谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁中央カンテ

5/21
2週間ぶりの谷川です。今回は薄田さんと電車で谷川行。土合駅行の最終列車に間に合うように乗車。意外と終電が早かったため、21:00前には土合駅に着きました。そのまま一ノ倉沢出合まで行って幕営。他にテントが3張ありました。

 

5/22
4:40出合出発。雪渓は後退していましたが、相変わらずテールリッジまで繋がっていて楽でした。
5:50 中央カンテ取付到着。取付には石川から来た3人パーティー。多分2人の我々の方が早いだろうということで先行させていただけることになりました。感謝。
6:05
1P目:Ⅲ+(リード:河合)
今回は薄田さんにお願いして、面白そうな奇数ピッチは河合リード。感謝です。まずはトラバース、それからルンゼ状を左上でした。トラバースは問題なかったですが、ルンゼ状に出てからピンは2つしか見つけられず、結構ランナウト。岩ボロい感じ。
中央カンテ_20160522_写真2
2P目:Ⅲ(リード:薄田)
ルンゼを左上、バンドまで上がります。簡単ですが途中のピンは2つしか見当たらず。Ⅲ級程度で落ちるようなら来る資格なしってことですか・・・
中央カンテ_20160522_写真3
3P目:Ⅳ(リード:河合)
顕著なバンドを左上してからカンテに出ました。カンテは左側から回り込み気味に登りましたが、またピン2つしか見つけられず。結構高度感ありプアプロは嫌な感じだったので、思わずキャメ#0.3をしょぼい岩穴に突っ込みました。フォローしてきた薄田さんの話では1つピンを見落としていたらしい・・・ライン取りミスったのかな。ここまでで1時間といいペース。
4P目 Ⅲ(リード:薄田)
チムニー手前まで。浮石が多かったこと以外印象に残っていない・・・
5P目:Ⅴ-(リード:河合)
チムニーをステミングで越えていく楽しいピッチ。残置は豊富ですが、入口にキャメ#1をかませて補強しました。
さくっと登れましたが、フォロー確保中に、ポケットに入れていた相棒のコンデジが吹っ飛び彼方に消えて行ってしまいました・・・人に当たらないで良かった・・・アクセサリーカラビナも環付を使おうと大反省。本チャンで初めて石以外のものを落とし、凹む。
中央カンテ_20160522_写真4
6P目:Ⅲ(リード:薄田)
難しそうな垂壁を避け、左に回りこんでから右上してボロいフェースを登りました。せっかくなら垂壁にピン打ってくれればいいのに。相変わらずプアプロで、ボロいフェース越えた所にやっと2ピン目が・・・この辺りも浮石てんこ盛りで、直接触れなくても少しのロープ操作ですぐ落石が発生します。
7P目:Ⅴ(リード:河合)
今日のメインディッシュ。フリーで行けなかったらお仕置きだ!との薄田さんの煽りを受けて出発。最初の垂壁は3m位、上のホールドは下からだとわかりにくいけどガバ(一部浮いてる)。魅惑の残置が垂れ下がってるけどプロテクションだけ取らせてもらってさくっと通過。次のハング気味コーナークラックは、左側のフェースにカチホールドが結構あったのでそちらから登れそうでしたが、やはり目立つクラックを選択。クラック入口の残置に加えキャメ#2をかませ離陸。レイバック気味にクラックを登り、最後はステミングして通過。ひよって残置ナッツなどに支点取りすぎロープ流れが悪くなったのでクライムダウンしてセットし直したりしてたら結構疲れ、時間も食ってしまいました。ん~やっぱⅤかⅤ+位かな・・・
8P目:Ⅳ(リード:薄田)
ん~左上気味に登って行ったはずですがよく覚えていません。どうやらフォローのピッチは記憶に残らないようです。ピンの数が下部と比べ多くなってきたような。
9P目:Ⅲ(リード:河合)
草付混じりのフェース→左側のルンゼ状。ルートが少し判りづらいけれど、ピンが結構あるので導かれるままに烏帽子岩基部を目指しました。途中25m位の所に支点があったけれど、明らかにルートの終了点でなかったので無視。ルンゼをステミングで越えたところ(少し悪い。Ⅳ位ありそう)で、ロープが40m位出てしまいました。しかしいくら回りを探せど終了点はなし。明らかに踏み跡のあるバンドが左に続いているけど、ロープ足りなそう・・・目の前にあまり効いてなさそうなRCCとボロいリングボルトが並んであったので、アングルハーケンを打ち足してピッチを切りました。このピッチが今日一番時間かかったような・・・
中央カンテ_20160522_写真5
10P目:Ⅲ(リード:薄田)
バンドをトラバースし、直上。ロープ10m少しでルート終了点でした。9P目で無理しなくてよかった。この時点で10:15。登攀に4時間10分かかりました。主に7、9ピッチでもたついた私のせいでちょっと時間かかりすぎたかな・・・
下降は、烏帽子の裏側を空中懸垂1発でルンゼの底に降り、そこから草付トラバース点までもう1ピッチ念のため懸垂、そこからビレイして南稜終了点地点まで1ピッチでした。慎重に行ったら1時間かかりました。
南稜終了点は賑わっていました。ここから6ルンゼ→南稜を懸垂下降6ピッチで下降しました。1時間40分かかりました。
中央カンテ_20160522_写真6
烏帽子沢奥壁のバンドトラバースは、ロープなしで下降しましたが結構おっかなかったです。懸垂しているパーティもいました。最後のテールリッジ下降は、前回の反省を踏まえアプローチシューズで下降したら快適でした。
それにしても暑い一日でした。2週間前とは大違いです。諸事情で水が2人合わせて1リットルしかなく、取付で飲みで干してしまい、半分熱中症気味でフラフラ下山。さらに一ノ倉沢出合に戻りザックを回収したところ、辺りに散らばる文庫本・・・カラスか何かにイタズラされたようです。何で食えない文庫本なんかわざわざ破壊したのだろうか・・・狩猟の本だったのがいけなかった?
中央カンテルートは変化に富んでいて面白いルートでしたが、思っていたよりプアプロ(特に下部)でした。後、岩がボロいです。ロープ操作で落ちるような小さな浮石が無数にテラスとかスタンスに乗ってます。
この日南稜、中央稜を始め、各ルートは結構混んでいました。

