1999年5月29日(土)
本郷、井上、倉田(記)
5/28(金)
谷川に向け21時30分北坂戸駅を出発。
ポンコツ倉田車で、0時に一ノ倉沢出合に着く。
5/29(土)晴れのち曇り
5時に起床、5時40分出発。
私は恥ずかしながらこのルートを約6年前に敗退した経験があるので、絶対終了点まで行くんだと密かに思いながら、ヒョングリの埋まった雪渓をすたすたといく。
ちなみに底の薄い運動靴を取り付まで使用したところ、雪渓でも、テールリッジでも、とても歩きやすかった。
途中水を汲んだりして、7時頃南稜テラスに着く。
テラスで、かなりの順番待ちとなり、日向ぼっこしつつ待つ。
8時20分頃、はじめの1ピッチ目フェースを倉田がリード。
混んでいるので、前のパーティーを追い越しつつチムニーへ。
チムニー奥に入り込まず、右側を選んでのぼるがちょっと緊張した。
2ピッチ目フェースも続いて登るが記憶に残らないくらい。
草付を普通に歩いて、3ピッチ目フェース、又倉田がリード。
上に行くにつれて混雑がひどくなり、だんご状態。
追い越すことも出来ないので、しばらく先行が抜けるまで待つ。
ビレー点から最終ピッチのフェースが良く見え、先行パーティーがにっちもさっちも行かず、へばりついてるのが見えた。
4ピッチ目井上リード。
緊張感が欠け気味の私は、ダブルロープの片方を反対ビレーしそうになりあせる。
途中でカンテ手前でピッチを切る。
5ピッチ目井上リード。
カンテは横をへつろうとすると難しくカンテ上に思いきって出ると簡単だった。
最終6ピッチ目井上リード。
垂直なフェースで、高度感もあり、登って気持ちがいい。
真っ直ぐ登ると出口のところにガバがあるので、それをつかんでぐいっと登れる。
また右側に抜けると少し簡単だそうだ。
終了点にはおそらく11時半ぐらい。
そのまますぐ6ルンゼ側から懸垂下降する。
馬の背リッジで、ザイルが切れたことがあると聞いていたので、リッジには出ないように降りる。
途中の懸垂で、末端を遠くに投げなくてはいけないのに手前のほうに投げてしまい、岩に引っ掛かり、登ってくるYCCの人に取って頂く。
穴があったら入りたい気分だった。
今回の山行で、私は緊張感と判断力の欠如があり、もっと経験を積み、勉強しないとと新たに思う。