剱岳 八峰(敗退)

2018年5月4日~5日
赤井、谷水(記)

5月4-5日で剱岳八峰を目指し入山しました。入山前から天気は悪い予報でしたが、5日は晴れることを期待して。4日朝は扇沢でも雪だったため内蔵助平経由の入山は止め、室堂から剣沢に行きました。室堂にて「長次郎谷に巨大な雪ブロックが落ちているため危険」と張り紙があり、八峰は断念し源次郎尾根に行くことに。ホワイトアウトの中赤旗を目印に進み、別山乗越に到着。剣沢に降りるとがぜん風が強くなりました。既に3張のテントがトイレ回りにあり、自分達もそこに設営しました。雪はスキーするには気持ち良さそうなパウダースノーだったためブロックは切り出せず、なんとなく雪を積んで壁がわりにしました。設営中一瞬ですが剱岳が見えました。今回山頂まで見れたのはその時だけでした。テント内で風が弱まるのを期待しながら就寝しました。
翌5日2時、風が強すぎるため源次郎尾根も諦め再度就寝。結局風が弱まることなく日の出。剱登頂は断念し下山決定。夜のうちにトイレの入口は雪で埋まっていました。別山乗越を少し下ると太陽光が暖かく、風もほぼ吹いていない別世界がありました。そのあとは観光客で賑わう立山を扇沢まで引き返しました。
強風が痛かったですが、風は冷たくなく春山暖かさは感じる山行でした。