 

コースタイム:
4:40一ノ倉沢出合→5:00テールリッジ末端→5:50/6:05中央カンテ取付→7:05 3P目フォロー終了→10:15中央カンテ終了点→11:15/25 南稜終了点→13:05/20烏帽子沢バンド→ 14:35/15:00一ノ倉沢出合→15:45ロープウェイ駅

谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩中央稜

2016年5月8日
薄田、野澤、河合(記)

5/5、小窓尾根から早めに帰ってきて、野澤さんと河又でフリークライミング(体にキレなし成果なし・・・小窓引きずってる?)をしていた時のひとコマ。
(河)「今年残雪めっちゃ少ないっすね~。今週の土日どっちかで太刀岡山フリーかなと思ってたんですが、もしかして谷川の壁とかもう登れます?」
(野)「今年の残雪なら、もう行けるんじゃない?」
(河)「なら、行きませんか?リハビリで取付きやすいルートを。」
(野)「じゃあ、中央稜か南陵かな。」
という感じで、あっという間に急遽、谷川行が決まりました。薄田さんも加わり、3名で日曜に行くことになりました。

 

5/7、22:00都内某所集合し、一路谷川へ。久々に(車で)行った谷川は、水上ICからロープウェイまでの間にセブンイレブンだけでなく、ファミマができていました。いつの間に??

 

