2002年6月1日から2日間
倉田、中嶋(記)
府中本町に夜8時に集合して、なんと錫杖には12時前に到着した。
駐車場のエスティマの中でシュラフに入る。
5:30起きで6時半頃出発。
他にも3~4パーティはいて、結構この時期は込み合うようだ。
重荷で疲れるが、天気も良いし気持ちがいい。
「しあわせ」のある北沢フランケには雪渓がたっぷりあって、取り付きまでで手間がかかってしまう。
倉田さんにロープを着けて先行してもらい、雪渓から壁に取り付いて一段上がったところに残置ピンがありそこでビレー。
1ピッチ目 中嶋 ビレー点からはどう見ても50mで足りそうなので、トポの2ピッチ分をまとめてリード。
もともとエイドのピッチだったのがすぐにフリー化されていて5.10c。
クラックの中がややイレギュラーでカムが少し決めづらかったが、なんとかオンサイト。
クラックからちょっと離れてフェースを利用したりするところがやや恐い。
2ピッチ目 倉田さんがこのピッチをやりたいというのがルートを選んだ理由。
大きくハングしたなかのリス~クラックを拾っていくAA2+、やはり迫力がある。
なんとこのピッチのリードにゆうに3時間かかっていた。
マイクロナッツを決めづらそうにしていたが、結局ネイリングで越えなければならないところが多かったようだ。
フックにのっていたりもして、実に恐い。
果敢に挑む倉田さんはすごいと思った。
でも物落とさないように注意ですね。
3ピッチ目 中嶋 これもトポでは2ピッチ分に分かれているが、どう考えても続けてしまって問題ない。傾斜も微妙で、岩が安定していなかったから恐かったけど、かなりの程度までフリーでいけると思う。
ほとんどカムで、2回ほど大き目のナッツ。
架け替えや間引きも多用してなんとかギアを足らせた。
ブッシュに突っ込んで終了。
岩がいずれ安定して、さらにクラックの泥を掃除すればフリー化は問題なさそう。
2ピッチ目のラインを変えてオールフリーになればかっこいいいな。
4ピッチ目 倉田 ほとんど草つき。
左方カンテの最終ピッチのビレー点で終了。
左方カンテを5回の懸垂下降で取り付きまで。
クリヤ谷に張ったテントでビールを飲みながらおいしい夕食。
テン場はクリヤ谷がベストかも。
それより上はアプローチが悪い。
夜9時過ぎに寝る頃までは星が見えていたが、何時かわからないけどすごい雷雨になって、結局翌日は岩が乾かないだろうということでそのまま下山。
快晴のなか露天風呂に入り、道の駅で飛騨牛の串焼き食べて帰京した。
帰りも5時間かからず、意外と近い山だなあというのが感想。