会員としての約束

当会は一年を通じてロープを必要とする山行を行っています。
そのような山行を支えるのは体力と確実な登攀技術であると考えており、フリークライミングや、トレーニング目的の縦走等も個々人が積極的に行っています。
そのような活動の中で基本となるのは、以下のような考え方です。
1. 会員同士で、スクールやガイドのような一方的な関係を作らない
2. 会員は、その技術レベル、経験、志向に合わせて山行計画を立て、実行する
3. 山行の結果はそのパーティー自身に全ての責任がある
このような会ですので、その活動を維持するために、会員の方々には幾つかの約束をお願いしています。
(特に、※の項目は会員として絶対に守っていただく事項となります。)
これから当会への入会をご検討の方は、必ず事前に一読の上、ご理解下さいますようお願い致します。

○ 自主的な山行を目指します
会は、皆等しく山に行きたい人の集まりです。人の指導や面倒をみる為だけに会に所属している人はいません。
入会してしばらくは、個々の技術レベルに応じて、先輩に教えてもらいながらの山行が多いと思いますが、その中で技術の習得や、経験の積み重ねに努力して、自主的に山行計画を立てられるようにします。
会の中で一方的に連れて行ってもらうだけの関係を続けることは認めていません。

○ 会の運営に責任を持ちます
現在は会員数が少なく、またサポートできる分野にも偏りがあるため、限られた人間にその運営が任されている状態ですが、本来は、全会員が等しくその運営に参加することが理想です。
将来の会のあるべき形を考える上でも全員が運営に積極的に参画、協力していくようにして下さい。

○ 相互扶助の考えを理解し、遭難救助・捜索活動に参加します
当会はロープを必要とする山行が中心であるため、会員はザックと一緒にそれなりのリスクを背負って山に入っています。
こうした活動の中で、自分の仲間が遭難した場合、会の人間が積極的に、時には中心となって救助・捜索活動を行うことになります。
救助・捜索活動には時間とお金と人が必要で、更にその活動自体が危険なことも往々にしてあります。
このような活動は、会員同士が相互扶助の考えを持って行わなければ上手くいかない、と当会は考えています。
通常、救助活動については、本部が地元に置かれ、これに協力する形で活動を行うことになります。
また、遺体捜索を行うことになった場合、警察や自治体等の公的機関は動きませんので、会が独力で根気強く続けるしかありません。
会員一人一人が、自身が遭難した場合、会の他の人間が動くという事を常に意識しながら、何かあった時には会で一丸となって対応しています。

○ 集会に参加します
現在、集会は、原則毎月1回、第二火曜日に行っています。
集会では、山行報告を行い、以後の計画をお互いに知らせ、様々な情報交換を行い、一緒に登るメンバーを募ります。(そして一緒にお酒も飲みます!)
電話やメールでも山行計画は立てられますが、ここまで読んで理解していただいているとおり、会員は他のメンバーがどのような活動をしているかを知る必要があり、また自身にも他のメンバーに知らせる義務があります。
参加出来ない事情がある場合を除いて、月一回の集会には参加するようにして下さい。

※ 山行計画書を必ず提出し、下山報告を確実に行います
会員同士の山行でなくとも、自分が参加する山行であれば必ず山行計画書を、事前に会に提出します。
通常は、遅くとも山に出発する数日前までに、在京担当者にメールに計画書を添付する形で提出して下さい。これが難しい場合は、郵送やFaxでの提出も認めています。
但し、電話連絡のみで計画の伝達を行うことは、情報が不正確になるので認めていません。
また、無事に下山したら、山行計画書を提出した在京担当者に対して必ず下山報告を行います。
報告は、電話で直接行うか、またはメールで送信して下さい。メールの場合、在京担当者から受領の返信があるまできちんと確認をお願いします。
会の性質上、下山報告がないまま連絡が取れない状態が続いた場合(概ね下山予定日の翌日お昼くらいまで)、自動的に遭難対策活動を始めます。
山行計画書の提出と下山報告は、責任を持って確実に行って下さい。

※ 山岳保険に入ります
会員が遭難し、救助・捜索活動を行った場合、その規模によっては、数百万円単位のお金が必要となります。
この費用を補填してくれるのが、山岳保険です。
金銭面で他の会員に迷惑をかけないためにも、自身の遭難に備えて、保険には必ず加入してもらっています。
保険に加入しないまま、会員でいることは認めていません。

※ 会費を納めます
会費は定められた期日までにきちんと納めるようにして下さい。
会費は、会の装備品の購入資金、遭難対策費、東京都岳連の会費やホームページの維持費等に充てられます。
至極当たり前の事ですが、会の運営は会費で賄われていますので、会費を払わない人がいると、会が維持できなくなります。
会をきちんと機能する形で維持することの大切さは、これまで読んで理解いだたいているとおりです。
会費を納めないまま、会員でいることは認めていません。