北岳バットレス 下部フランケ~Dガリー奥壁

2021年10月2~3日
山崎-船戸、浅野-小池(記)

山行タイム/行動記録:

10月2日(土)前夜、某所集合 快晴 
先発組の山崎、船戸、小池 アプローチ下見とガチャデポ

05:15、芦安駐車場発(バス)

06:13-06:30、広河原インフォメーションセンター
緊急事態宣言解除後、初の週末とあって、ハイキングも盛況。かなりの人出。センター男子トイレ前に見たことないほどの大行列ができていた。吊り橋をわたった広河原山荘のほうは比較的、すいていた。

09:10-09:20、大樺沢二俣
風光を楽しみビバーク適地を探したりしつつ、のんびりと大樺沢を詰める。

12:10、Cガリー出合 周辺をチェック
二俣あたりの沢は枯れていたのに、水がけっこう流れており、明日も汲めそう。
Cガリーを飛び石をたどり渡渉後、まもなくの岩のところを右に入ると、取り付きへの踏み跡がある(登山道わきに目印のケルンあり)少し登って、傾斜がゆるくなったあたりの岩盤上部で再度沢筋をわたり、対岸の踏み跡を登っていくと、視界が開け足元が草付きになる。そのまま登れば下部岸壁取り付きに至る。Cガリー出合いから30分くらい。

12:45-13:45、取り付き下見
下部岸壁の各ルートをみながら相談。いちばん簡単で落石リスクも少なそうな5尾根支稜経由が早くて良いのだろうが、もし明日渋滞行列になっていたら、すいていそうな十字クラックから行こうか、などと検討しつつ、ガチャのデポ。見た感じ、十字クラックは予想に反してあまり楽しそうなルートではなかった。登られてなくて、何か詰まっていそうだ。1Pだけでもためしてみようかとの気力も萎え、翌日への体力温存を最優先に、早々にテン場に下る

14:40、大樺沢二俣

15:00、白根御池小屋
コロナ下での今シーズンから テント泊までも事前予約制になり、オンライン事前決済に変わった。密を避ける配慮もあってのことだろうが、人数制限か、連休や土日は予約が早く埋まってしまうので要注意 (何度もやむなく山行中止してきたが、台風などの気象条件悪化の場合は、予約取り消し願いのメールがきて、払戻ししてくれる)  前日から営業再開したばかりの白根御池小屋の生ビールをありがたくいただき、翌日に備える。一番の不安は時間のこと。2時間並んだとの記録もあった。渋滞に巻き込まれて足止めを食らうと、バスをのがして、最悪、夜叉神峠のゲートまで4時間くらいは林道の登り道を歩かなければならないだろう。 16時40分発の最終バスが出てしまったあと、個人でタクシーを呼ぶという最終手段があるが、それでもゲートが閉まる18時前に夜叉神を通過しなくてはならず、17時半広河原出発がデッドライン。それまでにはなんとしても下っておきたい。

19:00、就寝

10月3日(日)快晴

1:30、起床
某所より、後発にて参加の浅野さんと合流 会えてよかった!

3:00、白根御池小屋発
3:30、大樺沢二俣
4:25、バットレス沢出合
4:30、Cガリー出合
4:50  下部岸壁 5尾根支稜取り付きで支度 4尾根に行く3人パーティーの先行が1組いるのみ 空が明るくなり稜線が見えてきた

広河原から見えた快晴の北岳 左側に大樺沢が見える
取り付き下部から見た全景

5時すぎ、山崎-船戸組先行、続いて5時30分頃 浅野-小池組も登攀開始

~下部岸壁~

1P目、(浅野)5尾根支稜の角まで
傾斜はそれほどでもなくスタンス、ホールドも豊富にあるが、プロテクションをとれるところがない。朝いちの岩は指につめたく 緊張感がある くの字型にルートがまがるところで、流れが悪くならないよう付近の立木をビレイ支点にピッチを切る。

2P目、(小池)角から広めの草付き前まで
ところどころ草や木が生えているスラブ 残置ハーケンと木で数カ所、中間支点がとれる。フリクションのきかないチャートスラブのツルツル感がここから実感できる。傾斜がゆるくなり、草つきになってきたところで、それ以上のばすと、とれなくなりそうだったので、立木支点で適当にピッチを切った。

3P目、(浅野)草付きから一段上がった岩面のビレイ点まで
先行の山崎-船戸組が、わりと悪そうな右側のルンゼをコンテで登っていくのが見えた。そのすぐ上部に先行の3人パーティーがつかえている様子をみて、浅野さんは違うラインをとり、ビレイ点から斜上する細いレッジ伝いに、岩の中間部くらいまでのばしたところで切った。

4P目、(小池)中間部ビレイ点から、横断バンド、下部フランケ取り付きまで
やさしいスラブ壁面をほぼ直上していくとすぐ、横断バンドに出た。そこから草付きを数メートルのぼると、下部フランケ1P目取り付きの左、Dガリーそばに何本か古いスリングのかかったビレイ用支点がある。

~下部フランケ~

1P目、(浅野)5.10a、20m スラブ~Ⅳ、15m V字凹角
支点からバンドを右へ。この1P目が下部フランケ核心ピッチ。スラブ面の真ん中くらいのところに、直上するへこみがあり、ハーケンがたくさん打たれている。チャートのスラブではなかなか手強い角度。細いリスに指をひっかけて登るが、草付きへ抜けるところがとくに悪い。抜けると草付き上部に安心して立てるスペースがある。前の二人はここでビレイしていたが、浅野さんは、続きも短いからと繋げた。切らずに続けた次は、Ⅳ、15mの凹角をステミングであがり左へ。凹角内部の中間支点は豊富にある残置ハーケンでとれる。

2P目、(小池)Ⅳ+、20m。V字凹角。
ここも右壁にハーケンが連打されている。前の凹角と似たような感じのルンゼを登る。上にハングがかぶさってきたところを左に抜けていくとビレイ点あり。立木に残置スリングがかかっている。振り向けば快晴の空を背景に、富士山が裾まできれいに見えた。こんなに晴れているバットレスなんて、神様の贈り物か奇跡か。

3P目、(浅野)Ⅳ+、40m。V字凹角。
チョックストーンを乗越し、ハング下を左へ。抜け口に、手のホールドがみつからず、緊張する。閉塞感のあるルンゼが続いたあと、左方向へ抜けていくと視界がひらけ、開放的なDガリー全貌がよく見える。
からりと晴れて空気も澄んでおり、終了点近くのチムニー、城塞のあたりまでハッキリ見える。こんな風に爽快な高度感を味わいつつ、ゴールにむかってまっすぐ登っていけるロングルートはそうそうないのではないだろうか。

4P目、(小池)Ⅳ+、25m~?フェイスに走るクラックから草付きトラバースへ連続、Ⅲ、40mくらい。(途中で切って懸垂)
カンテを伝って走るクラックをたどって、Dガリーへの横断バンドを探しつつ登る。ここかな?と思われるところで、途中から、Dガリーへ向かう草付きへトラバース。「支点があまりとれない 迷いやすい」との記録も多数目にしていたので、よくよく下調べしておいたつもりが、うっかり斜上しすぎてしまい痛恨のミス。 バンド途中にスリングがかかった支点のボルトをみつけたので、一旦切って、フォローの浅野さんに一段下へ先に行ってもらい、解除後、正解と思われるバンドへ懸垂でおりた。心もとない支点を頼りに、降りはじめてみれば階段状に歩ける傾斜。このピッチまで順調だったのに、時間のロスが痛い。

5P目、(浅野)Ⅲ、40m。Dガリーを詰める。
それほど傾斜のない草付きを、Dガリーを辿り登る。コンテでも大丈夫そうではあるが、中間支点をとりつつ左のルンゼ方向から4段ハングの直下テラスにまであがれば、安定したビレイ点がある。50mロープぎりぎり、残り1mくらいまで、するすると出た。

下部フランケ側から、トラバース先のDガリー方向を見る 青丸、先行の山崎さんが4段ハング真下のテラスに到達したあたり 赤丸 ビレイポイントの船戸さん

~Dガリー奥壁~

1P目、(小池)Ⅴ+、40m。4段ハング クラック
4段ハングをクラック沿いに乗越していく、トポ上Dガリー核心。1段目のハング面、左側と右側にクラックがあり、右のほうが登られているようだが、ロープをまっすぐ伸ばせそうだったので、左のフィストサイズのクラックに挑戦するも、下部に足置きにいいホールドをみつけられず、かなり体をあげないとひっかからなく苦しい。この1段目と、最後の段が難しかった。さいごも幅広のフィストサイズで、左側高い位置にホールドがあったが、そこをみつけるまで探りながら3番で結局カムエイド。この4段ハングピッチは全体で20m程度と短いけれど、弾切れが心配になり、カムをずらしながら、残置ハーケンに支点をかけかえつつあがった。(ハンドサイズのカムを2セットも持っていたので、心配いらない数だった。)最後のハングを乗り越すと眼前に、Dガリーのピンク色のスラブが広がる。ゆく先に、いくつかのハーケンとボルトがまとまって見えるので、あれがビレイ点かな?と、そこまでロープをのばし、シンハンドサイズのクラック沿いにスラブを10mくらい進み、残しておいたリンクカムと3番で補強してピッチを切る。

しかし、この位置からの引き上げだと、クラック抜け口にセットしてきたほうの3番が干渉してしまい、ロープアップに難儀した。こんな風に抜け口に短くカム支点をとるなら、ハングをぬけたすぐのところにあるリングボルトと そのへんの適切なクラックを使って、上から覗きこめるくらい近い距離のところをビレイ点にしておくのが正解。またしても時間をくってしまい 先行との距離もさらに開いてしまう。そこへとなりの4尾根からあがってくる3人パーティーのコールが聞こえ、視界に入ってきた。追いつかれて、もし、抜け口渋滞にはまってしまったら、広河原への下山デッドラインを超えてしまうかもしれない。

