北ア 槍ヶ岳北鎌尾根

2015年7月22日(水)~24日(金)
牧野(単独、記)

7月22日(水)

梅雨明けを待って0時車で自宅出発。
沢渡バスターミナルでは、かなり強い雨。
4時40分発、上高地5時10分着。
上高地出発のころは、小雨に変わる。
水俣乗越分岐では雨が上がる。
天井沢は前日までの雨のため、かなりの増水。
左岸に渡るのに苦労した。
北鎌沢もかなりの増水まさに沢登り。
結構濡れながら北鎌のコルに到着。
ツエルト幕営。

北鎌沢を北鎌のコルを目指して
北鎌沢を北鎌のコルを目指して

コースタイム:
上高地 5:20 – 水俣乗越 12:00 – 北鎌沢出合 14:00 – 北鎌コル 16:00(幕営)

7月23日(木)

4時30分起床、5時20分出発。
天気は晴れ、風もなく登山日和。
2、3日は天気は良さそう。
独標手前で、先行パーティーに追いつく。
独標山頂からの槍ヶ岳はまだ遠いが、岩稜歩きを楽しむ。

独標ピーク
独標ピーク

 

北鎌平にて
北鎌平にて

山頂のチムニーは簡単に登れた。
山頂は大勢の登山者でにぎわっている。
槍ヶ岳山荘でラーメンを食べて下山。
ラーメンは素晴らしく美味しかった。
下りは、老体(68歳)にとっては長かった。

コースタイム:
北鎌コル 5:20 – 独標 7:30 – 槍ヶ岳 11:15 – 山荘 13:00 – 横尾 17:00 – 明神館 19:00(泊)

7月24日(金)
明神館 9:00 – 上高地 10:00

 

 

槍ヶ岳 北鎌尾根(途中まで)

2001年12月30日から4日間
石原(愛媛大WV山岳部OB)、赤井(記)


12月30日

大町駅6:15 葛温泉6:45 七倉7:30 高瀬ダム9:30 湯俣13:50

朝から予想通り雪、週間予報もほとんど雪。

心配ながらもタクシーで葛温泉まで行く。

30分ほど歩いて、登山届を七倉の指導センターに提出、お茶をご馳走になる。

昨日10パーティ、今日5パーティ入ったとのこと。

湯俣までひたすら単調な歩き。

荷物が重い。

千天出合まで今日中に行きたかったが時間がかかりそうなため、湯俣にて幕営。

他に3張りあった。

1日めだけでも豪華にと飯は鍋物。

もって来たビールをすべて飲み、明日に備え軽量化をする。

 

12月31日

曇りのち晴れ

湯俣7:30 千天出合10:00 P2基部11:00 P2、P3中間14:50

北鎌のルート中で1番悪いと聞いたアプローチだったが、結構雪が積もっていたがトレースもバッチリあり。

それほどでもなかった。

渡渉はアイゼンをつけ飛び石にて4箇所とも濡れずに越え、吊橋も残っていた。

P2へののぼりにて途中、1箇所50mいっぱいロープを出して登る。

(赤井リード)途中、悪天を予想してか6パーティ程が引き返してくのとすれ違った。

前のパーテイ(墨田山の会?)がP3を登っていくのを見たが途中にテントを張れる場所もなさそうなため少し戻ってP2、3中間部で幕営。

ラジオにて天気予報を聞くと元旦の西日本はすべて雨、名古屋も昼から雨。

明日の天気が心配だ。

 

1月1日

P2、3中間7:00 P4手前8:50(撤退) P2基部 11:00 千天出合12:00 湯俣14:00 無名避難小屋16:00

撤収すべきか進むべきか迷ったが、とりあえずP5まで行こうと出発した。

途中、旧知の緑山岳会の広島パーティすれ違う。

話を聞くとやはり天気が荒れそうなため撤収とのこと。

とりあえず、進むことにする。

昼まではもってくれるかと思った、天気もすぐに崩れだし、P4手前で私らも撤収することにした。

P2のくだりで昨日ロープを出した場所にて懸垂2回。

無名避難小屋にてとまる。

広島パーティが先にいて寝ていた。

薪ストーブに火をつけようとしたがうまくいかず。

残った、ウイスキーを飲みながら自分のガスを使いまくってウエア類を乾かす。

私のヤッケが中まで濡れて乾かず、”シミテッククスどころかゴミテックスですね?”と私のヤッケは石原君にボロクソ言われてしまった・・・。

 