5/8は4:00起き。眠い目をこすりながら出発です。何しろ登るのは一ノ倉沢の誇る人気ルート、順番待ち上等の中央稜。順番待ちで残業や途中敗退なんて嫌なのでなるべく早く出発です。
4:50出発。予報は晴れ、高気圧ど真ん中だったので天気は心配していませんでしたが、予想外に風が強い!
途中、4人組のクライマーらしき集団とすれ違いました。残業っぽくなかったので、もしかして条件悪くて撤退?やっぱりフライング??有笠フリーへ転戦???など少し焦りましたが(なら聞けばよかったのに・・・)、一ノ倉沢出合に着いて一安心。これは登れる!
最初の滝は巻きましたが、すぐ雪渓に乗れ、スイスイとテールリッジに取付けました。
中央稜_20160508 写真2
中央稜取付についてびっくり。誰もいません。後方も誰も見えません。もしかして一ノ倉沢貸切??(ほかに後から南稜に1パーティー入っていました)
さて、早速登ります。最初は野澤さんにリードしていただき、途中から河合にスイッチです。各ピッチの感じ(河合の私見)は以下のとおり。
1P目(リード:野澤)
スラブから逆層っぽいフェースを左上。特に問題なし(フォローだし)。Ⅳもあるのかな。岩が脆い感じ。これはこの後ずっと感じました。
中央稜_20160508 写真3
2P目(リード:野澤)
左にトラバースして烏帽子奥壁側に回り込み、ルンゼを直上。Ⅱよりは絶対ムズいと思いました。野澤さんは右にトラバース用のピンが見える方の支点でピッチを切っていました。
中央稜_20160508 写真4
3P目(リード:野澤)
このままルンゼを直上することもできそうだけど、ルートは右にトラバースしてリッジに出てからフェースを直上(Ⅳ)。トラバースはよく見ればピンもスタンスもしっかりありました。
中央稜_20160508 写真5
4P目(リード:野澤)
核心のピッチ(Ⅴ-)らしいです。フェースから上部のチムニーへ。確かにチムニー入ったら少し悪かったけど、左のフェースからフォローしてきた薄田さん曰く「Ⅲ+だな」。
5P目(リード:野澤)
記憶にあまり残っていないけれど確かルンゼ状だったような。
6P目(リード:河合)
「ぼちぼちリードする?」ということで出番が回ってきました。きれいな凹角を直上。スタンスもホールドも豊富で快適でした。ピンにコケや土が詰まっていたので、我々が今シーズン(無雪期)最初のパーティー?
中央稜_20160508 写真6
7P目(リード:河合)
トポでは(Ⅱ)位のピッチが上まで100m続くらしいです。稜線上のルンゼ状を右に左に抜けていきます。傾斜も寝てきました。ピンも支点もたくさんですが、ロープが重いです。40m位伸ばしたところでピッチ切りました。上まではまだ2ピッチはあるなぁ。滝沢スラブの方からは落石や雪渓崩壊の轟音が時々していました。
中央稜_20160508 写真7
ここで薄田さん野澤さんと相談。「もうクライミングっぽくなくなったし、ここまででいんじゃない?」ってことで、上まで抜けずに下降することにしました。幸い、本日中央稜に取付いていたのは我々だけでしたし・・・
傾斜が緩いってことは、大体浮石が結構乗っていて、しかもこのルートはリッジでロープも引っかかりやすい。ということで、こまめにピッチを切りながらじわじわと下降しました。支点がたくさんあった理由がわかった気がします。結局9ピッチくらいで下降したかな。結構時間食いました。しかも強風でめちゃくちゃ寒い!日差しは強いのに・・・ガタガタ震えながらの下降でした。
中央稜_20160508 写真8
取付に戻って、テールリッジを下降。アプローチシューズをテールリッジ末端にデポしてきたので、ガバガバのクライミングシューズで下降したのですが、それでも痛いのなんのって。今日の核心は間違いなくこの下降でした。ところどころ少し悪いところがあり、濡れていたら怖そうです。懸垂支点が結構ありました。
中央稜_20160508 写真9
涙目になりながら末端に着きました。薄田さん野澤さんはとっても短いバイル(ゴルジュハンマーとか)で、グリセード。あっという間に視界から消えました。曰く「大人の遊びさっ」私はゴルジュハンマーでグリセードする勇気がなかったので軽アイゼンで走って追いかけました。下は芽吹きたての新緑が眩しく、春だ~でも気温は初夏だ~
 中央稜_20160508 写真10

 

15:30に登山指導センターに戻ってきました。往復10時間以上といい運動でした。実は今回が初の一ノ倉沢でしたが、少なくとも中央稜は東北で慣れ親しんだ(?)黒伏山南壁位(それ以上?)にボロく感じました。傾斜緩いせいもあるかと思いますが、しっかりハマっているように見える岩も叩くとパコパコと軽い感じ。信頼できる岩は見た目より少なかったです。
下降中や帰りの運転中に「調子悪いな~」と思っていたら、どうやら風邪を引いていたようで、月曜は情けなくダウン。ちょっとホロ苦の一ノ倉沢デビューでした。

