1999年12月4~5日
森広、三好(記)
12月4日(土)
晴れ
向畑・倉田コンビの車に同乗して八ヶ岳に向かう。
しかも、船山十字路まで送っていただいてしまう。
以前来たときはバス停からずーっと歩いたので、かなり嬉しい。
車でぐっすり眠っていた私は、半分寝ている状態で荷物を下ろす。
じゃあ、また。
車が走り去った後、荷物を移動すると、カモシカバックがない!!下ろすのを忘れた!お金、は森広さんから借りられる。
行動食、も森広さんから。
メガネ、はコンタクトがあるから大丈夫。
よかった、なんとかなるじゃん。
テントを張って仮眠する。
そのうち、森広さんの寝息が聞こえてきた。
アッ!!突然気づく…メットもバックの中だ。
やってしまった。
S太郎さんの顔が頭の中をグルグル巡る。
結局、この私が4時過ぎまで眠れなかった…。
で、いつのまにか寝てしまい、6時。
寝坊だ。
森広さんにメットのことを話す。
ししヶ岩の第一尾根は人工もあるし、中止。
阿弥陀の南稜なら大丈夫でしょう。
まぁ、ここまで来たらどうしようもないから、行ってみよう。
今日はいい天気だ。
向畑さん・倉田さんのバリバリコンビは順調に登っていることだろう。
森広さんに申し訳ない気分で歩き始めた。
旭小屋から南稜に上がる地図上の道を行ってみたが、旭小屋から先は明確ではない。
南稜にいるパーティの声を聞きながら、出てくる岩場を避けつつ、右へ右へと進むと結構上部に出てしまった。
精神的にも参っているので、余計疲れた気分。
青ナギ到着。
10:00。
ししヶ岩の基部まで行ってみることにする。
ざれざれの場所に雪が乗っただけで歩きにくい。
立場川のゴルジュはまだ凍っていないので、高巻く。
登ったり下りたり。
そろそろ大丈夫かなという所で河床に降り立つ。
時々、ズボッと氷に穴を空けながらも慎重に歩く。
ししヶ岩が見えてきた頃にはすでに13:00になっていた。
風がかなり強くなってきたが、ししヶ岩の基部からはまわりがよく見渡せる。
明日の天気は悪そうだし、高巻きを戻るのは嫌だから、キレットの方に登り上げて、権現岳を通って小淵沢に下山しようということになった。
とりあえず、テントを張って焚き火をし始める。
ますますS太郎さんっぽい。
でも違うのは、ノンアルコールで早々に寝てしまったところ。
12月5日(日)
曇り時々雪
雲が分厚く覆っていて6:30になっても薄暗いが、気温は高く、八ヶ岳らしくない。
キレットの少し南側あたりを目指してハイマツをかき分け登り上げる。
あとはひたすら尾根上を辿るだけ。
小淵沢までと言ったけど、二人とも行ったことがないコースということで、三ツ頭を越えて甲斐大泉駅に下りることにした。
途中の道は走ってもフカフカしていていい感じだが、下の方は立派すぎる林道が出来ていて(今年の施工)、走れなかった。
途中の水場は枯れていてかなりがっくり。
甲斐大泉駅近くの名水百選の湧水は水量が多いけど、それほどおいしくなくてさらにがっくり。
さて、カモシカバックを回収しなくてはいけないが、火曜の忘年会に持ってきてもらうにも荷物が大きいので悪いし、行動食のパンの賞味期限が過ぎてしまう!!倉田さん宅なら帰りがけに取りに行けるかなぁと思い、電車乗り換えの度に電話するが通じない。
で、甲府駅で携帯にやっと通じたら、向畑・倉田コンビも何故か甲府に居たというのが事の真相。
久しぶりに筋肉痛にもなって、いい運動をしてきたという感じではありますが、森広さん、向畑さん、倉田さんには本当にご迷惑をおかけしました。
今後はこんなことのないよう気を付けます。