1月2日

無名避難小屋7:30 高瀬ダム9:30 七倉10:30 葛温泉11:20

朝、ウイスキーの飲みすぎで少々頭が痛かったが、小屋はやはり快適だった。

適当に出発。

高瀬ダムから先は行きよりも路面が凍結していて歩きずらかった。

葛温泉にて温泉に入り(500円)登攀終了。

今年の正月も去年に引き続き敗退山行となってしまった。

残念。

 

槍ヶ岳 北鎌尾根

1997年3月1日~3月5日
中嶋(記)、畠中

平日だったので他のパーティにもまったく会わず、貸切り状態だった。

3月1日 雨のち晴れ

雨が降っていたのでとても行動する気になれず、トンネルでシュラフに潜って朝寝。

昼頃から雨が上がり天気が急速に回復して行く。勇んで林道歩きに出発。雨が降るだけあって雪は締まっている。きれいなダムの横をひたすら歩くだけ。一回だけはるか彼方に槍が見えた。キャラバンの気分。あまり期待していなかった名無避難小屋というのがこのうえないほど快適で、時間も丁度良かったのでここで泊まることにした。なんと薪ストーブと畳があり、快適と言うより幸福の域に達していた。

2日 曇り~雪

この日のうちに尾根にあがってしまおうと勇んで出発。噂のとうり千天出合までがけっこう悪かった。ワカンとアイゼンの使い分けが難しい。しかし気になっていた渡渉はデブリのおかげでまったく問題なかった。尾根に取り付いてからはトレースはほとんどない。けっこうな急登をひたすら続け1回ロープを出す。結局ここが一番難しかった気がする。

P2上で泊。

3日 晴れ、曇り、小雪

目的地を4・5のコルか北鎌のコルに決め、天気が回復しつつあるのを確認して遅めの出発。表面がクラストしていて、もぐらなそうでもぐるラッセルがけっこう疲れる。4・5のコルの時点で時間に余があったので北鎌のコルに進む。体系ではここから大トラヴァースとなっているが、>

P5ギリギリまでつめて、左に普通に巻いてクリアできた。雪が締まってなかったら恐いと思う。

P6は右から行ったが、落ちたらやばそうなところが1ポイントあったので一応ロープを出す。P7周辺はナイフリッジになっていて、リッジごと落ちてしまいそうな気がしてかなり恐かった。雪屁を崩して25mの懸垂1回。北鎌のコルは思ったとうり風が強かった。スコップで念入りに整地。そろそろ冬型が弱まって天気が良くなるだろうと思っていたが甘く、南岸に低気圧が通るらしい。なんとしての次の冬型本番前に槍を越えたい。

4日 晴れ~吹雪

朝は弱い冬型で、硫黄より向こうがガスの中。そのガスが次第に近づいて来るのが判る。朝一の元気で急登の

P8,P9をクリアし独標に立つと、かっこいい槍が大きく立っていた。天気はどんどん悪くなっていき、大槍に取り付く頃には槍はガスの中だった。ロープは頂上直下1ピッチだけ。頂上ではブロッケンが見えた。さっさと降りて槍岳山荘の冬期小屋に逃げ込む。此の夜冬型で大いに荒れたが、小屋で泊まれて本当に良かった。寒かったけど。パートナーもモチが下がっていて、この先縦走するのは現実的ではないので明日の一番で飛騨沢を下降することにする。夜は飲み食いし放題。

5日 吹雪~下は晴れ

すごい風の稜線から飛騨沢に飛び込む。尻セードでガンガンとばせる。滝谷出合まで2時間、途中初めて他のパーティを見た。南岳西尾根らへん。新穂高

12:00、久々の風呂は感動ものだがビールがなかったのが残念だ。

タダの温泉万歳!

高山ではムーンライトの指定席が取れず駅でさらにビヴァーク、6日の昼に東京に着いた。