ハング抜け口でビレイする山崎さんと、クラック核心部の船戸さん

2P目(浅野)Ⅴ、40mくらい クラック スラブ
スラブに走るハンドサイズのクラックをたどり右方向へ登る 手足とも豊富にホールドがあってよく効く感じだが、痛い。チャート岩質のクラックが滑りそうなのと面倒で、テーピングもロクにしてこなかったため、拳や指のあちこちが切れて血が滲む。ハンドサイズといっても、次第に幅が広くなる。足も深くハマり、痛い。続いてシンハンドくらいの微妙なサイズのクラック。しかし広々とした視界のDガリーは開放感があって爽快。さわやかな風が抜けていった。ハーケンやリングボルトは、残置が多すぎて ピッチもどこで切ってよいのか不明瞭。残置にカムで補強してどこでも切れるように思う。

Dガリー2P目 スラブをすいすい登っていく浅野さん 上部中央に4Pめチムニー入り口、左側に城塞ハング入り口が見える

3P目、(小池)Ⅳ、30mくらい。スラブ
このつるつるスラブをランナウト気味に直上するのかな?怪しげな残置以外とれなさそうで、悪いように見えるので、やや右方向へ浅めルンゼをたどり、4尾根ルート近くにある潅木で中間支点をとった。そこから逆くの字型に本来ルートへ戻る方向へ、次ピッチのチムニーをめざして左上、チムニー真下で切った。このピッチはかなり悪いらしいときいたが、それほど難しく感じなかった。本来ルートから右に逃げてしまったのかもしれない。ここで4尾根方向から登ってくる3人パーティーが新たに突然現れた。同ルートを後ろから来ていたはずのガイドパーティーの皆さんだった。時間切れか、Dガリー奥壁をやめ、ショートカットしてきた模様。同じ抜け口に向かって3パーティー集中となる。みんな帰りのバス時間のことを考えているだろう。

4P目、(浅野)Ⅳ+、30m。オフウィズス チムニー
右側の壁に1箇所、ハーケンが打ってあるほかには、プロテクションをとれるところがない。ステミングとチムニー登りで体をねじこみズリあげ、じゃまなザックにもがきながら少し進み、右壁プロテクションのあたりで、早々に壁の右上へいったん抜けてから、反対側へチムニーを跨ぎ越える。わたったところのすぐそばがビレイポイント。

Dガリー4P目 オフィズスチムニーを乗越す船戸さん

5P目(小池)Ⅳ,15m  スラブからチムニー  城塞ハング
ビレイ点から、城塞ハング入り口までのスラブは短く、傾斜もさほどないが、支点がとれずランナウトするので絶対に足を滑らせたりできない。

しかし恐怖より下山時間のほうが気になり、4尾根ルートから来てビレイしているガイドパーティーをすり抜けるように駆け上がり、ハング入り口へ突進してしまった。入り口からすこし被った、浅い凹角をあがりチムニーへ。

内部はやや曲がっていて、ハーケンもたくさん打ってある。まず右壁レッジに打ってあるピンでランナーをとる。ホールド、支点ともたくさんあるので、見た目ほどには悪くなく、後ろも続いているので、なんでもありのステミングとチムニー登りでさっさと抜ける。

最終ピッチ、城塞ハングを通過中の山崎さん

12:20-12:30、dガリー奥壁終了点
抜けたところの、根元にたくさんスリングのかかったハイマツを支点に終了。

崩落後、ほとんどのルートの最終ピッチがここ城塞ハングに集中、名物の渋滞がおきるボトルネックになっている。もし、何かで誰かがつかえてしまうと、たちまち大渋滞になるだろう。先行の山崎船戸組にかなり遅れてではあるが無事に続いて、待つこともなく素早く抜けられてよかった。

13:00、登山道
終了点からの登り道で踏み跡を見失い、少々迷子になってのち先行の2人と合流。お待たせして、すみません。下山時間の広河原からの足が気になり、すぐに走っておりる覚悟でいたが、せっかくだから山頂踏んできたら?と言っていただき、最終手段のタクシー手配が確定した。その場で電話予約、帰りの足も確保できて、ひと安心したのち、お言葉に甘えて、山頂へ。

13:10-13:25、北岳(3193m)   ありがたく山頂を踏む。
15時 大樺沢二俣16時40分頃 広河原

広河原発17時30分で、と、予約していた車が既に到着していた。大きい荷物を積みたいとお願いしていたところ、乗合と同じバンタイプの車両にしていただき、おかげで大型荷物もトラブルなく積めました。さらに現地で相乗りを3名、申し込まれたこともあって、かなり安くすみました。乗合価格とあまりかわらなかった。船戸さん交渉ありがとうございます。

 

おもな確保系共同装備
・ダブルロープ50m×2本
・カム1式(キャメサイズ目安 0.3×10.5×20.75×21×22×23×2 うち紫と緑各1はリンクカム代用 黄色1はトーテムカムで代用)4番サイズも、手元にあれば核心で使えたと思うがかさばるので持って行かなかった (なくてもいけた)
・アルパインヌンチャク 8本位
・スリング 120cm、60cm適宜  捨て縄、ビナ各種 など
・ナッツ類は持っていったが使用せず

携帯電波状況
ドコモは広河原から大樺沢、山頂付近のほぼ全域で使えたがAU、ソフトバンクは 大樺沢周辺、テント場とも電波がはいらないらしい。

 

かかった時間
下部岸壁1時間強、下部フランケ2時間、トラバースに40分くらい、Dガリー奥壁3時間弱。
以前ソロで登ったとき、Dガリー奥壁2P目スラブ上でお茶にしたと浅野さん。風流です。セルフをとってゆっくり景色を楽しみながら、この岩盤の上で一服できたら、幸せだろう。時間に余裕があれば、いろいろ楽しみながら登りたかった。
行程的に下山時間が気になるので、もう1泊する余裕があるといいと思った。

念願のルート
前に4尾根から登ったとき、Dガリー奥壁を登るクライマーがよく見えた。いつか あそこにいきたいと、当時の仲間たちと目標にしたルートである。しかしどうにも縁に恵まれず計画すれば、そのたび魔法のように必ずなにかがおきて、中止や天気敗退を繰り返すうち何年もたってしまったのだ。今度こそ登りたかった。今シーズンもまた何回かいろいろあったのち、念願の快晴、絶景。下部フランケDガリー奥壁からの北岳登頂がようやくかなった。名前からしてカフカの「城」みたいであった「城塞」ハング。最終Pまでたどりつけるのだろうか、抜けられて終えてしまったら、さぞや感無量だろうと思いきや、時間が気になるあまり、これで夜道の林道歩きを免れた!という安心感と達成感のほうが大きかった。勿体ないことです。本来的な、登れたという喜びは、あとからジワジワと来ました。

しつこい台風や想定外のアクシデントに何度もめげそうになりましたが、諦めずに行ってみよう、と励まし続けてくれたメンバーみなさんに感謝しています。

奥秩父 大洞川・荒沢北雲沢

2021年7月10~11日
赤井・小池・谷水(記)

赤井さん・小池さんが沢に行くと聞いたので、混ぜてもらうことに。梅雨の終わりで半日ごとに天気予報が変わり、なかなか場所が決まらない。もうバリエーション尾根に…ともなったが土壇場で予報が回復し、無事沢山行に行くことができた。

コースタイム
7月10日 サメ沢橋ゲート(9:25)-荒沢谷橋(10:30-10:48)-アシ沢出合(11:48-12:01)-狼谷出合(15:00)-ビバーク地点1260m(15:55)
7月11日  ビバーク地点(6:29)-北雲沢出合(7:14)-登山道(9:50-10:00)-雲取山(10:25-10:30)-お清平(13:25-13:35)-猿鼻尾根-サメ沢橋ゲート(15:15)

7月10日(晴)
釣り師の多い沢なので朝出発。天気予報では曇のち雨だったが、それに反して晴天で気分は上がる。林道歩きの1時間は暑く、早く水に入りたくてたまらなくなる。橋で準備し増水気味の沢に入渓。わざと水流の強いところを選びしぶきを浴びたり、深みにハマって流されてみたり、気温の高さも相まって水の冷たさが気持ちいい。アシ沢を過ぎ、ベンガラの滝に着くが水が前に飛び出していて真っ白。巻いていてもしぶきがすごい。増水をはっきりと感じられた。

ベンガラの滝

その後絶好のテンバである菅の平につくが、時間はまだお昼。明日朝一で井戸淵に入りたくないので先を目指して進む。井戸淵は短く明るい。突破できないかと入ってみるが、2つ目の滝ではじかれる。滝の水量もあるが、淵も白く泡立っていて底がしれない・・・。巻道もあるし無理はしなかった。

井戸淵のはじかれた滝

巻きは右手から。遡行図によると狼谷に降りるみたいだったが出合いへ向けての懸垂下降で本流に戻れた。30mロープで事足りた。そこからはひたすら小滝をこえ歩き、沢が左側へ曲がってきたな、というところで左手に大地をみつけそこで幕営。本流から離れているし、高いしさらなる増水でも耐えられそう。

しかし連日の雨で薪はしけっていた。科学の結晶である着火剤を多用し火はついたが、大きくはならず、いつまでも手のかかる焚火であった。寝る前に光に寄ってきたのかミヤマクワガタ(河合さんに確認済)が現れ、野生のクワガタを初めて見たと言ったら赤井さんに驚かれてしまった。

ライトに映えるミヤマクワガタ

7月11日(晴)
出発してから1時間くらいのところで本流が土砂崩れで埋まっており伏流も水が少なかったので、水をくんだ。しかし土砂崩れを過ぎるとすぐに本流の水は復活、脱渓するまで枯れることはなかった・・・。