 

コースタイム:
4:50登山指導センター→5:30一ノ倉沢出合→6:00/10テールリッジ末端→7:00/7:25中央稜取付→10:45/11:15 7ピッチ目終了点→13:15/25 中央稜取付→14:30/40 一ノ倉沢出合→ 15:20登山指導センター

剱岳 小窓尾根

2016年5月1日~3日
赤井、薄田、野澤、河合(記)

5月1日(曇り)
新人の河合です。
まだまだヨチヨチ歩きのクライマーですが、小窓尾根登ってきましたので記録しておきます。
前日は深夜まで友人の結婚式で出発が遅くなりました。メンバーには日程・時間合わせて頂き感謝。
午前0時に東京某所に集合後、馬場島へ。
確か5時頃着。
仮眠の後、9:30に出発。
堰堤手前で川の左岸に渡り(飛び石で渡渉せずに済みました)、堰堤を越えたところで、今度は右岸に渡渉。
小窓20160501_写真1
渡渉は膝程度で問題ありませんでしたが、冷たいを通り越して痛い・・・
その後、沢を少し下ってガレ沢を詰め、明瞭な踏み跡に合流、登って降りて池ノ谷出合へ。
左俣を高巻きながら少し詰めて、雷岩へ。
小窓20160501_写真3
雪が少なく迷わず左の尾根に取付きました。明瞭な踏み跡あり。
尾根に着いてからはひたすら急登。
雪が少なく藪漕ぎも多く、体力が吸い取られるし、ペース出ない・・
1600m台地付近からは雪も多少出てきました。
小窓20160501_写真5
1990mピークでいい時間になったので幕営しました。

 

9:30馬場島→11:40/50雷岩→15:15 1990mピーク

 

5月2日(晴れ)
まずは2,120mピークを目指します。
ニードルが見えてきました。
小窓20160501_写真6
藪漕ぎは昨日で終了と思いきや笹藪は健在、さらに今度は針葉樹林帯(コメツガ)のジャングルジムで、これまた荷物が引っかかって面倒。
途中雪壁の乗越があり、ロープを出しました。
対面の早月尾根では、ヘリが2台旋回、その後尾根上部でホバリング。どうやら救助活動中だったようです(下の写真の黒い点)。
小窓20160501_写真8
帰宅したら無事救助されたというニュースが出てて、ほっとしました。
前日も池ノ谷方面にヘリが飛んでおり、心配していました。
道も痩せてきて、やっとクライミングっぽくなってきました。
一箇所、2回に分けて懸垂下降してから、ドームに向けて登り返します。
小窓20160501_写真9
ここからが小窓尾根のハイライトではないでしょうか?
マッチ箱目指して登ります。手前のピークは雪がついている所の辺り、右から回り込んで裏側を登ると楽でした。
小窓20160501_写真10
取付はワンポイントで少し悪い所がありました。
手前のピーク頂上付近で、直登してきた3人パーティーを追い抜き、核心部へ。
小窓20160501_写真12
心地良い高度感の中、岩にまたがったりしながらの登攀です。
一箇所、ロープを出しました。急な雪壁もあり、ダブルアックスで通過。
小窓20160501_写真13
マッチ箱から先は雪稜の部分が多くなってきました。
気温は上昇しグサグサの腐れ雪で、小窓ノ頭過ぎた辺りからは部分的に膝上のきついラッセル。
早月尾根の池ノ谷側では、先ほどからどっかんどっかんと、雪崩が頻発。
小窓ノ王が見えてきました。
小窓20160501_写真15
剱岳本峰方面もよく見えます。
小窓20160501_写真16
小窓ノ王は基部を右に回り込み、懸垂下降2回と雪面トラバース1回で三ノ窓でした。
1回目懸垂の終了点は気温上昇のため大雨状態でずぶ濡れ。落石も頻発。
小窓20160501_写真17

 

小窓20160501_写真18三ノ窓は快適なテン場でした。

 

5:35 1990mピーク→6:20 2120mピーク→ 8:20/9:10 2340m地点(懸垂下降)→9:30/50 ドーム→ 12:20 小窓ノ頭→13:55小窓ノ王基部→ 15:10 三ノ窓

 

