2001年6月10日
浅野、倉田、向畑、井上(記)
土曜夜11時過ぎに高麗駅発、夜1時頃に一ノ倉出合いに着く、雨が降っていた。
次の日4時に起きると雨は上がっていたので、幽の沢に向かう。
5時頃出合い発。
幽の沢はほぼ雪渓上を行けた。
7時30分頃登攀開始。
浅野・倉田と向畑・井上で登った。
登攀は浅野・倉田が先行し、向畑・井上がその後に続いた。
私の登攀スピードが遅いのを向畑さんがカバーする形となった。
特にリードのピッチでは、ルートを外したり、濡れた岩のスメアリングの感覚がつかめなかったりで、時間がかかってしまった。
ルート自体は部分的に濡れていたが、ホールドは豊富で、ピンも思ったよりもあった。
核心のZピッチは、良く濡れていて皆あぶみを使っていた。
私は、トラバースの場所を間違えて下から行きすぎてしまい、1手ごぼうをしてしまった。
登攀中はずっとガスがかかっていて、13時頃、最後のリッジの所で雷雨にみまわれ、雹が降ってきたので、ツェルトを被ってしばらく待機した。
その後、中央壁ノ頭でロープを解き、堅炭尾根に16時に着いた。
私は堅炭尾根への登りでも遅れていたが、堅炭尾根からの下りの途中で足が笑い出して思いっきり遅れ、芝倉沢の出合いに19時30分頃ついて、一ノ倉の出合いについたのは21時前になってしまった。
皆さんに迷惑をかけてしまい大変申し訳無かった。
〈雑感〉
もっと登れるようになりたいという思いから、どうすれば登れるのかを考え、今回の山行は、自主性をもって登ることをテーマにしました。
計画書を自分で書くことから始めて、山行中に無意識のうちに他人に頼ってしまうので、そうならないように自分で判断して登ろうと思っていました。
そして、ルートに取り付いてからはつまらない敗退はしたくなかったので、絶対に登ってやるとだけ考えていました。
しかし、登攀中にボロッボロッと向畑さんに頼る発言をしてしまいました。
その時に置かれていた状況は、全て3手位進んで周りを見れば自力で解決できたことだったので、自分の頑張れなさに腹が立ちます。
このような甘えのある限りいつまでたっても上手くなれないだろうから、次の山行はもっと意識を強く持とうと思います。
体力・気力・技術に反省点が残る山行でした。
本当に悔しいです。