大雲沢はつめが悪いらしいので北雲沢に入る。この二股の手前から倒木がひどく鬱陶しくなる。早めに尾根に上がってしまいたかったが、同行者が沢を詰めたそうだったので沢どうしで登山道を目指した。1780m付近の雲取山と三条ダルミの間に出た。そこからはひたすら北へ。お清平目指して一直線。15時から雨予報もでていたので、それに合わないように急ぎ気味。お清平からトラバースで猿鼻ノ尾根にのり標高差700m下の雲取林道目指して下る。空はまだ青く雨が降る様子はない。1136地点を南西にとるとすぐに雲取林道に続く林道に出た。

クネクネと林道を辿ること30分ほどで曇り林道に合流。そこからサメ沢橋までの10分間がとても長かった。西の空が暗くなってきていたので、降り出す前に戻ってこれて一安心。荷物を車にのせ、出発して暫くして土砂降りに。いいタイミングで降りてこられた。

山行中は本当に晴天で気持ちが良かった。サメ沢橋を出発してから3組の釣り師とすれ違ったので、この流域はゆっくり出発がちょうど良かった。増水していたことで巻いてしまった滝も平水なら取り付けたように感じたのが、やや残念ではあった。飛び入り参加を快く受け入れてくださりありがとうございました。

瑞牆山 カンマンボロン 太陽の登

瑞牆山 カンマンボロン 太陽の登
河合、川上(記)

これまた緊急事態宣言の隙間の記録。
このルートの記録書くの何回目だろうか。

前回、散々付き合ってくれた川上さんを裏切り、抜け駆けで太陽の登を登ってしまったので、今度は川上さんにも太陽の登にけりをつけてもらうべく、もう1日行ってきました。本人は忙しそうなので、また勝手に私が記録つけておきます。

(今回のルール)
・各ピッチ、どちらかがRPしない限り先に進まず、チームフリーを目指す。
・2、3ピッチ目は未RPの川上さんリードで、川上さんRPまで先に進まない。
・フォローのテンションは、時間あれば下からやり直すけど、基本やり直しなし。
・河合はサポートで1、5ピッチ目のリードを担当(足引っ張るなよ)。

【1ピッチ目5.12a リード:河合】
7;45開始。2、3ピッチ目の川上さんのトライのためには一発で登りたいところ。このピッチは4回連続で落ちてないので大丈夫と思ったら、最後の核心で右手の結晶がポロっと取れてズルっといきかけて危なかったけど耐えた。川上さんはフォローで核心1テン入ってしまったけど、足はちゃんと乗れていい感じだったそう。

壁黒くね?
いや、気のせいだろ。
黒く見えるのは心が煤けているからだ!
雨上がりの1ピッチ目。

【2ピッチ目5.12a リード:川上】
この日は本当に緑が綺麗だった。このルートの魅力は内容もさることながら、景色にもあると思う。なんてことを思いながらまったりビレイしていたら、最後の核心で川上さんが落ちてしまった。長いのでやり直しは体力を消耗する。短い休憩を挟んだ2便目で川上さんはきっちりRP。私も落ちずにフォロー。

新緑の道!

【3ピッチ目5.12c リード:川上】
川上さんの根性を見た!川上さんは1便目はヌンがけに徹し、さあ次で、と思ったら出だしの核心ではまり2~4便目を無駄にしてしまう(出だしのみでロアーダウン)。気持ちはわかるが、少し落ち着こうか。日差しでホールドが温まってきてしまったけど、大休憩を挟んだ5便目で出だしの核心を抜け、遂に行ったか!と思ったら上部最後の核心でミスったそうで、吹っ飛んできた。「マジかーぁぁ!」の声がこだまする。さすがに今日は無理で出直しかな~と思っていたら、6便目でなんと決めてきた!9便目で5.12c RPしてくるとか、どんな体力してるんだ・・・私も出だしのランジが一発で決まりシャウト、そのままの勢いでノーテンフォロー。

ビレイ点にて、川上さんbefore

【4ピッチ目5.10a リード:河合】
後は俺の仕事だ任せろヘッデン出してでも今日中にチームフリーするぞ、ということで河合リード。大分ボロいホールドは掃除したと思う。問題なく再登&フォロー。

【5ピッチ目5.12a リード:河合】
このピッチはトリッキーなムーブがあるけど安定してこなせて、危なげなく再登。川上さんは出だしの核心で落ちてしまったけど根性でテラスからやり直し、最後の核心で歯食いしばってノーテンフォロー、マルチピッチフリーかくあるべしという気合を見た。やばいぜ!

イクストランへの旅に出ているパーティが!いいなぁ!!

【6ピッチ目5.7 リード:河合】
川上さんはこのピッチを登ったことがないというので「行く?」と聞いたら、「もう5.10台でも落ちそうな位ヨレてる」そうで、「5.7だから行けるじゃん」なんて野暮なことは言わずに河合リード。ボロいルンゼも慣れたので問題なく再登&フォロー、17:20カンマンボロン頂上に到着!

川上さんafter。
そしてこの笑顔である。
肖像権は・・・

今回は9時間半かかったけど、ワンプッシュチームフリーで太陽の登を登ることができた。個人的には一度も落ちずに頂上まで登れたのが嬉しい。それにしてもこの日13便出した川上さんには脱帽するしかない。私も体力付けないとなぁ。

笠ヶ岳 穴毛谷四ノ沢 ピナクル東南壁五月晴れ

日程:2020.9/20-22

参加者…山崎(記)、船戸

 

今回の主な登攀装備

60mダブルロープ×2、#01~5×2、#6、ヌンチャク。スリング、確保器、他

 

9月19日(土)

20時、都内某所集合。新穂高温泉駐車場。

 

9月20日(日) 曇り / 晴れ

7時15分 駐車場発 ~ 10時15分 四ノ沢出会い。

蒲田川左俣林道を行き、穴毛谷をやり過ごし、2本目の左に分かれる道に入る。直進すると弓折・双六方面。しばらく行くと穴毛谷に入り、堰堤を右岸に渡り、後は沢を左右に渡りながら穴毛谷を遡る。踏み跡などは全くなし。四ノ沢出会いには10時15分着。

林道分かれ道

穴毛谷

   四ノ沢出会。遠くに目指すピナクル。

出会 10時40分 ~ 二俣 11時10分 ~ テン場 13時30分

出会から四ノ沢を左俣と右俣に分ける二俣までは順調。二俣から左俣に入るが、その辺りから悪くなる。当日は雪渓あるも部分的に薄いようで、時々音を立てて崩壊していた。雪渓左端を進み、左俣に少し入ったとこで左岸に渡るが、この辺りは全体的にガレ場で、ほぼみんな浮石で動く。中には冷蔵庫大の岩も普通に動くので、極めて慎重に行動しなければならない。触れて動き出した岩が、轟音を立てて沢に落ちていく。

慎重に左俣を詰め、左岸側3本目の沢筋に入っていく。この辺で水を補給。支沢の急登を20分位で右側にトラバースしていくと、わずかなスペースのテン場に到着する。テン場は2人用1張り分しかなく少し斜めっている。二俣からテン場までが非常に悪く、神経をすり減らすので、大した行動時間でないのにとても疲れた。

  二俣付近。雪渓が現れる。岩はみんな浮いている。

  二俣付近。左俣に入ったところ。

 前方にそそられる第1岩峰が。

 

  テン場。眺めは最高。遠くに穂高が。

 

9月21日(月) 高曇りのち晴れ

基部ルンゼまでは、テン場からすぐそこ。そこからクライミング開始。

 

  ピナクル全景。赤線が登攀ライン。

1P目

7時30分開始 ~ ピナクル頭 13時50分

 

1P目 Ⅲ級 50メートル 船戸

テン場から登ってきてルンゼ状をそのまま登って行っても基部大テラスに出られるが、途中ロープを出し、右側のカンテ状を登る。簡単だがプロテクションを取るところがあまりない。カムを2つだったか決めて基部大テラスへ。正面をさらに一段上がったところの小灌木の根っこに新しい捨て縄があり、そこで切る。

 

2P目 Ⅳ ほぼ60m 船戸

1P目終了点すぐ上の草の生えた少し悪い凹角状を上がり、あとは右上方向にみえる3P目のダブルクラック下の木を目指して緩斜面を右上していく。古いハーケンが1つあったが、リードは無視し、岩やところどころにある節理にプロテクションを取りながら右上していく。滑る草付きやスラブ、脆い箇所もあるので慎重に行く。

 

2P目 ダブルクラック下の立木目指して緩やかに右上。

3P目 10a 35m 山崎

出だし滑りやすい草付きに注意しながら直上し小ハングを越え、ダブルクラックは左側のクラックを登る。垂直に立っており、遠くからだとわからなかったが、左側のクラックは、これまたダブルになっており、左側はワイド、右側は快適なハンドサイズ。ワイドクラック内は湿っており、足を滑らせ少々苦戦したが、右側はハンドバチ効きで快適。抜け口が草付きで滑り易く、少し悪いが慎重に上がる。終了点の太い立木でビレイ。残置スリングが巻き付けてある。体感10aか。

  3P目出だし。右上の小木にも残置スリングあり。帰りはそこを懸垂支点とした。


  3P目終了点の立木

 

4P目 5.7 40m 船戸

太い木から草付きを少し右上すると短いワイドクラック。ここで6番カムを使用。アームバーと膝を使ったりヒール&トゥで体を上げるが、すぐにガバがある。ワイドを抜けたところに大きな動く岩があるので注意する。この辺岩が不安定な状態。さらに気の抜けないいやらしい草付き岩稜帯をほぼ直上していくと木がありそこでビレイ。2本の捨て縄あり。

4P目。ここからは見えないが、右の木が生い茂っているところにワイドクラックがある。

 

