足尾ウメコバ沢中央岩稜「チコちゃんルート」

2020年2月2日
薄田(記)、野澤

リベンジ(に成ってない)に行って来ました。
昨年、川上君と行って途中敗退しているのでリベンジ&トレーニングで行ってきました。
埼玉を前夜発して某所を4:00に出発。銅親水公園よりスタート。1.5時間で出合着。途中昨年の台風の影響か道が寸断されており少し迷う。
又、何人かの出発前のグループとテント場で情報交換。(後でルート上にて、4P終了点で会話してG登攀クラブさんと判明。お名前を伺ったが忘れてしまい失礼。)
雪が無いのは想像していたがアプローチはカラカラ、ロングスパッツまで付けていたので出合に着く頃には大汗をかいていた。
取り付き迄約40分。取り付きにも雪は皆無アイゼン装着を迷ったがトレーニングの意味も含めて装着した。
7:00野澤リードでスタート。
1P(Ⅳ、35m)スラブ右手のコーナークラックからのスタート。昨年は雪がフットフォールドを隠していたノで怖かったが今回は足置きが遙かに楽で助かった。
コーナークラックに手ジャムとスラブにアイゼンをきしませ立ち木を回り込み大きめなピナクル状を左から回り込み右上。程なく稜上の終了点到着。
ここは岩にカムでセルフビレー。2P(Ⅲ)薄田、多少雪の着いた岩稜を30m。

2P目終了点より

3P(Ⅳ、35m)野澤。昨年の肝心なクラック4m程度(キャメロット4番残置)は回り込んで回避。4P(Ⅲ)薄田、昨年の4P目より更に上に上がり終了。ここのビレーポイントはハーケン2本の残置有り。

5P(Ⅴ、30m)野澤、本日の核心ピッチ。見てのとおり雪が皆無なのでアイゼン外せば楽勝だがトレーニングなので外さない。
10m位登ると垂壁(3m程度)となり残置ハーケンが2本見える。
野澤君最初のハーケンにヌンチャクかけカムで補強後テムレスグローブ着けっぱなしでフリーにて果敢に突破。[気合いの]声が響いた。
フォロー、薄田はおんぼろアックス2本でドライ登り。残置ハーケンA0含め3手程度でクリア。

5P目核心

後は終了点までスタカットで3P程度。写真の枯れた大木を登り切ったところが終了点となる。

最終ピッチ

最後、野澤君がピッチ切った後、稜上を薄田1P延ばすが完全に行き過ぎ。誰かの敗退φ7mmシュリンゲがピナクルに掛かっていた。
下降は終了点から1Pフィックス頼りにクライムダウン。

フィックス支点

その後フィックスダブルロープ30mの懸垂でガレ場を歩いて本流まで。この段階で15:00位。
雪の有無がルートを変えてしまう。今回はリベンジに成りませんでした(気温が高く素手でも行けた位)。
次回は違うルートを雪のある時に挑戦したいものです。

ウメコバ沢中央岩峰凹角ルート

2019年2月10日(日)
川上、山崎(記)

当日の天気は晴れ (風強い)。
ウメコバ沢入り口
前夜の雪が少し積もる。ウメコバ沢F1、F2は氷結しておらず、左岸側のフィックスを使い通過。

凹角ルート取り付き付近。中央の凹角沿い。傾斜は立っているので、着雪はそれほど多くない。

3P目。40mくらい。
リード中の川上。10a。中央のクラック沿いに左右のこまかいスタンスにアイゼンの爪を立て、手はピックを引っ掛けて登るドラツーセクション。中間支点は主にカム。

2P目の終了点あたりから下を望む。各ビレイ点は残置ハーケンが主体。2Pは15mくらい。

3P目の核心部。左面上に1つだけハンガーボルト。この上の中間部も難しい。40mくらい。

4P目出だし。左上にボロハーケン。カムやナッツ使用。40mくらい。

4P目出だしの確保支点。やはりボロガタハーケンなのでカム等で補強が必要。

5P目(20mくらい)は傾斜も落ちてきてシングルアックスでも登れるが雪がベッタリ。ロープが巻いてある大岩で終了。16時頃。大岩周辺は岩がたくさん浮いているので要注意。その後、ロープをしまい左手の方に向かって歩いていくと上の写真の沢と降りる懸垂下降地点に出る。フィックスが張ってあるので、それを使い懸垂下降。1回懸垂後も取り付きまではガレた急な沢を降りていくので要注意。