5月3日(晴れ)
早起きしてさっさと池ノ谷ガリーを通過。雪がしまっていて昨日と比べ大分歩きやすく快適でした。
その後は北方稜線を一路剱岳本峰へ。これまでの苦労のご褒美か、素晴らしい雪稜です。
小窓20160501_写真22

 

小窓20160501_写真23
ところどころ悪いトラバースや下降もあり、長次郎のコルからはダブルアックスの急な雪壁登りありで気は抜けませんが、噛みしめながら進みます。
山頂に着きました。祠はほぼ埋まっていました。剱沢方面は少し霞んで見えました。
小窓20160501_写真26
後は早月尾根を、早月小屋目指して下降です。
山頂直下と途中に2箇所、氷結しかかったガリーと急な雪壁があり、懸垂下降した痕跡がありましたが、ロープは出しませんでした。
振り返ると剱岳がドーン。
小窓20160501_写真27
早月小屋からは各自のペースで馬場島へ。私はペースが遅くて(みんな速い!)、木の根本の残雪穴にでもはまったかと心配されてしまいました。
尾根下部は春まっさかり。
新緑の中、林床にはイワウチワの花畑、カタクリやショウジョウバカマ、タムシバやマンサクなどが咲きほこる中ギフチョウが舞い、癒しのハイキングでした。
小窓20160501_写真29
あっさりと昼に下山できたので、まったりと温泉に浸かってから帰りました。

 

予想されたことではありましたが残雪が少なく、下部は藪漕ぎに苦労しましたが、上部は素晴らしい岩稜、雪稜でした。

 

4:15三ノ窓→4:55/5:10 池ノ谷乗越→5:55 長次郎のコル→6:25/6:40 剱岳山頂→ 8:50/9:10 早月小屋 → 12:00馬場島(河合。速いメンバーは11:00過ぎには馬場島に着いていた模様)

 

八ヶ岳 阿弥陀岳北稜

2016年3月17日(木)
牧野(単独、記)

終日快晴、無風。気温が高かった。
朝、美濃戸まで車で入れた。
6時前に歩き出す。
行者小屋に到着すると、平日としては珍しく3パーティーほどいた。
各パーティーとも、文三郎道から赤岳を目指すようだ。
9:15、北稜の取り付き着。
(HP)北稜取り付き
トレースがあったので、単独の自分には助かる。
10時頃、ジャンクションピーク 。
雪が柔らかく、足元から崩れ歩きにくい。結構時間がかかった。
その先の岩峰は正面左の岩溝から取り付く。
(HP)岩峰取り付き
11:30、阿弥陀岳の頂上に。
3日前の降雪で、山頂はかなりの積雪。歩くと腿までもぐる。
山頂へのトレースは中岳側のみ。
30分くらい山頂に居てから下山開始。
(HP)中岳から阿弥陀を望む
気温がかなり高いので中岳沢は避ける。
14:00には行者小屋に降りた。
コースタイム:
美濃戸 5:50 – 行者小屋 8:00着、8:30発 – 北稜取り付き 9:15 – ジャンクションピーク 10:00 – 岩峰 10:50 – 阿弥陀岳 11:30着、12:00発 – 中岳 12:30 – 文三郎道分岐 13:00 – 行者小屋 14:00着、14:30発 – 美濃戸 16:00

谷川岳 東尾根

2016年3月13日(日)
薄田(単独、記)

コースタイム(アバウト):
ロ-プウェイ駐車場 4:00 - 一ノ倉沢出合 5:30 - 左方ルンゼ 6:00 - 第二岩峰 7:00 - 第一岩峰 9:00 - 稜線 9:50
天気今一だったし、パートナーいないので一人でした。
(HP)一人で東尾根
雪は昨年より遙かに少なく、第二岩峰は左に回り込んでリングボルトの上のルンゼ状(15m3級程度)を登る。
(HP)岩峰
ビレーヤーいないので勿論フリー(落ちればマチガ沢で雪だるま)。
先行がホールドの「雪のけ」をやってくれたけど、使うホールドが違うので再度「雪のけ」。
その後先行(若い男女)を抜いたので、稜線までずっとプチラッセル。
オキの耳で可愛い山ガールがタイミング良く登ってきたので写真を撮って貰った。
(HP)山頂にて
勿論、先に撮ってあげました。
おしまい。