5P目 10b 30m 山崎

最終ピッチ。少し左にいくと3つの割れ目が。トポでは真ん中を行くことになっているので、最初右から入り、真ん中のクラックに移ろうとするも乗り移れず。そのまま右のワイドクラックを直上する。右クラックはガバもあり容易。スタート点から少し下ったクラックの一番下からも取り付こうとしたがうまくいかず、結果こうなった。

脆い岩に注意しながら登ると、大岩に2本のスリング。すぐその先がピナクルてっぺんだが、ハイマツで足場が悪そうなので降りてきて2本スリングのところでビレイ。

 

  5P目の3本のクラック。五月晴れルートは真ん中を行く。一段降りて下から取り付こうとしたが、草が生えてて手を入れられず怖いので、サッサと右から抜けた。右は簡単。

  5P目ビレイ点から下。下に見える木が4P目の終了点。

   登ってきた壁。

帰りは各終了点にあった立木を使って、登ってきたルート沿いに降下した。色々あったが生きて取り付きに戻ってきた。


翌日は、二俣までのあの最悪な沢筋をゆっくり丁寧に慎重に下り、11時頃に新穂高温泉郷に到着。ほかの方の記録でもありましたが、帰ってきたというよりは生還したといった感じ。

壁は、人気ルートとは大違いで、連休にも関わらずだれもおらず、とてもワイルドな感じであったが静かなクライミングを楽しめました。

それよりもとにかくアプローチが悪い。アプローチ核心でした。

8月瑞牆山マルチ(アレアレア、ワイルド・アット・ホーム、夢のカリフォルニア)他

順番は前後しますが、過去のものも、随時上げていければと思ってます。
管理人がさぼらなければ。

2020年8月の12日間
河合(記)

この半年は色々なことがあった。コロナ禍でイタリア赴任が出国2日前に幻に消え、東京で住む場所が消失、補充人員として非常事態の職場内を転々、コロナ自粛でクライミングも2ヶ月以上ブランク。

自粛解除後からはリハビリ外岩。ボルトルートのショートピッチやボルダーで体が戻ってきたので、8月は瑞牆山に通った。(なお、8月現在私は都民ではないことを断っておきます。)職場より瑞牆行った回数の方が多いかも・・・?

 

8/1(1日目)【カンマンボロン:ワイルド・アット・ホーム5.11c】

11ヶ月ぶりにマルチに復帰。玉置さんと。着いて早々「濡れてる・・・」

1p目5.11c(リード:河合)
早速コーナーで濡れた足が滑ってテンション。核心のスラブ部分も、キーホールドが濡れていてテンション。でも、ムーブは濡れていても起こせることがわかった。

2p目5.10c(リード:玉置→河合)
びしょ濡れの簡単ワイド~ハンドクラック。玉置さんギブアップでリードチェンジ。濡れていてもハンドなので問題なく再登。

3p目5.11a(リード:河合)
全面びしょ濡れ。玉置さんに「行く?」と聞いたら「行ってみよう」というので、行ってみた。雑巾ムーブ多用、最後1手まで行ったところでムーブミスって落ちた。以前オンサイトしたはずなのに・・・半分以上のホールドが濡れていてチョークは意味なし。濡れていてもカチホールドはカチれることがわかった。

がっつり濡れてる・・・

 

4p目5.10d(リード:河合)
見た目乾いてそうで安心。でもジャムしたら手が黄緑色に。再登。このピッチは瑞牆にしては珍しくグレード甘目で、5.10bか、あっても5.10c位。

5p目5.11b(リード:河合)
このピッチも乾いていて嬉しい。ヌメるけど。昨年落ちたけど、今回は無事リベンジ。変化に富んだ楽しいピッチ。でも最後のスラブがちょっとボロくて怖い。

ここまで来て、もういいやとなって、太陽のテラスから懸垂2発で下降。

 

8/2(2日目)【大ヤスリ岩:夢のカリフォルニア5.10b】

前日びしょ濡れでげんなりだったので玉置さんと相談、この日は確実に乾いていそうな大ヤスリ岩、夢のカリフォルニア5.10bへ。あわよくばミステリー5.12aに繋げる作戦。

1p目5.10b(リード:河合)
初っ端から厳しいレイバックで怖い。テンションと叫びたいのをぐっと我慢して耐えると気持ちよくワイドになった。後半終了点手前の岩は浮いているので要注意。オンサイト。


ヌンチャク下の岩は浮いているので注意

2p目5.10a(リード:玉置→河合)
まずは玉置さんにトライしてもらうも、ワイド部分ギブアップでリードチェンジ。このピッチは本当に気持ちよく快適なクラックで、さくっとフラッシュ。トポに出ていた終了点が存在せず、仕方ないのでナイフピークの根本まで。

ついでにロープ伸ばしてミステリー5.12aを見に行くも、古いRCCとリングボルトしか見えず、思った以上にドスラブ、心が折れて登らず撤収。

この日の核心は下降。1p目終了点に荷物置いてきてしまったので同ルート下降せざるを得なかったけど、危惧した通りロープが激しくスタック、マイクロトラクションジャンプとかで何とかしたけど、もうげんなり。クラック横のリングボルト抜くのはまだわかるけど、トポに出ている終了点まで撤去するのは、やり過ぎじゃないかと思った。同ルート下降はお勧めできない。

 

8/8(3日目)【十一面岩正面壁:アレアレア5.12b】

この土日はツヨツヨの川上さんが付き合ってくれるので、前からトライしたかったアレアレア5.12bへ。今の我々にオンサイトは厳しいので、なるべくムーブを解決してトップアウトを目指すことに。

 

1p目5.11d(リード:河合)
出だしからいきなり悪くてA0してしまった。出だし以外は各駅停車だけどムーブ起こせた。カムは0.4、1、2を使用。

2p目5.7(リード:川上)
いや、5.7とか嘘でしょ!?5.10aか10bはある悪いスラブ。川上さんはオンサイト、河合もフォローでノーテン。

3p目5.7(リード:河合)
このピッチはちゃんと5.7だった。ベルジュエールと共通で、再登。カムは2使用。

4p目5.12a(リード:川上)
前半の核心ピッチだ。まずはカンテ登り、2ボルト目がとても遠くて怖い。その後も容赦ないランナウトで、川上さん各駅ながら渾身のトップアウト。メンタル耐久力ないと、このピッチで敗退もあるかも。河合はフォローで全ムーブ起こせた。核心は1級くらいありそうな垂壁ムーブで悪い。カムは0.5、0.75、1使用。

5p目5.7(リード:川上)
5.7とか嘘でしょ!?その2。短いけど悪い濡れ濡れコーナークラック。川上さんは何事もないようにオンサイトしてたけど、河合はフォローでも落ちそうになった。カムは0.75か1辺り使用、だったような。

6p目5.12b(リード:河合)
出だしにハーケンが2つあるという話だったけど、最初の1本しかない。蜘蛛の巣べったりでトライの形跡もない。3番カムで補強してスタートするも、日差しでヌメヌメ、どうしようもない。エイドに切り替えるも、カムが効かない。片刃効きカムを束ねて体引き上げて黒エイリアンを決め、そっとテンション。抜けたら多分グラウンドフォールだ。ノーズの冷や汗エイドを思い出した。その後プロテクションは問題なくなったけど、ヌメって、ただのエイドクライミングになってしまった。フォローの川上さんは出だし以外何とかなった模様。出だしはPDでもいいんじゃないかと思った。

多分快適にフォローしているように見える

7p目5.11d(リード:川上→河合→川上)
ピナクル上から次のホールドまで、遠くて足もない。どうやらランジのようだ。川上さんが飛びまくるも止まらず選手交代。10回位飛んだら1回止まりかけるも、ホッカホカのホールドに耐えられず。再び川上さんにスイッチ、A0交えてトップアウトしてもらった。ランジの後は10台のスラブと5.7位のクラックでマイルド。カムは0.75~2辺り使用。

朝8時スタートで、この時点で17時過ぎていて日が暮れそうだったので、ベルジュエールと共通の3ピッチは互いに既登だったこともあり省略、白クマのコル経由で下降。

今シーズントライした人はまだほとんどいないのかもしれない。素晴らしいルートなのに、もったいない。

8/8(4日目)【小ヤスリ岩:蒼天攀路5.12b、山灯火5.12d】
川上さんは蒼天攀路3p目5.12bをやってみたい、私は山灯火5.12d触りたいということで、小ヤスリ岩へ。蒼天攀路3p目は、最初とにかく怖いのだけど、川上さんは気合と根性で1便目からトップアウトしていた。河合は2年前に既登なので快適にフォローさせてもらったけど、後半の核心でテンションかけてしまった。

その後、山灯火5.12dにトップロープでトライ。結構ランナウトしていて、リードだと大変そう。ムーブは1便目で全部ばらせ、核心はボルダー1級くらいか。指と足の持久力がかなり必要そうだったけど、本当に気持ちいの良い素晴らしいルートだった。今度はちゃんとリードでトライしたい。

この後は再び蒼天攀路ビレイ点に下降して川上さん炎のトライのビレイ。

山灯火は、ザ・垂壁。出だしから怖い

 

8/9(5日目)【カンマンボロン:ワイルド・アット・ホーム5.11c】

この日は仕事で帰った川上さんに代わって、薄田さんに付き合ってもらった。3日目でヨレてたけど、そこは気合だ。

1p目5.11c(リード:河合)
スラブはヌメったけど、きっちりRPできた。薄田さんは出だしでテンションも、スラブ部分はノーテン。さすがっす。

核心手前トラバース中の薄田さん

 

2p目5.10a(リード:河合)
乾いていれば快適。

3p目5.11a(リード:薄田)
当初は河合のオールリード&荷上げのつもりだったけど、薄田さんがやりたいとのことでチェンジ。いつも通り濡れているフェースに四苦八苦した模様。このピッチ、乾いていることってあるの?河合はもう慣れているのでノーテン。

