甲府幕岩

2007年6月23~24日
長門(記)、山川(BBC)

今週は梅雨ということで天気が落ち着かずに自分のモチベーションも上がらずにいた。

最近になりクラックを一からやり直して調子も上がってきたから、まだやっていないイムジン河にトライしようかと思っていたが、金曜日の夜に降った雨は小川山に行くことを洗い流してしまった。

幸か不幸か、転進した甲府幕岩では思い通りのクライミングができて、次につながる成果を残せた。

前日に雨でも、甲府幕岩だと岩の乾きも早くて、朝からまったく湿気を感じなかった。

HIVE 10a、秘密の岩園 10cでアップ、早々に厳しそうなルートに取付く。

初夏 11cは2回でRP。

日中は岩が温まり、ヌメリの激しい僕にはレストの時間となる。

音楽を聴いたり、読書をして時間をゆったり過ごす。

いつの間にか、うとうと寝てしまっていたからもうひと登り。

キルト 11b/c OS。

日も暮れてきたから、最後にダーティークライマーズ 11bで締めようかと思ったが、フォール。

二日目、やはり天気は落ち着かずに午後より雨の予報。

午前中には小川山は無理そうだから、同じく甲府幕岩になった。

昨日と同じく二本アップする。

昨晩の飲みすぎのせいか、体が重いし鈍い。

それでも今日の本命のスモーキーマウンテンに取付こうとしたが、ポツポツと小雨になる。

あらあら、これはダメだ。

気分を変えて、パートナーの山川さんがやっていたオンリーワン11d/12aをやらせていただく。

なぜかこのルート、雨にも負けずにぜんぜん乾いている。

アルパインクライマーならどんな状況でも登れ、、と、ある有名クライマーの言葉が頭をよぎった。

お酒は不思議と消えるものだ。

取付くと、深呼吸して慎重に登る。

かなり時間をかけて、自分に確信が持てるまでレストとムーブの探り合いを繰り返して登れた。

あきらめないでよかった。

久しぶりの満足できる一撃。

喜び、高ぶり、夜も眠れずにいた。