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根

2016年1月10日(日)~11日(月)
薄田(単独、記)

行程:
1月10日(日) 竹宇駒ケ岳神社 5:30 – 七丈天場 12:30
1月11日(月) 七丈天場 5:30 – 八丈下降点 7:00 – 中央稜取付 7:30 –
竹宇駒ケ岳神社 14:00
いろいろ有って(30有余年?)初めて奥壁中央稜の取付に行きました。
1月9日
夜、越谷を出発し0:00過ぎに白州道の駅(名称は正しくない)到着。一人なので車で寝る。
1月10日
周りの車の中にも寝てる人がいるので静かに出発。竹宇駒ヶ岳神社まで移動する。
3連休なので駐車場は満車状態。
準備して出発する。当然雪は全くなし。
何回登っても黒戸尾根はキツい。ロング&急登のコンビネーション。
「ガチャ&ロープ」が無いのに十分キツい。
雪は五丈くらいから顔を出す程度。やはり少ない。
七丈について小屋を覗くと管理人不在である。
軟弱にも小屋の素泊まりにしようと思ったが、しようが無いのでテントを張ることにする。
流石に雪が有り、水の心配が無くなった。
何もすることが無いので、焼酎を少し飲んで18:00に寝る。
20:00頃、人の声に起こされる。
話の内容では、黄蓮の右俣でも登ってきたらしい。
男2、女1で遅くまで喋っているので、よっぽど文句を言おうと思ったが、女性(若そう?)がいるので我慢した。
1月11日
テントは張りっぱなしで出発。
何かお腹に違和感を覚える。
キジ場が下の小屋なので、下ってくるまで我慢することにした。
これがいけなかった。
30分も経つと下痢止め「ストッパ」が必要な状態になる。
八丈直前で岩陰も無く、周りはバッチリ明るくなり、悪いことに小屋泊まりの山ガ-ルを含む登山者がヘッデンを点灯して登ってきた。
「ヤバイ」「やばい」「もう我慢の限界です」
20m先に小さな岩陰を発見!そこまで気合いで我慢する。
「間に合った」
八丈下降点分岐点は写真のでかい岩場手前で左に下るバンドを下降する。
小さな尾根を2つ越えると奥壁が登場。
後は慎重に取付迄下る。やはり雪が少ない。
中央稜は写真の中心。
中央稜取付
ルートは直線的ではないみたい。
取付はクラックかな?残置ハーケンがある。
30分くらいウロウロして下山する。
周辺ウロウロ

北ア 西穂高岳西尾根

2015年12月29日~31日
薄田(単独、記)

行程:
12月29日(火)
新穂高ロープウェイ 13:00 Abs: 1,000m ~ 1,700m地点 16:00
12月30日(水)
1,700m地点 5:30 ~ 小岩場前ギャップ 2,550m 14:30
12月31日(木)
2,550m 6:30 ~ ジャンクションピーク 2,750m 9:50 ~
西穂ロープウェー 15:00