足尾 ウメコバ沢中央岩稜 チコちゃんルート

2019年1月27日
薄田(記)、川上

充実しました。(手強かった)
前週、川上君より足尾のアルパインが面白そうとのことで誘いがあり、それでは行ってみっかとなり行ってきました。
埼玉を前夜発して某所を5:00に出発。銅親水公園よりスタート。1.5時間で出合着。4人パーティの先行がいたがアイスクライミングとのこと。
先行を譲ってくれようとしたが辞退してフォローする。
取り付き迄約40分。前夜から降った雪が15から20cmくらい有った。
8:00川上リードでスタート。
1P(Ⅳ級)スラブ右手のコーナークラックからのスタート。夏のⅣ級なのでアイゼン&アックス×2PCのドライツーリングでどうゆうグレーディングかわかりませんがルート中一番痺れました。右はクラック、左はスラブの細かい手足ホールド。「怖い」「怖い」。
クラッカー川上はカムの選択が早く時間が掛かった(40分くらい)が危なげなく?抜けた。
続く薄田も慣れないドライツーリングで時間がかかったが脹ら脛のパンプを我慢シ-シ-抜けました。
2P(Ⅲ)薄田、Ⅲ級だけど傾斜が落ちた分雪が天こ盛り状態。おまけに大きな岩も浮いており時間がかかる。

2P中間

3P(Ⅴ級):川上本ルートの核心ピッチ。スタートから薄田も触っているでかい(50*40cm)位のやつが岩にのっかてるだけ。力、掛けなくてよかった。
肝心なクラックは4m程度(キャメロット4番残置)で1P目よりは優しく感じた。それでもホ-ルドが雪に隠れて雪払いに時間がかかる。

3P核心手前
3P中間枯木地点

4P(Ⅲ):薄田、2P目より傾斜が有り相変わらず雪がたっぷりで大変。
川上君を迎え入れ時間を見ると14:20(実際は約30分~1時間早かった)となり残り2ピッチとピークまで70mのコンテをこなす時間を3時間と見積もり下降(裏手をフィックスロープ)時間を考えて勇気ある敗退を決断。
3回の懸垂下降で1時間掛けて取り付きに戻る。残置のハーケンは無いので岩角といつ枯れたか解らない枯れ木(パリパリに乾燥)を使いました。
キャメロット4番はワイヤーが切れていて外れなかったが下降途中で川上君回収出来て良かった。BDの金物品質は安いけどそれなり。
銅親水公園に戻ったのが16:00だったのでまあまあの時間でした。
足尾の松木沢全体が鉱毒で不毛地帯。雰囲気も手伝って充実させて貰いました。

足尾 松木沢 (黒沢・ウメコバ沢)

2017年2月18日~19日
加茂谷、川端(記)

2月18日(土):黒沢 晴れ
寒さを感じず心配された風もほとんどない絶好のアイスクライミング日和でした。
銅親水公園から1時間40分ほどでブルドーザー広場到着。少し河原に降りてテントを設営し、この日は黒沢へ。


F1:スルー
F2:加茂谷さん、川端リード(2回登る)
F2に着くと数パーティーいて順番待ちに。空いている右のラインを加茂谷さんリードでお先に行かせてもらいました。安定していてスルスル登ってしまいました。さすが早い!

この後、私も簡単そうな左のラインをリードさせていただき、ご指導を受けました。
F3:川端リード
リードさせていただきましたが傾斜もなく快適に登れました。
(写真ありません)
F4:加茂谷さんリード
F4が見えると先を行っていたパーティーが戻ってきました。話によると「氷が薄く水を被る」とのことで引き返したようです。
とりあえず行ってみようと加茂谷さんリードで登りました。写真のあたりは軽くシャワーを浴びながら薄いな氷で、しびれるクライミングとなりました。フォローでよかった。


各ピッチはボルトや木で支点がとれます。
懸垂下降で下山します。


テン場に戻り、この日の夜は加茂谷さんお手製のモツ鍋で乾杯です。本当に美味しかった。

2月19日(日):ウメコバ沢 晴れ
F1、F2:フィックスロープを使いながら通過。小さな滝をいくつか越えるとF3が見えてきます。


F3:加茂谷さんリード。
迷いのないクライミング!さすがです。


F4:川端リード
簡単と思われた中央より左の段々になっているラインを登りました。
が、足を決めづらいところがあり一部手こずりました。中央のほうが簡単だったかも知れません。


黒沢より少し登りごたえあった印象です。
早めに終了しテントを撤収して下山しました。