2000年4月22~23日 (晴れ;曇り;みぞれ;雷;晴れ)
瀧島夫妻(テレマーク)、中嶋(ボード)、白沢、川口(Bush: スキー)、
高橋(スキー)[記]
前日の天気予報では、晴れか雨かわからない予報だったので、前夜祭でいつものごとく遅くまで飲んでいた。
朝は一応晴れていて、7時に起きるところが8時になり、サービスエリアでくつろいだりしていたら、結局、清水出発は11時過ぎになってしまいました。
清水入り口を出て、1時間もたたないうちに林間の結構な急坂が出てきた。
これぞ山スキーの醍醐味とがんばって登っていったが、技術・体力不足と気合いを入れてシールにワックスを塗りすぎていて、木の根っ子に落ちたり、はまったりしたために早々にスキーをはずし壺足で登る。
遙か上に上っていたBushのお二人も最後には断念。
中途半端な雪質で登りつらかったよう。
緩やかな斜面を登り、樹林帯を抜けちょっとした急坂を登ったところ(井戸尾根の手前)で1日目の行程を終了する(3時頃)。
行動時間の割には、疲労していてビールがうまかった。
目的の一つである雪洞堀を開始する。
皆さん手慣れたもので、坑道堀の様に黙々と作業を続ける。
ビール・ワインを飲みながらの作業で、2時間もたたないうちに6畳くらいの雪洞が完成する(高橋は腰が痛かった)。
ちょうどよい時間なので、夕食の準備と酒盛りを開始する。
雪洞の中は天井が高く、仕上げも念入りだった。
内容はよく覚えていないけれど、食事はものすごく手が込んでいておいしい鍋であった。
10時の気象情報を聞いて、就寝する。
23日は5時半起床。
7時過ぎに出発した時には晴れ/曇りであったが、井戸尾根を登るうちにみぞれ混じりの雪が降ってきた。
ガスがかった中、1時間半くらいでにせ巻機山に出てシールをはずして滑降。
あっという間に竜王平に下る。
巻機小屋は雪に埋まっていた。
空身で御機屋をピストンして米子沢を下る。
すぐにデブリの大群に出くわす。
左の斜面のトラバースとデブリに突っ込むルートで、中嶋さんと白沢さんがデブリコースを難なく通過していったので、デブリコースを選択すると大はまり。
空では雷が鳴っていた。
途中、もう一つのデブリを通過すると、滝が出てくる。
滝から先は、軽快な斜面で堰堤で登山道に合流する。
もう一つの目的である、ビーコン探索を行う。
探索範囲を狭めて、掘り出すまでには5分はかかってしまう。
しかし、使い方を一度は実践していないと、うまく扱えないのではないかと思う。
登山道を下り、清水入口に着いたのは1時くらいであった。
山スキーを堪能した、なかなか充実した山行だったと思う。
惜しむらくは、高橋のスキー技術が未熟だったので、練習をしなければと思った。
帰りは、おきまりの温泉、駒子の湯に入った。
[中嶋 記]
<湯桧曽>
・金曜の夜は得意の湯檜曽駅で宴会を開催しました。
雨の日には便利ですが、その際傘を開いたまま置いておくと非常に危険ですので注意しましょう。
今回1本の傘が殉職しました。
合掌。
<清水>
・今年の雪の多さのため車は駐車場まで入れず、雪で道がふさがれて行き止まりになっているところで車をとめました。
そこの横の家のおじいさんらしき人が「停めていいよ」と言ってくれたので勇気を出して停めましたが、普通はもっと下のほうの道の脇に邪魔にならないように停めるべきでしょう。
でも、おかげさまで行きも帰りも車からすぐに雪の上に乗っかれるのでとても楽でした。
<米子沢>
・有名な沢ですが、まだ夏にトレースしたことがありませんでした。
今回は白沢さんが夏の様子をよく知っていたので助かりましたが、積雪期の滑降をこころざすなら夏にトレースしておいたほうが良いと思いました。
今後は上越の夏の沢登りはそのへんも意識して登ると楽しさ倍増でしょう。
・沢の滑降でコンディションをつかむのは基本的に難しいと思いますが、尾根を下るよりもかなり真剣になるためトレースした後の充実感もひとしおです。
・山を滑ったのは初めてなので他の沢と比較できないですが、とにかくまた来たくなるくらい滑るのに良い沢だと思いました。
次はもう少しデブリの少ない時期に来たいです。
<スノーシュー>
・今回中嶋はスノーシューを初トライ。