今回の年末山行は直前まで行き先を決めなかった。
候補は、西穂高西尾根、西穂高~奥穂高~涸沢岳縦走、摩利支天南山稜。
最後まで迷ったが、結局ロープ不要の(たぶん)本ルートに決定。
単独で車も無いので、松本まで電車。
以降バスなので、スタートが13:00と遅くなった。
穂高平の牧場から尾根へと取り付く。
(実は、牧場内部の立派な木の脇を抜け、しばらく歩いてから取り付くのが正しいらしい。下降はそのライン。)
立派な立木
11月末まで向畑代表と「太刀岡」のフリーに通っていたので、今一体力に不安があったが、結果的に今回北アルプスの3,000m弱(高低差2,000m)のバリエーションルートには、やはりパワーが足りなかった。
淡い期待(コスイとも言う)の一つが、西穂高ロープウェイ隣の尾根なのでトレースも少し有ろうかと思っていたが、期待は打ち砕かれ27・28日の降雪後、私が最初のトレーサーになってしまった。
入山地点の穂高平では10cm程度の積雪も、高度を上げるに従い増えていき、深いところ(吹きだまり等)では「わかん」着用にもかかわらず腰までハマり往生させられる。
さて、ルートの概要であるが、2,000m位までは樹林帯の急登。その後傾斜も落ちて楽になるが、何しろ長い。ワカンを着用するも膝上くらいまでが続きオジサン(?)クライマーには正直応える。
幸いだったのは29、30日共好天に恵まれ、無風快晴であったこと。
くどいが、9時間もラッセルしてると気分が暗く楽じゃない。
14:30、明らかに傾斜が増すので、ギャップ前の樹林帯にテントを張る。
時間が早いのでテント設営後偵察に出かけた。
赤布が切れたところから右か左で少し迷うが、右は先がよく見えないので左に登る。
一ヶ所弱点が有るが、かなりの木登り急登の様子。疲れたので右は翌日にする。
登山体系には「大クーロアールを右手に見て岩場の左手から登る」と有る。
小岩場(登山体系による)は別に小さくなく、立派な岩場で100~150mは有ったと思う。
当日は明るくなるのを待って出発する。
登山体系を信じ、最後のマーキングから岩場の右を巻いて40m程度進むと、左上する雪が乗ったバンドを発見。
赤布は無いが自分のルートファインディングを信じスタート。ここからクライミング感がやっと出てきます。
最初(バンド)は雪壁60度くらい、バンドが終わると這松と岩のミックスとなり更に傾斜が増す。
ふと上を見ると、細い立木にボロボロの赤布を発見。ルートは正解、ちょっと安心。
ここからが核心で80度程度の傾斜が10m程度続く。這松は殆ど雪に埋もれていて、ピッケルで雪を落としながら登るので時間が掛かる。
チラッと下を見ると「ギャップ」が真下に見える。「おお怖」。
この頃から(8:00位)晴れ間が無くなり、行く手のルートが見えなくなる。
おまけに雪まで降ってきた。
それでも取り敢えず目視できるジャンクションピークまでは行こう。
雪は少し絞まって来たが、一部膝下くらいまで沈んでしまう。この段階でこの状況ではかなりヤバイ。
目指せJP
時計を見ると9:30を回った。J/P着が9:50となり、残す高度と西穂からロープウェー迄の時間を見積もると今日中の下山は無理と判断。
只、先程の核心をどうやって下降するか悩んだが、120cm&60cmのシュリンゲを各1本持参したので何とかなると思い直す。あとは「気合い」だけ。
ルンゼ状
慎重にトレースバックすると岩場を下に見て右側にルンゼ状を発見。
気温も高くないので雪崩れないと判断。ルンゼを下降してギャップまで戻った。
その後天場で休んでいると、1人の男性が登ってきた。「もう少し早く来てチョ-ダイ---!」
更に、下降し始めたら男女の2人パーティーが登ってきた。ラッセルの礼を言われる。「ガーン、がーん」である。
「チャンチャン。This is my life 」
お終い。

 

富士山

2015年12月19日~20日
薄田(単独、記)

行程:
12月19日(土)
富士山駅(旧富士吉田)750m 11:00 – 五合目(佐藤小屋)2,450m 16:00
12月20日(日)
五合目 5:30 – 九合目手前3,450m 10:50

「頭を雲の上に出し♪」歌い出しでありますが「え、そんな歌知らない!」という声が聞こえそう。
「山、高きが故に尊からず」は夏の話。冬は違います。
岳人(死語かも)には格好のトレーニング場と化すGoodな山なのです。
富士山駅から頂上まで標高差3,000mも有るのです。
その上、雪が早く(今年はご多分に漏れず無い)、その昔は皆さん吉田の駅から重いキスリングを背負って登ったらしい(私も見たことは無い)。

前置きが長くなりましたが、前日の忘年会が響いて19日は遅めのスタート。
吉田の駅を出ると、いつもの「ビリッと」する寒さが無い。やはり暖冬。
仕方が無いので、オーバーズボン(サイドファスナー無し)だけ履いて登り出す。
中の茶屋 → 馬返し → 一合目 → 四合目・・・雪が無い。全くない。
五合目の手前から、申し訳なさそうにやっと白いものが現れるが、水を作るのは無理(ガーン!)。
前日、関越道から見たときには五合目から上は白く輝いていたのに・・・。
水はテルモスも含め1.5Lしか持参していない。
佐藤小屋を頼りにするしか無い。
その佐藤小屋の周りも雪無しだったが、流石に営業小屋、天場代含む800円で水が貰えた。
「助かった。」