4p目5.10d(リード:河合)
もう3回目だし問題なし。

5p目5.11b(リード:薄田)
また薄田さんがリードしたいというのでチェンジ。3p目よりは手応えあったようだ。河合もさくっとノーテンでフォロー、と言いたかったけど、最後のスラブで足滑らせて危なかった。

6p目5.8(リード:薄田)
チムニーのピッチまでは登りたいというので、また薄田さんに行ってもらうも、慣れないワイドで大苦戦だった模様。久々の手羽ムーブ。

このピッチで面倒になったので下降。最後のピッチ登ってないけど、とりあえず個人的にはノーテン・ワンプッシュ完了。次は継続だ。下りながら見たHappiest you5.12cは面白そうだった。太陽のテラスからロープぶん投げた方向が左より過ぎて悪く、ロープがスタックして下降が大変だった。面倒でも、鎌形ハング上で1回切った方が良い気がする。

 

8/15(6日目)【十一面岩正面壁:アレアレア5.12b】

遅い夏休み開始。また川上さんに付き合ってもらってアレアレア。今回はフィックス使って、下から順にRPして土日で白クマのコルから抜けることが目標。

 

1p目5.11d(川上×RP、河合×××RP)
川上さんがトライするも、出だしムーブばらせず。河合がムーブ解決、すぐさま川上さんRP。河合は自分で作ったムーブをなぜか間違え、結局4便もRPにかかり出だしからつまずいた。同じくボルダームーブの砂の塔5.12aより難しく、体感5.12a。

ハングを抜けるとコーナークラック(ハーケンあるけどカムも欲しい)

 

2p目5.7(河合RP、川上フォロー)
怖いスラブを今度は河合リード。わかれば5.10a位。やはり5.7ってことはないと思う。

3p目5.7(川上再登、河合フォロー)
特になし。

4p目5.12a(河合××、川上××)
先週より日が当たってヌメり、核心ムーブが起こせなかった。ランナウトが痺れる。川上さんは最終ボルトのはるか上から吹っ飛んできた。

ここで時間切れ、取りつきまでロープ2本でフィックスして下降。

 

8/16(7日目)【十一面岩正面壁:アレアレア5.12b】

朝イチで空中ユマーリング。ヨセミテっぽいぞ。

 

4p目5.12a(河合×RP、川上×)
1便目から狙っていくも、核心ホールド保持れず。川上さん推奨の持ち方を試したら保持れるようになって、次の便でギリギリ何とかRP。シャウトでお騒がせしました。この時期、日が当たると勝負にならず、10時過ぎが本気トライのリミットだ。川上さん曰く「人生最難の5.12a」とのこと、河合の体感は易し目の5.12b。良い時期ならもうちょい簡単に感じる、といいな。

核心でぶら下がる川上さん。ムーブ悪いぞ

5p目5.7(河合RP、川上フォロー)
コーナークラックも、今日は乾いていた。でもワンポイント結構悪くて、5.9か5.10a位あると思う。6p目は既にアツアツでヌメって話にならないので、そのまま白クマのコルにロープ伸ばして脱出。後半戦は涼しくなってからかな。

時間が余ったので、午後は川上さんの蒼天攀路3p目5.12bの炎のトライのビレイ。私は指皮が終わっていて試合終了。めちゃ暑くてビレイだけでも熱中症になりそうだった。

 

8/18(8日目)【大面岩下ボルダー:青い日2段ほか】

パートナーいないのでボルダー。前から気になっていた青い日2段を触ったけど、ホールド遠い上にヌメって何もさせてもらえず。他にいくつか触ったけどあまり登れず、成果は2級1本。

青い日2段。綺麗だな

 

8/19(9日目)【金山沢ボルダー:鷲は舞い降りた初段ほか】

この日もボルダー。朝イチで、昨年登れなかった鷲は舞い降りた初段に打ち込むも、後ちょっとで左手が止まらず悔しい。その後トラマン1級、山形県エリアで阿修羅初段、ヒドラ1級などトライするもいずれもヌメりで心が折れて、ヨレヨレの中、何とか穴契約社員3級とトラツグミ3級登って終了。トラツグミ3級は面白かった。

鷲が舞い降りた初段、左手目測誤って痛恨のフォール

 

8/22(10日目)【カンマンボロン:Eternal Wish5.12b】

雨が降りそうだったので、川上さんとカンマンボロン砂のエリアへ。7月に1便だしたEternal Wish5.12bをトライ。前回濡れていた核心ホールドは拭けば登れるレベル、3便出して核心2度抜けたけど、両トライとも最後落とされてしまった。プロテクションは間隔遠いけど、ちゃんと決まる所があり不安はない。

Eternal wish5.12b。傾斜やばくてロープがおかしな方向に垂れてる

 

8/29(11日目)【大面岩:フリーウェイ5.11c】

今週も川上さんとマルチ。1年ぶりのフリーウェイ。

 

1p目5.10d(リード:川上)
川上さん問題なく1撃。河合もフォローでノーテンだったけど、ヌメるぞ。

2p目5.11c(河合××〇、川上××フォロー)
1便目はクラック入る手前の最後の核心で落ちてしまった。その後また同じ場所で落ち、川上さんも吹っ飛びを繰り返し、大分時間食ってしまった。過去最悪にヌメって心が折れそうだったけど、何とか3便目でねじ伏せた。指が痛い。(この日のルールで、どちらか完登しないと前進できない)

 

3p目5.11b(川上×、河合FL)

今回はより充実するため、5.11b var.を選択。川上さんが難しいライン取りを解明してくれたので、気合でフラッシュ。出だしのランナウトが痺れた。ほとんど登られた形跡がないけど、泥チムニー登るよりよっぽど快適だし、充実するのでお勧め。カムは小さいのから4番まで2セットでちょっと余る位。

 

3ピッチ目var.5.11bは秀逸なライン取り。
こっちがフリーウェイの新スタンダート?
どこでトラバースするか、センスが問われる

 

ここで大雨が降ってきて敗退。残念。

 

8.30(12日目)【カンマンボロン:Eternal Wish5.12bほか】

この日は前日よりも予報が悪かったのでフリーウェイを諦めて砂のエリア。Eternal Wish5.12b1便目でキーホールドを掃除して、2便目でRP。体感5.12a/b。またシャウトでお騒がせしました。難しいジャムはないかわり、フェース力と耐久力が問われる1本。RP直後から、やはり雨が降ってきた。

川上さんも後ちょっと。その後岩の殿堂5.12cに行こうとするも、以前登った砂の塔5.12aの核心ホールドがごっそりなくなっており、以前のムーブに固執したら1便目でトップアウトできず、2便目で抜けるも時間切れ。核心は以前登った上回りだとワングレードアップ、下回りは変わらないと思うけど、またホールドが欠けるかもしれない。岩の殿堂5.12cは次回また天候不安定な時に。

川上さんEternal wish5.12b核心を抜けたところ

8月は天気が良くて、計画した山行がほとんど実現できて良かった。これからフリクションが来る季節、天気良くて色々登れるといいなぁ。

錫杖岳前衛フェース黄道光デラックス(仮)

2020年9月19日~22日
河合(記)、川上

マルチピッチクライミングには、色々な取り組み方がある。エイドorフリー。ピンクポイントorレッドポイント。オールリードorリード&フォロー。ワンプッシュorフィックス。壁のすっきりした部分で終えるor登山の原点に戻ってトップアウト。理想は、ワンプッシュかつオンサイトフリーでのトップアウトと思うけど、中々それは難しい。

今回、既に2度敗退している黄道光に、2年ぶりにチャレンジすることになった。パートナーは同じ位登れる川上さんなので、今回は以下のルールでトライ。

  • 黄道光の終了点は壁の途中で中途半端なので、北沢デラックスの最終ピッチ5.11bを経由して前衛フェース頂上へ抜ける。
  • 実質クライミングの2ピッチ目5.11a、4ピッチ目5.11c、5ピッチ目5.11c、6ピッチ目5.11bは下から順に各自RPする。進行スピードを合わせるかは、その場の具合で判断
  • フィックスロープを許容。
  • 荷上げあり。
  • 個別ピッチRP時は、クイックドローの残置は許容、カムは回収。
  • 最終的に、リード&フォローかつノーフォールで前衛フェース頂上に抜けることを目標とする。

9/19
 そんなことをまじめに行きの車内で話し合っていたら、うっかり伊那ICまで行ってしまったぜ。当初予定では前日夜行のつもりだったけど、前日は雨。以前の経験からびしょ濡れサンシャインクラックが予想されたので、ゆっくり昼間運転で16:30槍見温泉着、17:50錫杖沢出合のテン場着。

 

9/20
確か7時過ぎから登り始めたはず。

1ピッチ目(Ⅲ級)リード:川上
川上さん「ロープ要りますか?(いらねーだろ)」河「朝イチなんでお願いします」当然のように川上さんはノープロで登って行った。

2ピッチ目(5.11a)リード:河合(×)→川上RP→河合RP→川上フォロー
朝イチからハングは辛い。下部のコーナー核心をパンプしながら抜けるも、上部でライン取りをミスってボルトが消失、魂のクライムダウンで最後力尽きて落ちてしまった。川上さんは一発でクリア。北沢デラックスへ向かうKさんAさんパーティを見送り、河合も再トライ。指が冷えまくって感覚無くなるも、何とかRP。4年前にトライしたはずなのに、最初からこれはまずいなぁ。体感5.11b。しかも、冷え切った指で、6年連れ添ったマイクロトラクションを落としてしまい、がっくし。荷上げはムンターで何とかした。なお、川上さんは全く指冷え問題なかったとのこと。これが二子山クライマーと城ケ崎クライマーの耐寒性の差か。