結論から言うとすでに雪の落ち着いているこの時期だと大きなメリットはありませんでした。
急傾斜にはワカンよりも弱いようですが、そんなときは労を惜しまず脱げばよいでしょう。
歩くときの感じはとても快適で、ふかふかの雪の上を歩いてみたくなりました。
<スノーボード>
・登りは他の皆がスキーをはいて快適にすすんでいく後ろを、ペタペタついて行かなければなりません。
たまに寂しくなりますが、自分で選んだので文句を言ってはいけません。
・今回はモンベル製のボード用アタッチメントを、普段使っているザックにつけてボードを背負ったのですが、これはザックの本体と雨蓋の開閉がとても不便でした。
ボード用のザックが欲しくなりました。
・山本さんの言う通り、ボードとはいえストックが必携です。
今回1本だけ持っていきましたが、緩傾斜の登りのことを考えると2本あってもいいかもしれません。
・登りで苦労した分、滑走は快適、感動、面白いことこのうえありません。
ボードはパウダーだけでなくデブリ等の悪雪にも強いようでした。
<雪洞>
・天井の仕上げが上手だったのでまったく滴がありませんでした。すばらしい。
・雪洞を掘るのってけっこう疲れるのですが、ベストの掘りかたってあるのでしょうか。誰か教えてください。酒飲みながらだから疲れるのかな?
<温泉>
・今回湯沢駅近くの「駒子の湯」というのに入りましたが、この周辺には他にもいくつかのこうした温泉があるようです。すべてトライしたくなりました。
ちなみに「駒子の湯」の前にはおいしい定食屋さんがあります。メニューはヒレカツ定、エビフライ定、日替わりだけですが、充実のうまさです。
おじさんがいい人で、かわいい犬もいます。
[瀧島 記]
重登山と軽登山
所属している山岳会によって山の登り方がこんなにも違うものかとびっくりさせられました。
今回は私が計画を作ってみんなに声を掛けました。
秀峰登高会から3人、ブッシュから2人と、おまけで私の相棒が参加しました。
食事の用意はブッシュの白沢さんにお願いしました。
夜は豪勢な鍋でした。
もちろん、生野菜、ほたて、たらなど入っている、我が秀峰登高会ではお目にかかることは不可能な内容でした。
朝はビーフン、これは安くて軽くて(一人分100円、量もあって、うまい。腹持ちも良い)積極的に使って良いメニューだと思う。
各種調味料はもちろん、そろってます。
野菜や、魚、ほたては事前にきってありその場での手間も時間もかからなかった。
ちなみに酒は十分過ぎるほどありました。
だから夜の宴はいつもの味気ないつまみとは大違い。
白沢さんごちそうさまでした。
いつもはガスコンロではなく石油を使っているそうです。
それだと当然修理道具、毎回のプレヒートなど安全だけど手間もかかります。
ちなみに白沢さんのザックはもちろん巨大でした。
中にはいろんなものが入っていることでしょう。
秀峰登高会では重さ、大きさを最優先していて、あると便利なものはほとんど持っていきません。
きっと白沢さんのザックにはあると便利なものが見事に整理されて入っていることでしょう。
ちなみに私がフリースを忘れたことに気づくとすかさずダウンベストが出てきました。
荷物をデポして空身でスキーを引っ張って山頂を目指そうとしたときは長めのちょうど良いスリングが出てきました。
名づけてドラえもんザック。
ちなみに私はザックはでかいですが整理が悪く中にはたいしたものは入ってません。
もう一人一緒に行った川口さんは子供がすでに大学生と高校生だそうです。
それに毎日仕事してるらしい。
山にも行って仕事もしてきっと家事は手を抜いているのでは?生活全てをやりくりして山に行くなんてかっこいい。
雷
偽マキハタの山頂では不吉な音がしてました。
きっといつ落雷を受けてもおかしくない状態だったのでは。
昔、鹿島東尾根の1の沢の頭で泊まったときもテントの中で頭を上げると髪の毛が逆立ったり、手を上に上げるとびりびりきたことがあります。
今思い起こせば、悠長にシールをはずして滑る用意なんてしてないで急いで避難小屋方面に逃げたほうが良かったのでは?米子沢の雪崩の恐怖より雷をより警戒すべきだったのでは?
以上のように、いろいろと新鮮な体験ができました。
たまには他の会のお友達と山に行くのも楽しいですよ。