20日、天場を5:30に出る。
六合目、七合目と雪が無く、七合半でやっとアイゼン装着。
10:30、3,450mで時間切れ。
九合目手前
残す高度は300m、目の前に頂上が見えるが、所要時間を見積もると往復で一時間強は見ないといけない。
もう一時間早く出るべきだった。反省。
只、そこは「冬富士」。「ギラギラ」に輝く一面の青氷(青くないけど)のはず。
それを見て、オジサンクライマ-は思わず「ウオリャー!」と叫んだのでした。近くに同年代オジサンがいるのも構わず・・・。
ウオリャー!
老婆心ながら、ここからのテカテカ氷には、アイゼンの爪を鋭利に研がないと危険です。
当日は春のように風がおとなしいが、30m/sを越える突風も有り、友人もやられて佐藤小屋のブルドーザーに御世話になっております。

 

八ヶ岳 日ノ岳中山尾根

2015年12月13日
薄田(記)、赤井、野澤

最近、高齢者(自分も?)からの問い合わせがチラホラ有るとのこと。
因みに、当クラブはアルパイン・クライミング・クラブです。
ということで、冬のトレーニングに「中山尾根」に行ってきました。

12日の夜行で、小淵沢IC近くの道の駅にてテントを張る。
ここでは小雨。暖かい。
13日、赤井さん号で美濃戸まで入りアプローチ。
赤岳鉱泉8:30位(記憶はアバウト)。
中山乗越経由、取り付きスタート9:30。
勿論、パワーフリークライマー野澤君リード。
正面では無く右から下り気味でスタートするが5、6m登ったところでパワーフリークライマー野澤君が木の見える方向に直上しようとするので、薄田がストップコール。続いて「左に回り込むのです」コール。
 中山尾根1200頃
山下達郎では無いが「雨が雪に変わって」いるので、岩に雪がそこそこ乗っていて一応冬壁チックだが、やはり暖かい。
その後は適当につるべで登り、上部岸壁も野澤君リード。
中山尾根上部岩壁1
しかし、途中再度のルート修正。
終了は14:30位。
流石に稜線近くは風が強く冬山の様相でした。
全体に気温が高く、とにかく暖かい。
12月の八ヶ岳ではとうていありませんでした。
「地球が壊れています。」

 

剱岳 早月尾根

2015年11月21日~22日
赤井(記)、薄田

11月21日 曇り

馬場島8:30 – 早月小屋13:10

行く前に室堂のライブカメラを見ると雪がなし。
今日、宿泊予定の早月小屋も雪がなさそうなため、水3.7Lをかついで行くことにした。
冬の偵察のつもりが歩荷訓練となってしまった。
早月小屋目指してひたすら歩く。時々霧雨が交じるが雪が全然出てこない。
結局、早月小屋につくまで雪がゼロ、気温も高いのか寒くない。
早月小屋から見える小窓尾根や剱も、雪は付着しているもののあまり積もっていなさそう。
早月小屋から見た小窓尾根
早月小屋に来ていた遭対協の方曰く「40年きてこんなに雪がないのは初めて」とのことであった。
テントは7、8張あった。
この日は酒を飲んでさっさと寝る。

11月22日 曇り

早月小屋5:30 – 剱岳頂上8:50 – 早月小屋11:30 – 馬場島15:00

五時半発、しばらく行くと雪がでてきた。
2600m付近をこえてから雪が付着し、滑りやすくなってきたため、アイゼンを装着した。
2900m付近の鎖場で、上から懸垂で降りてくるパーティがいたため順番待ち。
ここで初めてストックに替えピッケルを使用した。
雪壁を登り、砂利の斜面、ベルグラの斜面をこえて頂上へ。
なんと薄田さんは30年以上の山をやっていながら剱初登頂とのことであった。
剱岳山頂
残念ながら頂上は雲の中で周りは何も見えず。少々休み下山開始した。
一か所25mの懸垂をまじえて下降した。
早月小屋でのんびり休憩し撤収。
池ノ谷に黙祷して下山した。
馬場島の登山口までおりると北日本新聞の記者がおり、熊が出たとのことで取材を受けたが大したことも答えられず。
アルプスの湯に入り帰京した。

感想:こちらの思惑と違い雪がなし。残念・・・。