1999年11月20~21日
小谷、椛島、三好(記)
11月20日(土)
晴れ
車の中で仮眠をとり、5:30頃起きる。
思ったほど寒くない。
雪が少なかったらということで、水は担ぎ上げる。
東尾根には先行する二人組パーティがいて、すぐ追い越すが、赤布を大量につけながら歩いていた。
高度を上げてゆくと、少しずつ雪が増える。
大体30~40cmくらいといったところ。
ヤブは濃くないが、雪が締まってないので、これ以上積もっていたら歩きにくいだろうな。
12:00には二ノ沢の頭に到着。
中途半端だが、ここでテントを張る事にする。
無風、快晴、
なんと、外で宴会を行うことになる。
春山みたいで気分がいい。
こんなんでいいのかなぁ。
まぁいいか。
しかし、カバ君のパワーには恐れ入る。
ビール3本、ワインのボトル、日本酒の1リットルパック。
これだけ出てくると何も言えない。
幸せ。
11月21日(日)
雪のち晴れ
4:00に起床。
雪が降り、風も多少出ているが、気温はやはりそれほど低くない。
6:00には歩き出し。
急登が続き、いきなりバテそうになる。
トレーニングしないとなぁ、と思いながら必死に進む。
途中で岩も出てくるのでアイゼン装着。
7:30に第一岩峰取り付き。
右、氷柱が中途半端にくっ付いている。
真中、岩。
左、岩でも傾斜が緩く、草付きにはアックスが効きそう。
アイゼンで岩って久しぶりなので、ちょっと立ち込むのにも緊張した。
いつのまにか快晴になっている。
第二岩峰はカバ君リードで、2ピッチに切って終了。
結構、傾斜がきつい。
小谷さんはすらすら登って行くが、私はモタモタという感じ。12:30。
14:30には北峰に到着。
聳える剣に目が奪われるが、時間もないことだし、とっとと
踏み跡があるので、かなり楽だ。
途中、立ち止まると、牛首尾根が長~く、黒部別山が遥か低~く見える。
そして、大タテガビン…。
心臓がバクバクし始める。
振り切るようにして、再び歩き出す。
15:00には南峰を通りすぎ、16:10に冷池山荘。
赤岩尾根の分岐までひと頑張りした後はもう駆け下るだけ。
19:00には大谷原に到着。
しかし、車のトランクに入れていたはずの財布とカードがない!?車上荒らしだ。
バタバタしていたらもう20:00。
だが焼肉まんにはなんとしても入ろうということになり、結局、小谷さんはカバ君宅に収容。
すいません。
今度からは貴重品はちゃんと持ち歩きます。
でも、ショックが大きいと思いきや、それほどでもない。
毎年のように、盗難届や遺失届を出しているので、慣れてきてしまったのだろうか。
ちょっと悲しい…。