(先にさくさくと登っていくK
さん)

 

3ピッチ目(Ⅱ級)リード:河合
KさんAさんパーティが上に抜けるのをじっくり鑑賞してから、行動開始。北沢デラックス、めちゃかっこいい。このピッチはただの草付トラバース。ホールドはガバ(灌木と笹)。

 

4ピッチ目(5.11c)リード:川上(×、×)→河合RP→川上RP
核心かつハイライトのサンシャインクラックを擁する55mのロングピッチだ。河合は2年前に1度トライしていたので、川上さんがオンサイトトライ。しかし、残念ながら出だしのハング越えではまってしまい早々にテンション。余程悔しかったらしく、すぐにロープ引き抜いてリトライするも、第2ハング越えと、クラック後のフェースでテンションが入っていた。やはり、厳しいようだ。

河合は2年前にびちゃびちゃのクラックに耐えるも第2ハング越えまでは繋がっていた、はずなのだが全くムーブ記憶にない。とりあえず出だしからランジになったぞ、おかしいな。今度は湿気ているクラックをだましだまし登ると、鬼門の第2ボルトセクションに来ていた。「ここまで来たら(もう1回やりたくないから)落ちられねーな。」慎重に一番確実そうなムーブを選んで抜けた。今回はガバから蛙が飛び出すこともなく、40m地点のテラスへ。後半のライン取りも悩み、少し行っては探りを繰り返し、以前登った時のライン取りと違うような気もするけど、何とか一発で登ることができた。ムーブは核心でもイレブン前半、休めるところも結構あった。でも、55mのスケールは肉体的にも精神的にも体力が必要で、体感5.11c/d。

こうなると川上さんにプレッシャーがかかる。緊張した面持ちの川上さんは、それでもきっちり次の便でRP。さすが決められる男は違うな。物静かな彼には珍しく、ロアーダウンしながらガッツポーズしていた。

(川上さん珍しくガッツポーズ!下降はフィックスしてグリグリ)

今日はここまでで時間切れ。4ピッチ目終了点と、2ピッチ目終了点にそれぞれ60mロープをフィックスして撤収。(2ピッチ目終了点にはロープ出して戻った。)

 

9/21
 この日も7時20分にスタートしようとするも、左方カンテと共通の1ピッチ目は混雑。ユマーリングなので~と途中で入れてもらえて(無理やり入って?)感謝。朝から空中ユマーリング、3ピッチ目だけまたロープ出して、8時40分に5ピッチ目開始。

(これ全部ユマーリングとか憂鬱)

 

5ピッチ目(5.11c)リード:河合FL→川上FL→河合フォロー
このピッチは以前ビレイとユマーリングしたことがあるので、オンサイトトライではなかった。けれど、やっぱしムーブわからないぞ。行っては戻りをまた繰り返して前半の悪い核心を抜け、クラックに入った。カムをヌンチャクで延長するの忘れて、ロープの流れが悪くて重いけど、クラックに入ってしまえばこっちのもの。フィンガーロックをきめてランナウトさせて突っ込んだら、5.11b/cセクションが終わっていた。後半の5.11aセクションは、最後油断ならなかったけど根性決めてムーブ起こしてFL。上部はちょっと脆くて注意が必要。

また川上さんにプレッシャーかけてしまった。何か悪いなぁ。しかしそこは川上さん、また彼にしては珍しくムーブやレストポイントを尋ねられたけど、テンポよく、ビレイヤーの見た目ではあっさりとFL。このピッチは、ワンプッシュトライ時は私の担当かなと思ったので、フォローでもう一回登っておいた。ザック背負ってもノーテンで行けた。わかってしまえば、このピッチもイレブン前半のムーブだ。が、しかし、40mの長さはやはりしんどく、体感5.11c。

6ピッチ目(5.11b)リード:川上OS→河合FL
黄道光の終了点はハンギングビレイで、一応両手離して立てるけど、ちょっと中途半端だ。上には気持ち良さそうなフェースがボルト3つ分続いていて、北沢デラックスの最終ピッチとなっている。「これは登るのが自然だよね。」と川上さんと意見が一致、さあ、もうひと踏ん張り。

川上さんはあっさりとOSして一言「5.11bもないっすよ」。河合はかなり必死にFL。ムーブは悪いけど、今までの長いピッチに比べればかなり気楽だ。体感5.11a/b。

終了点は明らかなテラスがあったけど、残置ハーケン3つとボロいスリング。(後でこの6m上にハンガーボルト残置ビナ付きを発見)仕方ないので捨て縄で補強してカラビナ残置して(後で自分達の追加した分は撤去したのでありません)ロアーダウン。

個別RP完了ということで、15時位にさっさと取付に戻って、翌日のワンプッシュに向けて英気を養った。この日、黄道光は我々以外にワンパーティトライしていた。前来た時はチョーク跡さえなかったのに、良い時期は、人気だな~

9/22
 さあ、勝負のワンプッシュだ。また7時過ぎにスタートしようとしたら、後続パーティも黄道光とのこと。オンサイトトライの邪魔するのも悪いし、我々が全部一発で行ける保証もないので、先に行ってもらうことにして、7時20分スタート。

1ピッチ目(Ⅲ級 30m)リード:川上
先行パーティが左方カンテ1ピッチ目終了点まで行き過ぎたので、やはり先に行かせてもらうことにした。例によってノープロ川上さん。

2ピッチ目(5.11a 30m)リード:河合
さすがに3回目じゃ落ちられない。出だし勢いよく2ボルト目にクリップしようとしたら、クリップしていた1ボルト目のヌンチャクからロープが外れた。こういうことってあるんだな~。力入ったけど、問題なくクリア。体はちょっと固い、指は昨日から血だらけだけど、動いている。もう3日目だし、やっと錫杖の岩に体が馴染んできた感じだ。でもバックロープもシングルなんで地味に重い。川上さんもノーテンフォロー。

3ピッチ目(Ⅱ級 20m)リード:川上
お散歩(草)。

4ピッチ目(5.11c 55m)リード:川上
呼吸を整えて、いざスタート。と、思ったら、Zクリップじゃね~か!!川上さん魂のアンクリップ。彼には出だしが鬼門らしい。その後立て直して、本人曰く「かなりやばかった」けど無事ノーテンで抜けていた。流石だ。こんな気合入ったクライミング見せられたら、フォローで落ちるわけにはいかないので、ノーテンでフォローした。

5ピッチ目(5.11c 40m)リード:河合
55mフォローしてから40mをすぐリードできる体力はなく、20分位休んでスタート。3度目でムーブに悩むことはない、と思いきや、下部核心でまごついてしまった。でもカラーランプが点灯するほどではなかった。最後の核心では疲れていて、思わず声が出たけど、確実に再登。途中のヌンチャクに余ったカム残置したりしたけど・・・川上さんは「きついっす」とか言いながら、めっちゃ笑顔でノーテンフォロー。この時点で黄道光完登!

(まだ本気の川上さん)

(5.11b/cパートを終え、めっちゃ笑顔の川上さん)

 

6ピッチ目(5.11b 15m)リード:川上
まだまだ旅は終わらない。このピッチは川上さん爽やかに再登。河合は、うっかり荷上げ荷物に入れるの忘れてしまったカムとヌンチャクのせいで、どっさり加重クライミング。足切れたりするも、短いのでパワーでねじ伏せノーテンフォロー。ちょっと落ちそうだった。

7ピッチ目(Ⅴ級位15m)リード:川上
ここからは、前衛フェース頂上に行ったことがあるという川上さんに任せた。テラスから直上したところ、わかりにくい位置にボルトと残置を発見、その後10m位左上気味に登ったところの灌木にあった残置でピッチを切っていた。

8ピッチ目(Ⅳ+級位25m)リード:川上
フェースの境界線に沿ってさらにカムをきめつつ左上。先ほどまでの爽やかなフェースはどこへやら、抜けそうな灌木掴んだり、ジャルパインテイストだ。最後はヤブに突入したら、ちゃんと左方カンテの最終ピッチ出だしの終了点に出ていた。

9ピッチ目(Ⅲ級40m)リード:河合
最後は歩きと、ほんの少しのクライミングで、気持ちよい笹原の前衛フェース頂上に出た。13時50分、リード&フォロー、ノーフォール、ワンプッシュで黄道光デラックス(仮)9ピッチ、完了!

