2002年4月27日
倉田、宮川(記)
フリー・スピリッツ---------自由精神? かっこいいな~と初めてこのルートとを知ったとき思ったと思う。
このルートを知ったのは、アルパインクライミングを志すようになって間もない頃だったように思う。
そして、フリークライミングっておもしろいな~といつも思っているので、これは登らなきゃ嘘だともいつも思っていた。
で今回登れてうれしいです。
と書き始めて、記録といったほどのことも記憶してないので感想です。
岳人5月号に詳しい解説が載ってるのでルートの内容については、そちらの方をどうぞ。
そして岳人にも載っちゃったし、明星は混んでるのかなあと心配していた。
また、知り合いからも落石がひどいとか、落石で骨折した人がいるとか、残置はボロボロだとか、嫌なことばかり聞かされていたので、どうなるのかと不安もあったが、まあ、そうは言っても石灰岩。腐っても石灰岩、と勝手に岩手のフリーエリアである岩泉ひょうたんケイブを想像して、やっぱり基本はポジティブシンキングだな~と思ったりしていた。
実際は、当日朝対岸の林道からオブザベーション。
秀峰の4人の他にクライマーらしき人は見あたらない。
だいたい概要をつかみ、さらに細かく双眼鏡で見ていくと、ビレイポイントがわかる。
コンペのように1手1手のムーブまではもちろんわからない。
当たり前だけど。
林道から小滝川へ降りていく。
第1の核心小滝川の渡渉。
中嶋さんが2回ほど場所を変えてトライするが、渡れずに戻ってくる。
次に瀧島さんのチャレンジ。
川の上流から確保し、下流でながされた場合のロープを引いて、深みへと進んでいく。
と水量が腰あたりまできたとき、体が持ち上がり流される。
が、半泳ぎ状態でじりじり対岸へ近づいていき10数メーター流されて渡渉成功。
これが漢(漢と書いて男と読む)だ、と心の中で感動する。
残りのメンバーは、瀧島さんが対岸にカムでフィックスしてくれたロープにテンションしながら渡渉。
水量は腰。
フリースピリッツのルート自体は、状態もよく快適に楽しめた。
残置は、しょぼいピトンなどだが、エイリアンが結構使える。
5Pめを倉田さんがリードするが、梅干し岩から右下にトラバースするところが、一番印象に残っている。
スラブをフリクションで足を開いて下がり気味にトラバースするところで、緊張した。
自分的には核心だった。
ルート全体の印象としては、困難なクライミングではなく、純粋にクライミング自体を楽しめるいいルートだと思った。
やっぱり他のクライマーがいなくて貸し切り状態で、天気も良かったら。
左岩稜でクイーンズ・ウェイチームと合流してトラバース道を下降。
目印の松の木まで出ると赤テープがしっかりついている。
キャンプ場に戻り、翌日のルートをオブザベーションして、街へ食事と買い出しに。
五洋水産の隣の食堂で赤ムツ唐揚げ定食を食べ、マックスバリューで買い物してテントに戻る。
アルパインクライミングしつつこんな生活ができるのも明星のよいところでしょう。
タイム
キャンプ場08:30–09:30取付10:00–15:30終了–17:00キャンプ場