大井川水系 日陰沢 (聖沢支流)

2021/10/23~10/24
中和(記)

コースタイム:
沼平ゲート(6:42) – 聖沢出合(8:01) – 日陰沢出合(8:35) – 二俣(10:29) – H2100 C1 (14:17)
H2100 C1(6:00) – 上河内岳(10:15-10:25) – 聖平(11:51-12:00) – 聖沢登山口(15:58) – 沼平ゲート(16:58)

行動記録:

10/23 快晴
沼平ゲートから自転車で林道東俣線を移動し、聖沢出合より入渓。聖沢の下流部は特に何もないので、適当に歩いて30分ほどで日陰沢出合。

日陰沢の下流部もまた、基本的に歩くだけの谷。途中で8mの直瀑を持った小ゴルジュがあるがちょっと登れない。右岸から簡単に巻いた。この滝を過ぎると、安定した河原が沢山あってどこでも泊まれる感じの渓相。

8m直瀑

二俣(H1510)を過ぎて適当に登っていくと、沢が北側に折れ曲がるところに20m弱の直瀑。右側のルンゼ状は比較的簡単だが、そこから落口へのトラバースがかなり悪そう。単独だし、無理して登らなくても高巻きも簡単そうなので、迷わず高巻きを選択。見立どおり右岸の沢を使うと簡単に高巻けた。

18m直瀑

滝上はゴルジュ内に滝をかけているので、まとめて巻くと安定した河原でゆるい渓谷となる。
だが、徐々に側壁が立ち始めて何かありそうな雰囲気が漂う。予想通り、沢が折れ曲がったタイミングで滝が連続するのが見える。体のフリクションを使いつつ越えていくと登れない6m滝で詰まる。これは左岸の草付から適当に高巻いた。

6m滝

滝を連続させた左岸からの支流を見送ると、本流はV字谷に落石が挟まったような大雑把な渓相になる。挟まっている岩のサイズが大きいと突破は困難だが、幸い自動車サイズの岩はほとんど無い。快適に登るが、途中6mの滝にて詰まる。シャワー覚悟で流芯に突っ込めば登れそうだが、水が冷たくて手が痺れるので左岸の小沢を使って巻いた。

シャワー滝

H1950くらいになると沢が急激に開けて、ダケカンバと枯れたヤマハハコの茂る台地状となる。前には上河内の山頂付近が見え、後ろには笊や富士が見える素晴らしい場所だ。
あまり標高を上げると雪が出るので、薪が豊富で快適なH2100付近で泊。

10/24 快晴

この日は山頂に抜けるだけの消化試合だと思っていたが、ここからが核心だった。
夏ならなんてこと無い小滝だろうが、凍っている上に雪もあって悪い。ベルグラをハンマーで叩き落としながら登るので、なかなか進まない。おまけに登れないと雪がついた草付斜面のトラバースになるため、高巻きはもっと気持ちが悪い。アイゼンをもってくれば良かった・・・。

ベルグラがついてる

水流が雪の下に消えると、沢は崩落壁に目掛けて詰めているのが見える。気温上昇とともに崩落壁から頻繁に石ころが降ってくる上に、雪があるので落石音がせず非常に怖い。直撃すると下まで落とされそうなので、H2450付近で凍った草付にピックを決めて強引に登り、右岸の尾根に逃げた。
右岸尾根の最後は、急斜面のハイマツ藪に体力を吸われたが、主稜線は一転して快適に歩ける雪面。大展望に癒やされつつ上河内岳山頂で大休止。

上河内岳山頂 (左から兎、聖、赤石、荒川)

あとは聖沢沿いの登山道をダラダラと下山。出会所跡の先で崩落があって登山道がわからなかったが、崩落地を適当にトラバースして下山。赤石温泉白樺荘での日帰り入浴の時間にはギリギリ間に合わなかった。

遡行図:
すべての滝を水線遡行しようとしなければ難しい沢ではない。泊まり場も多いので、下降や継続に使うのに好適かと。

遡行図

装備:
ハーケン数枚(未使用)、トライカム少々(未使用)、30mロープ(未使用)、沢ハンマー、沢靴(ラバーソール)、軍手、ツェルト、シュラフ、のこぎり