(@前衛フェース頂上)

下降は注文の多い料理店側に降りた。左方カンテ終了点各所の懸垂下降支点に残置カラビナが1枚しかなく、しかも左方カンテ組が皆平気で残置カラビナ1枚で懸垂下降していることに愕然。仕方ないので1枚ずつカラビナを足して降りたところ、3枚も消費。持っていかないでね。さらに先行パーティが懸垂3ピッチ目で見事にチムニーにロープスタック、ヘルプを頼まれ、注文の水平テラスに降りる予定が、我々まで大テラスに降りることになってしまった。我々のロープはチムニースタックを小技で回避、やれやれだぜ、と思ったら次のピッチで落石してしまった。すんません。

何はともあれ、無事に降りてきて、翌日の予報がいまいち、かつ登攀欲を上回る温泉欲と食欲(主に河合)に突き動かされ、最終日の予定を変更して早々に下山した。誰だろなぁ、最後は深夜特急で締めるとかいう活きのいい計画書作ってた奴は。

そんなこんなで、黄道光デラックス(仮)を、今の我々にできうる多分最良のスタイルで完登できました。条件、パートナーに恵まれ、素晴らしいルートを、疲れてもなお次から次へ出てくる核心、落ちられないプレッシャーなど諸々含めて堪能できたのが良かった。

いつか状況が許すようになったら、こんなクライミングを、ヨセミテのあの例の世界一☆の多いと呼ばれるルートで、オンサイトでやってみたい。そのためにはまだ力が足りない。がんばろー。

足尾ウメコバ沢中央岩稜「チコちゃんルート」

2020年2月2日
薄田(記)、野澤

リベンジ(に成ってない)に行って来ました。
昨年、川上君と行って途中敗退しているのでリベンジ&トレーニングで行ってきました。
埼玉を前夜発して某所を4:00に出発。銅親水公園よりスタート。1.5時間で出合着。途中昨年の台風の影響か道が寸断されており少し迷う。
又、何人かの出発前のグループとテント場で情報交換。(後でルート上にて、4P終了点で会話してG登攀クラブさんと判明。お名前を伺ったが忘れてしまい失礼。)
雪が無いのは想像していたがアプローチはカラカラ、ロングスパッツまで付けていたので出合に着く頃には大汗をかいていた。
取り付き迄約40分。取り付きにも雪は皆無アイゼン装着を迷ったがトレーニングの意味も含めて装着した。
7:00野澤リードでスタート。
1P(Ⅳ、35m)スラブ右手のコーナークラックからのスタート。昨年は雪がフットフォールドを隠していたノで怖かったが今回は足置きが遙かに楽で助かった。
コーナークラックに手ジャムとスラブにアイゼンをきしませ立ち木を回り込み大きめなピナクル状を左から回り込み右上。程なく稜上の終了点到着。
ここは岩にカムでセルフビレー。2P(Ⅲ)薄田、多少雪の着いた岩稜を30m。

2P目終了点より

3P(Ⅳ、35m)野澤。昨年の肝心なクラック4m程度(キャメロット4番残置)は回り込んで回避。4P(Ⅲ)薄田、昨年の4P目より更に上に上がり終了。ここのビレーポイントはハーケン2本の残置有り。

5P(Ⅴ、30m)野澤、本日の核心ピッチ。見てのとおり雪が皆無なのでアイゼン外せば楽勝だがトレーニングなので外さない。
10m位登ると垂壁(3m程度)となり残置ハーケンが2本見える。
野澤君最初のハーケンにヌンチャクかけカムで補強後テムレスグローブ着けっぱなしでフリーにて果敢に突破。[気合いの]声が響いた。
フォロー、薄田はおんぼろアックス2本でドライ登り。残置ハーケンA0含め3手程度でクリア。

5P目核心

後は終了点までスタカットで3P程度。写真の枯れた大木を登り切ったところが終了点となる。

最終ピッチ

最後、野澤君がピッチ切った後、稜上を薄田1P延ばすが完全に行き過ぎ。誰かの敗退φ7mmシュリンゲがピナクルに掛かっていた。
下降は終了点から1Pフィックス頼りにクライムダウン。

フィックス支点

その後フィックスダブルロープ30mの懸垂でガレ場を歩いて本流まで。この段階で15:00位。
雪の有無がルートを変えてしまう。今回はリベンジに成りませんでした(気温が高く素手でも行けた位)。
次回は違うルートを雪のある時に挑戦したいものです。

海金剛スーパーレイン

2020年1月4日(土)
薄田、山崎(記)

今回の主な登攀装備:
50mダブルロープ×2、ドラゴンカム№00~5×2セット(=キャメ#01~4)(5も持って行ったが無くてもよかった)、ナッツ(使わなかった)。Aヌンチャク8本。スリング180cm、確保器 他

1月4日(土)
晴れ、弱風
雲見オートキャンプ場駐車場発 7時45分頃。
岩場までのアプローチは、車で登って来た坂道を少し戻った電柱のある個所(写真1)を入っていきます。一段上がると平坦地に出るので、さらに向かって左側を一段登り、奥へと続く踏み跡に従って進んでいきます。所々赤や青のテープがあり、踏み跡も明瞭。途中笹やらガレ場などがあり歩き難いところもあります。木の表面にトゲトゲのついた謎の南国の樹木?を、知らずにガバっと握ってとても痛い思いをしました。要注意です。

(写真1)岩場へのアプローチ取りつき付近

踏み跡は少しずつ海の方に高度を落としていき、40分くらい歩くと断崖の上に出ます。そこには懸垂支点とフィックスロープがあり、それを使っても降りられますが、脆い崖のためロープを出して懸垂で降りました。海辺なので支点は要チェックです。

懸垂した崖

懸垂で海辺に降りたら、左を見るとスーパートリトンなどがある左岸壁、正面には尾根状(中央稜)が見え、それに上がり、壁に向かって右の方へと続く踏み跡に従い歩いていくとスーパーレインの取り付きに到着する。スリングが巻き付けてある木が目印となる。ここまでゆっくり歩いて大体1時間くらいか。取り付きには、1パーティーおり、今にもスタートするところでした。取り付きで、しばし休憩。

尾根状に上がったところ。海金剛全景。スーパーレイン取り付きは右奥の方
スーパーレイン取り付き

3P目 薄田 10a 30mくらいか
ここからがスーパーレインの核心部。10aピッチが続く。ここで先行パーティーに先を譲っていただくことに。ありがとうございました。さて、出だしは5.7のフィンガークラックから。ジャミングの効きは悪くない。登って行くと左に小木が現れ、その上あたりからこんどは右上していく狭いクラック沿いに小さいカムをきめ、バランスに注意しながら進み、最後に直上するクラックをのぼれば、ハンガーボルト2個の終了点へ。このあたりから視界が開け、大変気持ちがいい。前を見ればこれから登る正面壁、後ろを見れば駿河湾がドーンと眼下に。

3P目取り付き

4P目 山崎 10a 30mくらいか
スーパーレインルートの核心ピッチ。出だしはゆるやかなフェース。そのうち右上していくクラック沿いに進む。最初は足もあり、クラックに緑だか紫だかのカムをきめ、ジャミングをおくりながら進むが、そのうち右側フェース面のフットホールドがなくなるので、右足スメアー気味に、左足はクラックに足を突っ込みながら、手を送り丁寧に高度を上げれば、そのうちいいホールドが出てくる。次に直上する5.8OWで、下はハンドがよく効くが、上に行くにつれだんだんクラック幅が広くなる。最後に青をセットしたら、あとはレイバック気味に一気に突破し、ハンガーボルト2個の終了点へ。左を見ると遠くに富士山、手前に下降用のハンガーボルト2個に残置ビナが見える。

4P目
4P目終了点から

5P目 薄田 10a 40mくらいか
「先人クラック」と言われているところ。最初は階段状のフェースをクラック沿いにハング下まで進み、ハング部でしっかりカムをセットしたらハングを乗り越す。ここはジャミングがよく効き、ハングの上にもホールドがあり、被っているとはいえ足も棚状にあるので、それほど困難ではない。体が硬いとハングを乗り越すときの足上げがきついかな。ほどなくしてハンガーボルト2個の終了点に到着。そこは大岩がガレガレしている広いテラス。ここで少し休憩。遠くに富士山も見え、最高に眺めがよく気持ちがいい。

5P目、先人クラック
大テラスにて

6P目 山崎 5.8 40mくらいか
トポでは5.8になっているが、それ以上に感じたピッチ。出だしからよろしくなく、赤だったかカムをセットして体を上げるが、右側に手足がなく、右の上の方のちょっとしたホールドを手掛かりに足を上げる。一段上がると頭をハングに押さえつけられる。ハング下にカムをセットして、ハングを左から出ていくようにバランスに気を付けながら上がっていく。ちなみにハング右側に出ていくルートもある。ハング部を左回りで突破し、フェースを上がると、ボルト2個の終了点があったが、ロープがまだ半分あったので、次のピッチ直前までロープを伸ばし、ピナクルに長いスリングを巻き付けてビレイ点とした。
7P目 薄田 5.8 20mくらいか
最終ピッチの出だしは、短い幅広のクラックから。左面は手足なし。右手ハンド、右足足ジャムで、青、黄で固めて右、左、右の3手で上のガバホールドを取れば終わり。体を引き上げるのにパワーが必要。あとはフェースを登るだけだが、そんなに簡単ではない。途中に錆びたハーケンが1つあった。海辺の金属物なのでサビサビで信頼性は疑問。ほどなくして到着した終了点は、スリングの巻き付いたハンガーボルト2個。到着時間は大体13時頃だったろうか。2人ともノーテンで無事終了した。眺めは最高。

最終ピッチの出だし

終了点からの眺めはとても素晴らしくポカポカ暖かいので、お茶でも飲みながらいつまでも居たいところだが、風が出てきたのでサッサと同ルート下降の懸垂に移る。
懸垂は全部で5回でした。岩や枝への結び目引っ掛かりに注意しながら慎重に降りる。50mロープなら4回でも降りられそうだが、風が出てきたので、引っ掛かりを警戒して5回で降りた。
取り付きには、大体13時40分頃。片付けをして14時には取り付きを後にした。行きに懸垂した断崖は、フィックスロープを頼りに慎重に登り返す。無事駐車場に着き、キャンプ場の管理人さんに下山報告して今年最初のクライミングを終了しました。

剱岳 小窓尾根

2019年12月28日~2020年1月2日
赤井、野澤、中和(記)

年末年始は休みを全部ぶつける山行をやりたい。一人なら日高か会越での縦走と考えていたが、赤井さん達が剣岳の小窓尾根を狙っていると聞き、ご一緒させていただくことにした。

