11b var.経由がいいよね~というのは、川上さんとの共通した感想。

川上さん曰く「クラックからクラックを繋いでフリーで登る感じが、ヨセミテを感じさせる」そうで、私はヨセミテの切れたクラックは全て振り子トラバースで突破してきたのでよくわかんないけど、とにかくライン取りは素晴らしいです。

5.11b var.経由で途中リンクすれば5.10d→5.11c→5.11b→5.10c→5.11a→5.11a→Ⅲ級と、中だるみもなくなり、イレブンも4ピッチ稼げて、日本を代表するイレブンマルチ!!と思いました。お勧めです。

大面岩頂上からの、一瞬の絶景