フランス フォンテーヌブロー

(見ただけ)

1999年12月27日
中嶋(記)

一回目のトライはパリに着いてから3日目の土曜日、地元のボルダラーがいれば色々教えてもらえるだろうという魂胆。

天気予報は毎日曇りばかりであてにならないのでとりえず行ってみることにする。

gare de Lyon まで地下鉄で行って、ここでFontainebleau Avon までの切符を窓口で買う。

だいたい1時間に1本位で、この日はタイミングが悪く1時間位待って11時の列車に乗った。

でも駅はとても面白く、あちこち見ているだけですぐに時間が来てしまう。

驚くのは駅のキオスクにやたらクライミングの雑誌が置いてあること。

ベルティクルやグランペ、モンターニュはもちろん、Roc’n Wallなんかもおいてある。

そんなに高くないので何冊か買ってしまった。

それとポケットサイズの英仏辞典なども買ったが、これは後々までけっこう役に立った。

駅に限ったことではないが、便所が必ず有料で支払い方もややこしかったり、閉店?の時もあるので要注意だ。

ようやく電車に乗るが、行き先が書いてあるわけでもなく車内放送も無いのでけっこう不安だ。

出発してすぐに景色が良い感じになってくる。

フランスってけっこうな農業国なんだよなあと思わせてくれる。

またこの路線はしばしばセーヌ川と並走するので車窓からの景色にも飽きがこない。

パリの町とはまた違った魅力がある。

40分位で到着し、駅前に出てみるとえらくしょぼい。

天気は悪くはないが道路は濡れている。

あてにしていた駅のレンタルサイクル屋も閉まっている。

とりあえずキオスクでブローの森の地図を買って、バスに乗ってプローの町の中心に出てみた。

この日はたまたまお祭りか何かの日だったみたいで、町中が飾り付けられて出店が出ていたりした。

子どもたちがおおはしゃぎでスケートをやっているのを見て、これは登れなくても仕方が無いなという気になってくる。

バスを降りたところにあるツーリストインフォメーションがレンタサイクルをやっていて、英語も通じるので迷わず借りて大喜びで自転車こいでボルダーに向かった。

地図で距離を確認するとけっこう遠くて、パリの市内を横断するくらいの距離がある。

ちょっと不安になったが、気持ちの良い森の中で車もこないので快適そのもの、これだけでも来た甲斐があった。

だらだら1時間もこいでいれば、この日の目標のエリアについた。

時間もちょうど良かったのでまずはお弁当を食べて、それからゆっくり岩を見て回った。

岩は完全に濡れていて登れる状態ではなく非常にがっかりしたが、憧れのボルダーの目の前に立てるだけでも嬉しいものだ。

はじめのうちはどれがどの課題かまったく分からなかったが、目が慣れてくるとそこらじゅうの岩に課題を示すペンキのマークが発見できるようになり興奮しながらトポと岩を眺めまくった。

1時間くらいうろうろしていたが、他にも似たようなことをしてるフランス人が何人かいた。

気を取り直してこの日はボルダーエリアの近くのバルビゾンの村まで自転車でいって、ミレーのアトリエにちょっと寄った後、村のはずれまで田園風景を見にいった。

数日後にパリのオルセー美術館に行って実際にミレーの絵を見て、見てきた風景と同じだから嬉しかった。

<まとめ>
何らかの理由で、パリで一日暇になっちゃった人にはお勧めできる場所ではある。

なにしろボルダリングのメッカだから。

でも普通の人だったらパリで観光している方が面白いかもしれない。

今回はじめて本格的な観光海外旅行にトライしたが、思ったよりも楽しめた。

 

 

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