——-

山行概要:
2019/12/28~2020/01/02(5泊6日)
剣岳・小窓尾根/早月尾根

行動記録:
※時間は記録していなかったのでザックリ。

12/27(金)
前日夜行。練馬IC近くの駅に集合。伊折集落に着いたのは午前3時過ぎ。車中で各々仮眠。

12/28(土) 快晴 伊折(07:30)-馬場島(09:00-09:30)-池ノ谷出合(11:00)-H1500(16:00)
伊折集落からの道に雪は殆どなく舗装路を歩くだけ。馬場島でヤマタンを受け取った際、県警の方が「15年間で最も雪が少ない」と仰っていたのが印象的だった。
小窓尾根の取付までは、高巻き無しで沢筋をラッセルで進む。渡渉は4回くらいで、全てワカンでの飛び石。沢に落ちても危険は無いが、靴の中を濡らすと敗退になるので、お気楽ではない。
池ノ谷出合にて、2012年の遭難事故の犠牲者に黙祷した後、取り付きポイントを探る。赤井さん達は、過去(GW)にはルンゼから取り付いたとのことだが、よくわからない。結局、本流を少し進んだ小尾根から強引に取り付いた。標高1500m辺りの小コルにてテント泊。

尾根取付

12/29(日) 快晴 H1500(05:30)-ドーム(16:00)
天気予報は明日以降の悪天を告げているが、今日は冬剣とは思えない快晴。テン場から少し登ると、本峰や三ノ窓も近くに見え、頑張れば日没までに三ノ窓に行けとさえ思えた。この時は。
実際には、サラサラ雪、重い荷物での苦しいラッセル。全然進まない。固有名詞の付いた岩は同定できなかったが、ニードルと思われる岩峰は、右側から登って左側に回り込むと容易に通過できた。ドーム(標高2400m)への最後の登りは、池ノ谷側に切れた急雪壁となっているので、念の為ロープを出してもらった。ドーム頂上で時間切れとなりテント泊。
この日、暑がりの私は900mlあったテルモスでも足りず、テント場の整地などで肉労をしていたら脱水症状になってしまった。本気で救助要請するか2人に心配されたが、1リットル以上がぶ飲みして、一晩寝たら回復した。

ドームへの登り

12/30(月) 雪のち吹雪 ドーム(06:30)-主稜線(12:00)-小窓ノ頭コル(15:00)
ドームからは先もラッセルがきついので、面倒だがワカンを脱着しながらの進行。ペースは上がらない。マッチ箱手前で3mほどの露岩に行き詰りロープを出す。野澤さんが率先してリードするが、見かけより難しいようだ。隠れたホールドを丁寧に掘り出してから、小さく吠えて難なく突破。さすがである。後は北方稜線に合流するまで、問題となる場所はなかった。
無雪期ならば、三ノ窓まで2時間足らずだが、吹雪とラッセルのため、小窓ノ王は果てしなく遠い。小窓ノ頭のあたりで1回懸垂したが、ロープが引けなくなり、流れを変えたり試行錯誤した結果、1時間近くロス。おまけに下から見るとクライムダウンできる傾斜だった・・・視界が悪いとトラブルが絶えない。
この懸垂地点を過ぎると、富山側からの吹き上げが激しい。叩きつけてくる雪に耐えている時間の方が長くなったので、赤井さんの判断で行動中止。コルの吹き溜まりでテント泊。

露岩

12/31(火) 吹雪 小窓ノ頭コル(06:30)-三ノ窓(11:30)-長次郎ノ頭あたり(15:00)
朝から吹雪いている。停滞したい天気だが、まとまった降雪があると池ノ谷ガリーの通過は絶望的となる。行くしか無い。
小窓ノ王は、すぐ近くのはずだが全く視認できない。まだか、まだか、と思いながら交代でラッセルしていくと、ぼんやりと黒々とした壁が見えた。小窓ノ王だ。右側をトラバースして三の窓に辿り着くが、ここも強風で視界も悪い。池ノ谷ガリーに突っ込む事に不安を感じるが、降雪量が少ない今を逃す訳にはいかない。
チンネの基部で一休みし、覚悟を決めて突っ込む。雪崩の恐怖から、ガリーの端っこを交代で全力ラッセル。普段は息が軽く弾む程度でラッセルするのだが、こんな場所はとっとと脱出したい。息切れもお構いなしで突破した。
この先はトラバースでワンポイントだけロープを出したが、それ以外は普通の岩雪稜。頑張れば本峰まで行ける時間だったが、あえて山頂に泊まる理由はないので、適当な吹き溜まりにテントを張った。ラジオからは、明日からの冬型に加え、早月尾根で別パーティ滑落のニュースを告げている・・・。気の抜けない下山になりそうだ。

1/1(水) 明け方晴れのち吹雪 長次郎ノ頭あたり(08:30)-剣岳本峰(10:30)-早月小屋(17:00)
4時起きの予定であったが、揃って寝過ごす痛恨のミス。テントを出た際には、低気圧通過後の疑似好天だったが、すぐに冬型による悪天候となった。
長治郎の頭から1回懸垂してコルに降りると、本峰への最後の登りだ。視界が無いので、終わりが見えないラッセルにメンタルを削られるが、唐突に黒いものが見えた。それが山頂にある祠の屋根だった。
下山路の早月尾根は、正月だし他パーティのトレースでの高速下山を期待していた。が、トレースは殆ど消えていた。視界が非常に悪いので、頻繁にコンパスを見ては、吹雪のわずかな間隙を狙って、じわじわ標高を下げる。何度もルートミスと補正を繰り返したが、日没直前に早月小屋のテント場に到着することができた。小屋に詰めていた県警の方も心配していたようで、色々と良くしていただいた。

剣本峰 (祠はほぼ埋没)

1/2(木) 雪 早月小屋(09:30)-馬場島(13:00-14:00)-伊折(15:30)
下山するだけなので、9時過ぎに出発。標高2000mくらいまでトレースがほぼ消えていたが、下に行くほど明瞭なトレースが残っていた。14時前には全員が馬場島に下山し、県警に下山報告となった。

馬場島で赤井さんを待っていると、(たぶん)早月小屋の主人と思われる方がやってきた。「冬の剣は担げない人間には登れない」といった趣旨の事を言っておられたが、その通りだと思った。小窓尾根は冬の剣ではアプローチが良い方ではあるが、それでも重荷に耐えての行動が続く重厚なルートだった。今年は雪が少ないのもあるが、ほぼ予定通りに抜けられたのは、この山域での経験が豊富な赤井さん、クライミング能力もさることながら、ラッセルなど共同作業も率先してくれる野澤さんという、強力メンバーあってのことだったに違いない。

反省点:
細かい反省点は沢山あるが、大きな問題点としては以下2点。

・ライターの不良
3人ともライターを持参していたが、いずれも着火が極端に悪かった。私は北海道で愛用していた防水ライターを持参したのだが、湿度の関係なのか殆ど使えず閉口させられた。1個くらいは防水マッチがあった方が良かったと思う。

・ロープの凍結
自分のロープを枕にしていたのだが、染み込んだ雪が凍結して冷凍パスタみたいになってしまった。2年以上使っているダブルロープを持参したので、コーティングが終わっていたようだ。新品寄りのロープを使うか、(ドカ落ちしない前提で)フローティングロープを使うのが良さそうだ。

ビッグウォール講習@阿寺の岩場

2019年12月1日(日)
講師:河合
参加者:赤井、薄田、野澤、山崎、中和、若杉、小池(記)

講師は、昨年ノーズ完登を果たした河合さんにビックウォール登攀の技術を伝授していただいた。
岩場に8時30分頃集合。まだ他グループは誰も来ていなかった。中央部分にフィックスを複数張り、暗くなるまで練習。17時すぎに現地でヘッデン解散となった。

講習内容
1、ユマーリング
・ビッグウォール登攀に向いたあぶみ
・中間支点の通過等
2、セルフロアーダウン
・捨て縄を使用した支点の通過
3、フォローのトラバースユマール(リエイディング)
・支点回収しながらのトラバース
4、振り子トラバース実演
5、荷上げ
・ボディホーリング
・スペースホーリング

技術各種を河合さんの軽やかな体捌きで見せて頂き、なるほどな、と腑に落ちる。
実際にやってみる。しかし、見るのとやるのでは大違いである。
使用するロープも手順も多いので、考えつつ、順番にじっくり確認しながら、重い体をのっそりと動かしてみて、どうにか納得するまでがやっとだった。

これでは、練習をうんと繰り返さなくては、到底身につかないだろう。大きな壁のなかで何日もぶら下がりながら数多くの複雑な手順を繰り返しこなさなくてはならないなら 安全確保はとくに入念に。数mおきにつくるバックアップノット、トラバース時、ユマール脱落防止に上部や下部の穴とロープにクリップするカラビナ、そんなひとつひとつが重要で、体に動作を染み込ませておく必要があると感じた。

ビッグウォール経験者からアメリカンエイドの技術を岩場で教えて頂ける貴重な機会に恵まれ、河合さんの解説はそのうえたいへん的確で分かりやすかった さらに、貴重な資料一式(装備リストや技術メモ、備忘録まで!)共有していただいた。勉強になりました。
ただならぬ貫禄のホールバッグを、電車で人目を浴びながらかついで来ていただき、何度も荷上げ実演解説していただきました。本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。

阿寺の岩場
10月の台風19号の影響で、岩場下部の広場半分近くが崩落しており水も出ていた。ここは地元の大野文雄さんが開拓、管理している岩場で、台風後の整備も大変だったことと思う。講習の件は事前に河合さんが大野さんに連絡してくれていた。岩を登るのに支障はないものの、当日はさほどには混まないだろうと考えていたが、大所帯の団体が次々に来て、予想外の大混雑に。崩落によりビレイポイントも狭くなっていた事もあり、いちはやくFIXを張って練習していた我々も、もっと気を利かせて譲り合うべきだったと反省しました。すみません。

ユマーリング時の中間支点通過
初ユマールの人も
セルフロアーダウン(捨て縄からロープを引き出したところ)
セルフロアーダウン(次の支点の真下に来たところ)
リエイディング(真横で練習できる良い場所なかったので斜上)
荷上げ
ボディホーリング(スリングを咥えると楽)
ホールバッグ(向畑会長からの借り物で、ノーズでも活躍し過ぎてボロボロ…)